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2007年08月15日

【小沢代表への緊急車中レク】

小沢代表は7月14日南九州へ行く予定が台風の影響で予定が狂い、青森、秋田を経て突然山形の舟山候補応援にも訪れました。
 7月5日に予定していた、レクが十分できなかったので、その分をきちんとレクをしなければならないと思い、準備をしていました。例によって慌しく、立ち去るということで、やむをえず新幹線の中でレクをすることになりました。異例ことですが、時間がないので新幹線の横の席に座り、山形駅から米沢駅の間30分間レクをしました。

NHKのニュースウォッチ9でこの場面が放送されたそうで気づかれた方も多いと思います。7月1日の21世紀臨調主催の党首討論の時25分間の安倍首相の質問のうち、半分程は農政問題にあてられました。2人のやりとりを聞いていて、ハラハラするものがありました。小沢さんは選挙で1人区を中心に飛び回っており安倍首相と比べ勉強している時間が少なく、相当不利なのです。自民党が、反論ビラまで作って攻撃してきますし、慎重な言い回しが必要とされます。戸別所得補償制度についてじっくりレクをし、意見交換することができました。それにはちょうどいいネタがありました。11日の日本農業新聞の記事に、政府の品目横断的経営安定対策は23%しか支持がないのに対し、54%が民主党の戸別所得補償制度を支持している、という世論調査の結果です。これを小沢代表に伝えると、「こんなに知られているのか」と喜ばれました。ただ、私がある言い回し注意するとすぐ納得してくれましたが、逆に私がうっかり違う表現をするとすぐ注意を受けました。小沢さんにレクをすると、いつもこのような調子になります。
しかし、小沢代表の命名の戸別所得補償制度が今回の参議院選挙における1人区大勝利の原動力になったことを考えれば、何度も行き来しながら名前を変え、すり合わせをしてきた甲斐があったということです。

迷走する自民党政権:民主党政権への期待 07.8.5記

<憲法より生活重視>
 自民党の不人気のあおりを受けて4つ議席を減らした公明党の太田代表は、選挙、安倍首相に注文をつけたそうですがその気持ちがよくわかります。
要するに、安倍首相は思い上がりええかっこしすぎたのです。自分こそ日本の将来のことを考えている、といった不遜な態度には私はとてもついていけません。
 憲法改正など国民は大した関心もないのです。教育基本法しかり。安倍内閣は自分の好きなことだけは押し付ける「おせっかい内閣」でしかありません。国民の声を汲み取って応える姿勢に夥しく欠けたのです。その極め付けが、大敗にもかかわらず平然と続投することです。

<度重なる参議院否定行動>
 郵政民営化法は衆議院で通り、参議院では否決されました。それを小泉首相は衆議院を解散しました。まさに、参議院の役割の否定です。そして今回、自ら小沢さんを選ぶか私を選ぶかの選挙だといっておきながら、今になって政権選択の選挙ではないと開き直り続投するという虫のよさ。二枚舌と言葉の軽さに驚くばかりです。何よりも2人揃って参院選の存在理由を蔑ろにしています。

<発言の自由失い、数で決める民主主義を失った自由民主党>
 続投せんとする安倍首相に注文をつけているのが舛添要一さんと石破茂さん、加藤紘一さん、中谷元さん、後藤田正純さんなど数人というのは唖然とします。また、刺客を送り込まれたらたまらんとでも思っているのでしょうか。自民党から自由な雰囲気がなくなってしまいました。
 安倍首相は首相指示で自分の趣味を押し通すために平気で強行採決をしてきました。
数で勝っているのだから、文句あるか、という猛々しい振る舞いです。驕れる者も久しからず、参院で保革逆転しました。
 安倍首相の民主主義はやはり数で決めるという理屈によれば、参議院民主党は数の力で法案をどんどん否決していいことになります。そして、安倍首相は今度は甘んじてそれを受け入れなければなりませんが、我々民主党は、そんな愚かな国会対応は、するつもりはありません。

<国民が望み始めた政権交代>
 選挙後の報道番組の中で、カーチス・コロンビア大学教授が「安倍政権ではなくて自民党政権だ」と喝破しました。安倍首相が「私の内閣」と言うことに対する強烈なパンチです。アメリカは大統領制ですし、ブッシュ政権と言ってよいが、日本は議院内閣制だから、自民党が政権を担っているにすぎないというのです。まさに図星です。
 そして、今回の選挙結果は、その自民党に愛想が尽きたというのが、国民の本音かもしれません。そして、その時は、やはり、小沢政権ではなく民主党政権なのです。

篠原孝の偏り参院選選挙総括 07.8.3記

選挙総括が大変遅くなってすみません。
山形県を拠点とする全国応援、羽田雄一郎候補の最終街宣、当選祝い、お礼挨拶廻り
等で机に向う暇がなく遅れてしまいました。気が付いたまま書きますので、参考まで。

