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2007年12月31日

質問時間ランキング07.12.28

<06年は最も少ない質問時間>
 私は、昨年の通常国会はNC農林水産大臣で、委員会の担当は農林水産委員会の筆頭理事だけでした。通常は2委員会に所属しますが民主党のルールで大臣はその所属委員会の筆頭理事になり、それ以外の委員会には所属しないのです。筆頭理事の役割は、質疑応答時間や順番はどうするかと言うようなことを与党の筆頭理事と協議を重ねて、同僚議員にどのように質問していただくか割り振るかと言うのが大事な仕事です。従って、質問したい時に質問が出来ない受身の状態になります。昨年は、国会議員になって4年目でしたが質問回数・時間が最も少なかったはずです。
 そうした中、週刊東洋経済、そしてフライデーが衆議院のビデオライブラリーで字数から質問ランキングを作りました。

<57位の質問字数>
ところが、驚いた事に、最も質問時間の少なかった年なのに全議員中57位でした。予算委も含め7回しか質問しておりません。1桁の質問回数では一位です。質問時間が長いか、よく喋るということでしょう。他の多い人たちは、10数回質問しています。

<昨年は一位では?>
 昨年7月の国政報告(第5号)で私の質問は7委員会で、17回質問し、民主党では、7委員会という数も、17回という回数、10時間54分という時間も一番でないかと報告しました。その後、気になって民主党の国対に議員の質問時間のチェックをしてくれと要請をいたしましたが、その結果を渡してくれませんでした。
何故私がそういう要望を国対にしたかといいますと、代議士会の皆勤者に記念品をあげていたからです。それならば、国会議員、特に野党の仕事として一番重要なのは、質問することであり、その回数・時間等でもって表彰するのは当然ではないかという意見をいったのです。私の意見は、結構正論なので、民主党の党運営については活かされます。

<国対調査は幻>
 数字は出来たのですが、国対の委員長代理が私に、「篠原さんこの結果は、何に悪用するのですか」と変な事を言い「自分は、この数年ほとんど質問していなくて恥ずかしい」と言って、出し渋りました。国対委員長代理は、どういう国会運営をするかというかということに奔走する、大変大切な仕事で気にすることはないのです。ところが、目ざとい週刊誌が、前述のとおりランキングを発表しました。できるなら、去年だけではなく、一昨年の通常国会のランキングもついでに調べて欲しかった気がします。

<ねじれ国会でも質問>
来年の通常国会は大波乱が予想されますが、ねじれ国会で、民主党法案を審議するときは、自民党議員が多く質問し、民主党には多く質問時間を割り振れません。現に農業者戸別所得補償法案の質問がさっぱり私には回ってきません。今後、どうなるか分かりませんが積極的に質問をしていくつもりです。

12月は電子投票と政治資金規制法で大忙し07.12.28

<パイロット事業も地方選挙のみ>
終盤国会で私は、倫選特(政治倫理の確立及び公職選挙法の改正に関する特別委員会)民主党筆頭理事として大忙しになりました。その一つが、電子投票法の審議です。全国の8市町村でいわゆるタッチパネル式の投票が試験的に行なわれていますが、なんと驚いたことに、地方選挙だけで、国政選挙は除かれていました。国政選挙の場合は、例えば参議院の比例区・全国区や衆議院の比例区である市町村だけがトラブルが生じると全国集計が出来ず、影響が大きいということで見合わせられていたようです。しかし、有権者はたまったものではありません。あるときは昔からの名前を書く投票で、あるときはタッチパネルということで、どうせやるならみんなやらせてくれというのは当然のことかもしれません。

<もめる倫選特>
一番最初に取り組んだのが、岡山県の新見市です。将来はだれもがこういったことを導入しなければならないという事を分かっていますが、日本の悪い癖で、他の国は積極的に取り入れているのに対してこれだけ電子社会の日本でほとんど手についていない状況です。
 私は、筆頭理事ではありませんでしたが、筆頭理事だった方がよんどころない事情で筆頭理事をやっていられないということで、私がやらされることになりました。スムーズに進んでいた農林水産委員会と違い、倫選特はもめる委員会でした。電子投票が典型的例です。何回も国政選挙に導入しようとしましたが、いつもどこからかストップがかかりたなざらしにされていたのです。

