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菅元代表、農政で熱弁をふるう

-農水委員会で民主党案と政府案の質疑始まる-

農水委で答弁する篠原、隣は中川農水大臣
農水委で答弁する篠原、隣は中川農水大臣

<政府案と民主党案を同時に審議>

4月5日、農水委員会で政府案の担い手新法(農業の担い手に対する経営安定のための交付金の交付に関する法律案)と民主党提出の農政改革基本法(食料の国内生産及び安全性の確保等のための農政等の改革に関する基本法案)との審議が始まりました。

先日お伝えした3月17日の本会議での法案趣旨説明と代表質問を受けて、農水委で審議が行われますが、与野党間で30時間の審議が確保されました。

初日は、午前3時間・午後3時間の合計6時間の審議になります。民主党の農政改革基本法には、私も含めて提出者が5名います。先日の本会議では私のほかに、山田正彦NC農水担当と仲野博子議員と岡本充功議員とが壇上に立ちました。この日の農水委ではもう1人の提出者である菅直人議員にも出席してもらい、独自の農政感を述べてもらおうと思っていました。

<菅さんの代表選出馬表明とぶつかる>


そうしたら、全く予期していなかったことですが、前原代表が辞任を表明し、民主党代表選が4月7日に開かれることになり、菅さんも立候補が取り沙汰される身となりました。前日の4月4日に、忙しい中を縫って法案答弁の打合せをしましたが、菅さんの並々ならない熱意が伝わりました。その後に、報道もされた鳩山会館での観桜会です。

4月5日当日は委員会が開かれる衆議院別館前は雨にもかかわらず、朝からマスコミの皆さんでごった返していました。この日にも正式に立候補表明される、という情報が飛び交っていたので、菅さんのコメントを取ろうと押しかけていました。

農水委員会が開かれる17委員室の中も、テレビクルーも含めて30人ほどが詰め掛けました。

さすがの自民党委員もあまりの注目ぶりに驚きのようでした。

<自民党の質問に菅さんもヒートアップ>


委員会では冒頭自民党の二田孝治農水委理事がトップバッターとして質問に立ちました。

質問の終盤に、二田理事は民主党案に対して質問しましたが、その中で「民主党案は全く不可能な政策で農業者へのアピールにすぎない。初めに1兆円の予算ありきのバラマキ法案だ」と声を荒げて菅さんへの見解を問いました。

これに対して菅さんもアドレナリンが増えたのでしょうか。以下のように答弁しました。

「私は2004年の代表当時、農山村の再生なくして日本の再生なし、との思いで農林漁業再生プランを作った。その時2つの政策目標を掲げた。1つは農山村で子供を産み、育てられる環境を維持できるような政策、もう1つは食料自給率を向上させる政策、これによって地域社会を復活させる。初めに予算ありきでは全くない。むしろ国民の皆さんの理解が得られれば、1兆円以上の予算を入れて農山村を活性化したいと思っている。二田理事がおっしゃることはもっともで、日本の農業を真剣に考えたときには、政府案より民主党案の方がふさわしい。」と5分以上もかけて力説しました。

質問時間がなくなりかけていたので、二田理事は最後に「菅さんの答弁はあまりに日本の農業を知らなすぎる」と発言して質問を終えました。

<菅さんの農業観>


するとその発言に一層刺激されたのか、続いて質問に立った民主党の筒井信隆議員の質問の冒頭で、再び答弁に立った菅さんは、さらに熱く語りました。

「確かに農業についてはまだ勉強不足だ。しかし、私は山口県に生まれ、17歳までそこで育った。代表になった後も各地の農村を訪ね歩いた。小泉政権の農山村切捨て路線ではなく、私は地域が再生する為には、農山漁業の再生が大事だということを認識して再生プランを作った。農業は産業であると同時に、他の産業とは異なり、国の本質・原理なのだ。六本木ヒルズばかりが日本ではない。農村地域にこそ日本がある」

と、その前の答弁以上の時間を使って答弁しました。まだまだ話足りないような、言葉が溢れでてくるような答弁でした。

相手の批判に対して真正面から受け止めながら反論をしていく、菅さんの答弁を感心して聞いていましたが、日本の農業にこれほど傾注している人物が民主党の代表選に立候補しようとしているのに頼もしくも思ったのは私だけではありません。

<今後、農水委員会で1ヶ月にわたり審議>


菅さんが答弁席に座るのは、これで終わりですが、その他の具体的議論は私や山田さんが担当して、本格的に議論をしていくことになります。

私も答弁に立ちました。政府案では一部の農家だけを保護していこうとしているのに対して、民主党案では、まず日本の農家に体力を付けてもらって、その中から規模を拡大していくような農家が増えていくようにすべきと考えています。そもそも今回政府案に盛り込まれている農家の所得を直接保障する品目横断的な直接支払いにしても、3年前までは政府は「まったくやるつもりがない」と言っていたのです。しかし、民主党の農業再生プランができて、その中に直接支払いが盛り込まれて、政府も出さざるを得なくなったのです。

国民に安全な食料を供給するため、そして菅さんの言うように農山村を維持するためには、どちらの政策がいいのか。これから1ヶ月あまりしっかり議論をしていきたいと思います。