<年金選挙は言われているほどなく、1人区の農政選挙の勝利>
民主60、自民37、非自民系無所属6(又は7)と民主党が大勝しました。
内訳をみるとどこが勝ったか良くわかります。
まず比例区は前回(04年)19が1つ増え20、次に3人以上の選挙区、愛知、神奈川、
東京は前回も2。今回、新たに埼玉と千葉が2とれました。
 2人区は、北海道、新潟で2人擁立したものの、結局二大政党制を反映して、前回と同じく全部民主1、自民1。
 そして問題の29の1人区は
01年(1人区27)   非自民  2 (民主 0) :自民 25
04年(1人区27)   非自民 13 (民主 9) :自民  14
07年(1人区29)   非自民 23 (民主17) :自民  6
と89年の23:3以来の大勝でした。
つまり、比例区と都市部が年金と、政治とカネの関係の不規則発言勝利だとすると、それで増えたのは、比例区が1と都市部2の計3だけで、後は1人区の勝利ということになります。それでは、1人区のほうが政府・自民党の敵失に対する批判が複数区より数段上回ったのでしょうか。
地域間格差にあえぐ農山漁村の多い1人区は民主党の農政、すなわち戸別所得補償制度に期待したのです。これが、全国紙のマスメディアにはわからないようです。

<地方の反乱、田舎の反乱>
 各紙がいろいろな見出しを使っていますが、今回の選挙を最も的確に表現すると、「地方の反乱」、「農村の自民離れ」と言えるでしょう。従来ほとんど自民が圧勝していた人口10万未満の小都市・町村部で民主党比例区が前回と比べ3ポイント上昇し38%となり、逆に自民党は3ポイント減の32%となりました。地域間格差を実感した人たちが反旗を翻したのです。

<1に年金、2に子育て、3に農業>
 3つの約束の3番目に農業がきました。もともと小沢代表が農村ばかり向いていると不満を持つ人がいましたし、都市部の議員は疑問をもっているはずです。
 しかし、小沢代表は歯牙にもかけず、農業を第3の柱に選びました。このメッセージは全国津々浦々にパァーっと伝わりました。都市政党だと思われていた民主党が農政も重視していることが鮮明になり、驚きを持って迎えられたのです。

<政治勘のよい小沢代表>
3年前も農業再生プランで戦おうとしている中、直前の両院総会に示された民主党のマニフェストでは農政の項目が消えていました。8つあったものが何の説明もなく、農政が1つなくなり、7つになっていたのです。私は激怒して説明を求めました。当時の担当幹部はプロセスがわからないと言い訳し、実務担当は四の五の言いましたが、私は認めず「謝罪して訂正しろ」と迫り、8つに復活しました。民主党幹部の感度の悪さ、事務手続きのいい加減さを象徴する出来事でした。
ところが、今回、農政は10の項目から3つ選んだうちの1つになったのです。小沢代表の政治勘のよさを表しています。
私は選挙告示直前、これで1人区の大勝利を確信しました。
 15県応援行脚しましたが、私はどこでも「民主党のマニフェストには農業、農村を元気にし、地域間格差を是正したいという小沢代表の強い意志が働いている」と宣伝しまくりました。

<小沢代表の1人区行脚>
 今回に限らず参院選は1人区の勝負であることは誰の眼にも明らかです。小沢代表はこの1年間1人区行脚を続けてきました。都市部では街宣せず、必ず借景に田んぼや畑のある所で応援し、それがTVのニュースで伝わりました。ずっと見捨てられてきた農民、地方の人々が小沢代表、民主党に将来を託そうしたのは明らかです。

<一度はやらせてみよう民主党。 総理大臣、一度はやらせてみよう小沢一郎>
 私は、いつからか上記のフレーズを必ず使いました。あちこち回ってみると有権者の気持ちを最もよく表していると思ったからです。私は「民主党は絶対だ、などとは思わない。民主党政権になってもいろいろうまくいかないことが多いでしょう。しかし、自民党がとっかえひっかえ60年も政権を維持し続けるのは絶対によくない」とも必ず付け加えました。日本国民も二大政党や政権交代の意義に気づき、やっと一度はやらせてみようと云う気になってくれたのではないかと思います。

