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【メルマガ】地域社会と甲子園代表 -松代高校の甲子園初出場によせて-

私は、今年の年頭に地元紙北信ローカルで「過剰流動性が日本を狂わせている」という記事を書いて、地域の紐帯が壊れてきているのを指摘した。
http://www.shinohara21.com/katudo_log/katudo_060106kajyou.html

地元の商店街が廃れ、郊外の国道沿いには大手資本のスーパーや外食チェーンばかりが並んでいる。商工会議所なども地元企業が減り大企業の支店長が増えつつある。極めつけは昨年の総選挙での「刺客候補」である。地域と縁のない落下傘候補がどんどんと当選した。
今の日本は地域に根ざした商店や産業が薄れ、人さえも地域に生まれ育った人がその地域で活躍することが難しくなっている。

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シーズン真っ只中の夏の高校野球に関しても、近年甲子園を沸かせる強豪校は、私立高が多く、中学校のリーグで活躍した者を全国から集め、地元出身者がほとんどいない高校もある。これで果たして都道府県代表と呼べるのか、と疑問に思う。
野球留学は、親元を離れ自立心を養われるし、一つの事すなわち野球に専心するのは悪いことではない。しかし、高校卒業くらいまでは親元を離れず地域に溶け込んで暮らすのが常識ではないだろうか。夏の高校野球大会は都道府県代表なのだから、出身県以外の選手の登録数を制限するなどの策を講じて、各地区代表が戦う本来の高校野球の姿に戻すべきではないだろうか。

その点、長野県代表として学校創立100周年、創部55周年の節目の年に見事初出場を果たした松代高校の快挙は、大変喜ばしいことである。
まず、選手は近隣の中学校から進学した野球好きの部員ばかりである。そして、部長としてやはりごく普通の地元の公立高校である長野商業高校を春の甲子園出場させた経験のある丸井多賀彦監督は、情熱を持った地元出身の指導者であり、かつての高校球児である。県内各地から優秀な選手を集めた私立の強豪校などを倒して県代表となったのは、あっぱれというしかない。
先日早速松代高校にお祝いにかけつけたところ、監督のお母さんが私と同じ中野市田麦の出身とわかり、なおさら親近感を覚えた。

信州の夏も昼は暑いが夜になると、スーと涼しくなる。信州球児は関西のベトッとした暑さは未経験である。私は京都で学生生活を送ったが、夏休みを終えて京都に行って、あまりの暑さに逃げ帰ったこともある。松代高校ナインは暑さに負けず、長野県の真の代表として堂々とした戦い振りを期待したいものである。