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【痛手を負った自民県連が敗因を指摘─民主党の地方重視策(農家への戸別所得補償)】

年金にやられた、閣僚の政治と金、閣僚の不規則発言等、自民党の大敗の原因が列挙されます。そうした中で、日経新聞が自民党の県連を対象に敗因を調査したところ7割が、民主党の地方活性化策にやられたと答えたという。そして惨敗続投の安倍首相に地域格差是正、地方活性化策をしてほしいとしています。(8月4日朝刊)

年金は、政府の失政、いわば敵失です。政府・自民党が嫌われただけであり、基礎年金、一元化という政策が支持されたわけではありません。それに対し、野党の政策が理解され、心を掴んだのが、農家への戸別所得補償政策です。北川正泰さんがマニュフェスト導入を唱え、民主党がとびついて03年の総選挙から山ほどいろいろな約束がなされてきましたが、どれほど有権者が読みこなし、投票行動に表れたか疑問です。例えば、高速道路の無料化といった政策は話題にはなったが、それからといって民主党に投票した人は何人いたか不明です。
そういう意味では、今回、農家が民主党の農業政策を支持して民主党に投票してくれたのは、稀有のことかもしれません。マスメディアは、気がつかないようですが、地元で直接有権者に接する人たちはよくみています。何が投票行動に大きな影響を与えたか一番わかっているのです。ひょっとすると痛手を被った自民党農林族や幹部こそその原因をよくわかっているかもしれません。
町村信孝さんは、民主党が得点をあげたわけではないと言い切っています。確かに、4ha以上といったあまりに非現実的要件設定や安倍首相の危機管理能力の欠如を考えると敵失もあったことは責めません。しかし、その反対に、民主党農政と小沢さんのリーダーシップなりカリスマ性は、得点になったと思います

【タラレバ若林農林水産大臣】

政治の世界でも、どこの世界にもタラレバをいいだせばキリがない。しかし、私は今回の一連の農林水産大臣の退任劇をみるにつけ、最初の安倍内閣の組閣でより農政に精通した若林正俊農林水産大臣が誕生していたら、こんな混乱はなかったのではないかとつくづく悔やまれます。それは、松岡さんも農林水産行政を真剣にやってこられましたが、農林水産省の金融課長、農政課長を歴任されるという超エリートコースを歩まれた若林さんの方が、農政通という点でも、政治キャリアからしても、上だと思います。

安倍さんはなにを間違えたか、若林さんを農林水産大臣にせず、環境大臣するという、私からいいますと大チョンボをしでかしています。こうしたチョンボが後で尾を引くのは世のならいで、松岡さんは自殺、その後任の赤城大臣も事務所費をめぐる説明や答弁の拙さから退任、そして、今若林さんが、環境大臣・農林水産大臣を兼任されています。あと1ヶ月の農林水産大臣、その後留任されるかもしれませんが、全力を尽くし、そしてこの難しい時期、特にWTOの決着をむかえる時期ですし、頑張ってほしいと願うばかりです。

2007年08月09日

8月4日付日本農業新聞に私の記事が載りました07.08.09

農業新聞

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