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【メルマガ】第164回国会 事後報告その5:環境委員会「鳥獣保護法」の審議

 5月30日の環境委員会では、「鳥獣保護法」の改正案について審議を行いましたので、概略などをお送りします。

【野生動物と共生していた祖先】
 鹿や猪は、万葉集にも多く詠われています。また、花札にもあるように、昔から身近にいて、我々の祖先はそれらとまさに共生していました。「鹿威し(ししおどし)」は、竹を水でトン、トンと落とす音で、農作物を荒らす鹿を追い払うというものですし、犬も猪、猿、鹿を追い払うために飼われていました。今、大騒ぎしているのは、人間が僣越になり過ぎたのではないかと思います。ちなみに、犬の放し飼いは法律ではなく条例で規制されているそうですが、中山間地の農家にまで、これを適用する必要はないはずです。

【鳥獣被害で耕作放棄地に】
 私の地元の地獄谷温泉では猿を餌付けでなくて温泉付けにしています。リンゴや桃の産地ですが、猿の被害が深刻です。人間が追いかけていくと、人間が上れない屋根の上で食べ、本当に種を投げつけるそうです。猿カニ合戦そのものです。そこのおばあちゃんが私に苦情を言うには、そのおばあちゃんが出ていっても女だと思ってばかにしている。猿はちゃんと男女差別をしているんです。そして、長靴を履いてほおかむりして、男のような格好をして行くとばあっと逃げていくんだそうです。猿も、猿知恵があって、だんだん覚えていってしまうのです。(議事録より)
 農作物の被害額は、近年横ばいですが、これは、被害を受けた中山間地域で耕作放棄地になっているところが非常に多いからです。
 本当に本格的にやらないと中山間地域の農業はこれでつぶれるかもしれません。鳥獣対策は、中山間地対策の一環としてのほうが重要であり、環境省と農林水産省が連携をとって対策にあたる必要があります。

【個体数の管理は、人材の育成と確保で】
 一番大事なのは、個体数の管理です。漁業の資源管理の考え方と同じです。これは、きちんと人がいて予算をつけてやったらできると思います。臨時雇いの鳥獣保護員ではなく、技術的な知識を持った人たちを、職種を設けて処遇して国や県が採用することで、地方の農業や自然を守り、地方の雇用の確保にもなります。

【「野生生物保護法」にすべき】
 鳥獣保護法は正式には、「鳥獣の保護及び狩猟の適正化に関する法律」で、2002年の改正で法律の目的として「生物の多様性の確保」が加えられました。野生動物の保護・管理の面から、多くの問題点が指摘されていますが、今回の改正でも対応がはっきりしておらず、根本的な改正が必要です。
 日常では鳥獣という言葉は使いません。野生生物保護とするべきではないかと質問しましたが、事務方はムニャムニャ答弁し、小池大臣は鳥獣で十分と開き直りました。

【環境省が最大の公共事業を担う】
 環境問題は、すべての行政にかかわる大問題になってきています。環境省には、法律にある「生物の多様性の確保」ということを念頭に入れて、環境を破壊するようないかがわしい公共事業のチェック等を行うなど、行政に口を挟むよう求めました。さらに、地球環境を守るため、環境省がもっともっと前面に押し出していって、全力を挙げて取り組んでいくことを促しました。