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【メルマガ】日本人観光客増は先のまた先(サハリン報告その2)

<日本語案内のないサハリン航空>
函館空港・新千歳空港とサハリンの州都ユジノサハリンスクとの間はサハリン航空の定期便が運航しています。乗客が少ないので、函館とはプロペラ機、新千歳とは小型ジェット機です。内装が粗末なのや、機内をハエが飛び回っている(検疫上問題?)のは仕方がないにしても、日本発着の便で乗客の多くが日本人であるにもかかわらず、機内の案内はロシア語と英語のみです。
私は、フォーラムの交流の議論の中で、機内アナウンスに日本語がないという信じがたい対応を厳しく指摘しました。

博物館(日本統治時代からの建物).jpg
日本統治時代の堅固な建物の前で写真を撮るカップル

<隣の部屋からTVの音と大いびき>
 泊まったのは、メガパレスホテルという、半年前にできた、サハリンでは一番高級とされるホテルでした。空港の壁に、湖畔にたたずむホテルの全景が描かれた大きな広告がありましたが、実際には、通りの反対の公園の中には池があるものの、ホテルからは全く見えず、よくある完成予想図の類にすぎないものを堂々と掲示しているわけです。
 新築のホテルでは考えられないことに、一晩中、隣の部屋からのテレビの音が聞こえてきたので、部屋を変えてほしいと頼んだところ、明らかに空室があるのに、満室だと言い、対応しません。ただ、苦情が隣室に届いたのか、次の夜はテレビの音は消えましたが、今度は大いびきが聞こえてきました。見かけは豪華でも全く安普請で、耐震設計のほうも大丈夫かなと心配になりました。
フロントやレストランの従業員の対応もホスピタリティに欠け、日本人観光客のニーズには応えるには、まだまだといったところです。

<郷土史博物館>
観光振興も重要な議題のひとつなので、サハリン州政府の案内で、サハリンの実情視察が行われ、ユジノサハリンスクの美術館、大学、博物館とサハリン・プロジェクトのLNGプラント、オホーツク海沿岸の観光施設に行きました。
 郷土史博物館は日本統治時代から残っている数少ない建物です。庭もきれいで、結婚式の記念撮影が行われていました。建物は現在修復中のため、1階の2室のみでサハリンの自然と歴史の展示を見学しました。ここは、日本時代から博物館だったそうです。

<サハリン観光の可能性>
 サハリンの魅力はやはり自然です。LNGプラント内の川ですらサケが遡上し、周辺の海にはアザラシの群れがやってきます。サケは禁漁ですが、海や湖では釣りができますし、動物や鳥のウォッチングには最適です。
サハリン航空、宿泊施設の問題もあり、手軽なパック旅行はとてもまだ望めそうにありません。アウトドアとダーチャでの農家民宿のようなグリーンツーリズムと、まるっきり手付かずのエコツーリズムがサハリン観光の可能性をにぎっているように感じました。

鮭の遡上.jpg
サケの遡上する川の前で原田義昭外務委員長と私