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2007年3月20日農林水産委員会報告:松岡大臣への辞職勧告07.03.31

私の前に質問に立った高山智司議員は、質問時間すべてを松岡農林水産大臣の光熱水費疑惑の追及にあてたが、松岡大臣は、最後まで「法に則り適切な報告をしている」を繰り返し、開き直った逃げの一手の答弁だった。私は、本来の審議案件である「農水省所管の独立行政法人の統合にかかる法改正」に関する質問だけをする予定で、本件について触れるつもりはなかった。ただ、松岡大臣がいつまでもはぐらかし続けた場合は、最後に一言申し上げねばならないと考え、いつも原稿なしで質問する私としては異例のことだが、発言内容を書き上げて用意しておいた。

<武士の情けで今まで質問せず>
私は、農林水産委員会では、事務所費問題等にはわざと触れないよう配慮してきた。農林水産行政に専心してきた松岡大臣と農政の根幹について議論し、よりよい政策を作り上げることこそ、私の望むところであり、本委員会の責任だからだ。そこに飛び出てきたのが、一連の身辺の問題である。私は、3月1日の予算委員会の質問の最後で、松岡大臣に「長らく(心置きなく)質疑応答をしたいので、一連の身辺の問題についてきちんと説明責任を果たして欲しい」と述べ、すっきりした形の解決を促した。
しかし、それから3週間、全く説明がなされていない。他の質疑では、質問者が2~3分しか話していないのに、5分も10分も長広舌を振るう松岡大臣が、事務所費・光熱水費問題については、そっけない不明瞭答弁の繰り返しである。全く失望を禁じえない。次々に沸き起こる疑惑に、全く説明責任を果たさない松岡大臣には、国民のそして農民の不信感がつのるばかりだ。

<大臣不信が農政不信を招く>
政府自民党は、直接支払いを導入した「担い手経営新法」は戦後最大の農政改革と称している。ところが、松岡大臣がいくら推進しようとしても農民は疑いの眼で見てしまっている。
私が地元で支持者訪問をしていると、「松岡大臣は、都合のいいこと、知っていることだけべらべらしゃべり、都合の悪いことは何も言わない。だから、あんな大臣は全く信用できない。4ha以上の認定農業者を対象とする品目横断的対策も嘘だらけに違いない」という声を聞く。さらに「早く篠原さんが本物の大臣にならないとダメだ。」とお世辞めいた叱咤をされる。TV中継等をよくみているのだ。松岡大臣個人に対する不信感が農政不信、更には政治(家)不信を招いているのである。
一方、農政改革を進めようとする職員の士気も低下する。農林水産大臣の不始末が農林水産省の不始末とだぶってしまう。職員は、親を選べないのと同様、大臣も選べない。
あちこちから噴出する、この重大な不信に松岡大臣自身が気づいていない。不幸なことである。

<農政の推進の妨げ>
日本が繁栄し、国民が安心して生きてゆけるように、特に、日本の片隅で額に汗して農林水産業に働く人たち、そして日本の食や緑に不安を抱く人たちのための農林水産行政の確立という思いは、農林水産大臣も私も同じはずだ。しかし、松岡大臣の不誠実さが、その共通の目標である農林水産行政の推進の妨げとなっていることを、私はどうしても看過できない。これ以上の農政の停滞は許されないからだ。このままでは、日本の農林水産業が、そして農山漁村が崩壊していってしまう。

<説明責任を果たさないなら即刻辞任を>
松岡大臣もそれをかばう安倍首相も「法に則り適切な報告をしている」の一点張りだが、法は最低限の基準を示しているだけである。政治家、ましてや大臣には、より高い倫理性が求められる。国民の疑念には大臣としてきちんと説明責任を果たさなければならない。農政問題での私の質問に能弁に3倍も4倍もの時間を使って答えるように、きちんと答えるべきだ。
もし、説明責任を果たせないなら、松岡大臣の存在が、大臣自身の究極の目標である農林水産行政の推進の妨げとなっていることを考えて即刻辞任すべきだ。いつまでも大臣の地位に執着し、農民の不信を増大させ、農政の停滞をきたすべきではない。一人の政治家として、人間松岡利勝として、潮時を迎えているのではないか。
私は、同じ目的を持つ同士として、潔い身の処し方を促して質問を締めくくった。