<自民党から離反した農村>
 あまり気づいていませんが、あの小泉旋風の時ですら、農村県の民主党議員は議席を維持できたのです。つまり、既に農村部の民主党支持が固定化しつつあったのです。
 例えば、北海道の松木謙公さんは武部幹事長を相手に2万票も増やし、仲野博子さんは小選挙区に当選できました。かくいう私もあの逆風の下で9300票も増やしているのです。もちろん、長野市は都市部と同じでドサッと自民党に流れ小坂さんには離されましたが、田舎度が高いほど私の得票増が目立ちました。
 つまり、農村部の情に厚い、律儀な有権者が03年の総選挙のとき以来、徐々に民主党を向いてくれ始めたのです。
こんなことを言うと都市部の有権者に叱られるかもしれませんが、田舎の有権者は浮気をしません。一度決めたら辛抱強く支持し続けてくれます。かつて民主党は都市部の浮気っぽい票に頼っていました。だから、小泉郵政選挙ではバタバタ落選したのです。その民主党が、どっこい農村部では支持を確実に固いものにしつつあるのです。
 小泉前首相は政策を都市部の支持者層に向けてシフトしました。後を受けた安倍首相は、可哀相にその負の遺産をそのまま受け継ぎ、年金問題とリーダーシップの欠如により肝心の都市部の票も失ったのです。それが自民党の都市部での敗戦につながりました。

<残念だった福井、鹿児島>
 上述の03年同期の農村部の議員で、落選したのは福井の若泉征三さんと熊本の松野信夫さんの2人ぐらいでした。この2人が今回、参院選に出馬しました。もちろん2人とも応援に行きました。松野さんが当選しましたが、若泉さんは2973票という僅差で敗れました。残念でなりません。 
そして、2664票の僅差だったもう1つは鹿児島の皆吉いなおさんでした。6月に応援に行き、なかなか良い候補とわかり期待していました。しかし、あの保守系王国鹿児島でこれだけの差というのは驚異的です。明らかに田舎は怒っており、「農民一揆」を起こしたのかもしれません。

2007年08月11日

【農家の大半が支持した戸別所得補償】

選挙期間中の7月11日、日本農業新聞は世論調査結果を一面で報じました。農村部でも内閣不支持が上回ったことがトップニュースでしたが、おやっと思ったのは品目横断的経営安定対策で例の「4ha以上の農家のみに直接支払を集中、さもなくば20haの集落営農」が22.8%しか支持されず、逆に戸別所得補償が53.8%も支持されました。この差がそのまま民主党へ大量の票の流れとなったと思われます。今まで自民党とその候補の名しか書いたことのない人達が民主党とその候補に投票したのです。だから、東北、四国で非自民(民主党)が全勝し、1人区26勝につながったのです。

ほうっと思ったのは、政府が大規模専業農家を優過しようとしているにもかかわらず、専業農家ですら26%しか政府の品目横断政策を支持せず、55%が民主党の戸別所得補償政策を支持していたことです。農家はよくわかっており、農家を分断する政策などを導入されたら、農村地域社会の絆がこわれていくことを心配しているのです。
現場と遊離した机上の政策が、安倍首相と同様に厳然と拒否されたのです。この政策を修正しないのは、安倍首相か退陣せず続投すると同じことになります。柔軟に政策変更できなければ、次期総選挙で再び強烈なNOが示されることは間違いありません。

【民主党農政の象徴的候補、舟山ヤスエ候補圧勝の意義】

私が、党本部から命じられ担当した舟山さんは、岩手の平野達男さん、三重の高橋千秋さんに次ぐ第3位の得票率で圧勝しました。
平野さんと高橋さんは再選で2年前も非自民が勝った唯二のところで、当然の結果だろうと思います。しかし、舟山さんの場合予想以上の大勝でした。民主党がマニフェストで3番目に農業を掲げた関係から、私は色々なマスメディアの取材を受け、この三つ目の農業を象徴する選挙区はどこかと記者から聞かれました。私は決まって人としては、舟山さんと答えました。北海道大学卒業後、農林水産省に10年いて、典型的な農村山形県小国町で、7年間生活したということから、舟山さんが象徴的な候補といえます。

象徴する選挙区はどこかときかれた場合は、全国唯一の現職同士が激突する栃木県をあげました。その栃木で現職の国井友幸農水副大臣と、宇都宮大学の農学部を卒業し、県議を経て参議院議員になり農政を熱心にやってきた谷博之さんの戦いだということ申し上げてきました。その通り大激戦でしたが、栃木県は谷さんが相当差をつけ当選できました。私も終盤競っているということで応援に行きましたが、勝手レディーズin栃木ということで、山岡さん、福田さん、簗瀬さん、谷さんの4人の国会議員の奥さん達が同じ赤いシャツを着て応援している熱意には驚かされました。
いずれにしろ、農村の民主党の支持が自民党の支持よりも大きく上回ったのは確実です。これはなにも安倍さんのせいだけではありません。その前の小泉政権構造改革と称し地方に冷たい態度を取りました。それよりも、もっともっと先、口では農業保護と言いつつ、農村などどうでもいいとほったらかしにして、ヨーロッパに比べれば何も手当てをしてきませんでした。その結果、本当に地域間格差が拡大したのです。私はこのことを今年3月の予算委員会で追及しましたが、安倍さんはいきりたって、突っぱねるだけでした。そうした報いが今の選挙に現れたのではないかと思います。

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