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12月8日付 日本農業新聞に私の談話が掲載されました

12月7日に日豪FTAの拙速な交渉入りに反対する次の内閣農林水産大臣談話を発表しました。農林水産大臣になって初めての談話発表になりました。翌日の日本農業新聞の1面に掲載されました。
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2006年12月05日

TVタックル初出演 06.11.22記

【農政に注目し始めたマスコミ】
小沢代表就任以来、農政を重点政策の一つに掲げているため、マスコミもこの点に注目を始めている。9月に民主党ネクスト農林水産大臣に就任して、私のところにも農業政策についての取材が増えてきていた。
そんな折、「ビートたけしのTVタックル」から出演依頼がきた。来年の参議院選もあり、自民党・民主党ともに農業政策に力を入れているようなので、ぜひそこを討論していただきたいとのこと。「TVタックル」は、ビートたけしさんや大竹まことさん、阿川佐和子さんが出演して、政治についておもしろおかしく討論する政治バラエティー番組であるが、真剣な議論も冗談でまぜっかえされてしまうので、岡田克也民主党元代表などは、エレベーターの中で「篠原さん、TVタックルだけは出ないほうがいい。」と珍しくアドバイスをしてくれていた。けれども、民主党の農業政策をアピールできる絶好の機会なので出ることにした。

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自民党側からは、松岡農水大臣が出席するのかと思いきや、山本拓農林水産副大臣(高市さなえ大臣の夫)と片山虎之助参議院幹事長が出席するとのこと。私に出席依頼が行っているのを知って、自民党の農林族議員は出席を回避したのかもしれない。
民主党側からは、私とTVタックルではおなじみの原口一博衆議院議員が出席した。
他に政治評論家の三宅久之氏、東洋大学教授の松原聡氏、コラムニストの勝谷誠彦氏が出席したが、残念ながらハマコーさんは、今回は出席者ではなかった。
番組では、「自民党VS民主党 農業政策攻防戦」「農協解体論」「マグロが食べられなくなる日がやってくる」という3つのテーマを取り上げることになっていた。

【深い議論が放映されなかった農政論】
TVタックルの認知度というのは結構あるようで、出演後多くの方から「見ましたよ」と声をかけられたり、メールをいただいたりしたのだが「ちょっと発言が少なかった」という感想が多かった。
しかし、実は収録では結構話していたのである。自民党の片山さんは、「小沢農政はバラマキの復活だ。」と批判していたが、「民主党の掲げる個別所得補償制度は自給率向上に資する米・麦・大豆・菜種等の6品目の作物に限定している。財源も従来の価格調整の補助金や農業土木事業の補助金を一部まわせば、十分に対応可能だ。」と、しっかり説明した。片山さんも私の説明には、それ以上の反論を出せないでいた。
けれども、この議論での私の発言は、カットされていた。私の発言中にもテレビ局のスタッフが「難しい話なので、わかりやすい話に振り替えて」等とボードに書いたものを出演者に見せていたので、初出演の私は気になってあまり深く話すこともできなかった。
TV局側から自民党と民主党の農政の違いを討論して欲しいと申し出ながら、結局重要な議論は、「視聴者が分からないだろう」との勝手な判断で削除されてしまったのは、残念でならない。

【地方切捨ての改革の大合唱】
農協解体論では、「郵政民営化を果たした小泉前総理でも手出しできなかった最後の聖域が農協である」という趣旨の番組VTRが流された。
出演者からも「都会の農協は農地を宅地として売却した農家がお金を預けるからかなり儲かっている。」「農協の共済・信用事業はあまりに巨大すぎる。解体すべきだ」といった発言ばかりだった。
そこで私は、「農協は郵便局と違い、お金も取らずに改良普及指導もやっているし、山村医療を守るため、病院を建てるなど厚生事業もやっている。郵政民営化と一緒に考えるべきでない。」と指摘しました。
しかし、「若月俊一さんが活躍していた頃と違って農協が厚生事業をやる時代は終わった。」(勝谷誠彦氏)、「毎年農業をやっているのに、改良普及指導の意味があるのか?普及員は明日の天気でも教えているのか」(三宅久之氏)といった農業や地方の実情に無知な発言ばかり。
私は、あきれはててしまった。この人たちは、地方では病院も医者も足らず困っている現状や、新品種の生産量増をめざしてがんばっている農家や農協の普及員の姿をまったく知りもしない。
とどめは、松原教授が「今の発言はまったく官僚の姿ではないですか。民主党がこんなこと言っていいのですか?」と追従してくる。
言うまでもなく、農協が今のままでよいなどとは、まったく発言していない。けれども、既存の組織をただ改革しろ、というのは誰にでも言えることながら、どこに問題点があるのかを見極めてそこを改革するのが、真の改革ではないだろうか。実は、市町村に先駆けて農協の合併というのはかなり進んでいる。また、有機農法に力を入れて必死で地域の特色を産み出そうと努力している農協もある。こうした姿を見ずして、単に改革を唱えるのは、「木を見て森を見ない」エセ改革者でしかない。

【罪深い食べ物-マグロ】
最後に、ミナミマグロの漁獲量が減ってしまい、日本人がマグロを食べられなくなる日が来るのではないか、ということが議論のテーマになった。
私には、日本人がマグロを食べられなくなるということが、それほど大変なことだとは思えない。そもそも日本人は世界中の海で捕れたマグロを冷凍し、「成田漁港」に空輸している。これなど私の提唱している「地産地消」や、食べ物の輸送距離をなるべく短くすべき「フードマイレージ」の考えから離れた状態だ。
日本は、海洋資源に恵まれていたので、有史以前から様々な魚介類を食べてきている。信仰のように、マグロばかりをありがたがる風潮を改めて、もっと豊かな食生活を送るべきだろうが、こうした私の発言も残念ながら番組で取り上げられることはなかった。

総じて今回の放映のされ方には、不満もないではない。
「篠原さんは、テレビタックルなんて下品な番組でなくて、NHKの「日曜討論」みたいな上品な(?)番組のほうが向いているよ。」とおっしゃる方もいた。
それでも、こうして農政にマスコミの焦点が集まり、国民が農林漁業を見直すきっかけになるのであれば、今後も機会あるごとにいろいろな番組で発言していきたいと思う。

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