<民主党の弱点>
 民主党は技術的な問題が解決されたらという条件付きで賛成、所謂玉虫色の結論です。政調会長と総務大臣に対応が一任されていました。自民党の場合はずっと担当している何人かがいるわけですが、民主党の場合はコロコロ担当が変り、ずっとフォローしている人は少ない事になります。つまり、専門家が育ってないという民主党の弱点が、ここにもさらけだされました。
 たとえば、私は選挙制度改革などについて、かかわったりしたことがありません。それがいきなり筆頭理事です。 私は、みなさんに納得してもらう為に石垣新見市長に総務部門会議に来ていただいて説明してもらいました。反対する人たちもおりました。とくに地方の首長経験者がそういう状況ではないと反対し、急先鋒の2人に質問していただくことになりました。

<自公の提案者の準備不足>
ところが、蓋を開けてみると自民党、公明党の提案者の答弁がメロメロでとてもじゃないけれど、賛成はしかねるような状況でした。電子投票の導入に熱心だった元祖的な方々が去り、いわば第二世代が担当するようになっており、明らかに準備不足でした。
しかし、終盤国会も押し迫っていましたし、延長されるかどうかわかりませんでしたので、12月7日金曜日、ほとんどの人たちが選挙区に帰っていないときに審議を行い、付帯決議をつけて通しました。私は提案者の2人とはそれなりに親しく接してきた人たちなので、参議院ではもうちょっと準備してかからなければと警告を発しました。
案の定参議院では大混乱となりました。ほぼ延長と言うのが決まったということもありますが、民主党の有識者、中村哲治参議院議員が質問に立ちました。その高度な質問に再び提案者は答えず、とうとう継続審議になってしまいました。かわいそうなのはいまかいまかと法案が通るのを待っている8つの市町村です。

<審議手法で時間をとる>
 もう一つは、参議院選挙の争点となった政治と金にかかわる政治資金規制法の改正案です。これは全党がずっと協議を重ねて来ました。党の担当者と委員会の担当者が異なり、私は協議のメンバーではありません。
ほとんどの交渉は政党間で行なわれ、談合的になってはいけないという事でそのつど記者発表されていましたので、マスコミには内容が何回も報道されました。その結果、成案が得られ委員長提案となりました。その意味では委員会では、それほど深い議論をする必要はないのですが、やはり倫選特で問題点を質して、議事録に残すことになりました。委員長提案という場合は普通、審議なしですが、意見ということで総務大臣、委員長、総務省に見解を問うという形で審議が行なわれました。私は、完全な裏方ですが、審議のやり方を決めるのにかなり時間を要しました。こちらは無事通過し、先に審議に入っていた電子投票を追い越して、可決、成立いたしました。

<増える事務量>
ただ、この政治資金規制法は入口の方は全くの手付かずで、不透明なままです。出口だけがややこしくなります。この問題点については、いつかブログでご紹介しました。その一つをあげれば2千万円くらいしか扱っていない私のような事務所と、3億円を扱っている事務所と同じように手間がかかります。3億円の政治資金があるところはきちんと経理の担当の方もおけるでしょうが、私のような弱小事務所は非常に大変になります。政治には透明性を確保しなければならないという国民の声には応えなければなりませんが、間をとるのはなかなかむずかしい所です。私の事務所の経理担当者もずっと事務量が増えるのではないかと今から心配です。

2007年12月28日

ニューリーダー2008.1月号に私の記事が載りました07.12.28

ニューリーダー

2007年12月14日

『花の都パリ「外交赤書」』の書評紹介07.12.14

 今年の6月に新書を発行してから、インターネットで検索してみると私の本の書評が数多く出ていました・・その一部を紹介します。

下記は、パリ国際学校教師 石村清則氏の書評です。

「パリを通してみる官僚の内幕話」

 パリに暮らしていると、日本ではお会いできないような人たちと出会うことがよくある。かつて日本レストランでアルバイトをしていた友人は、その店で大島渚に出会い、知人は故ミッテラン大統領が孫娘を連れて日本料理を食べに来たのに出くわし驚いた。私の生徒が授業に遅刻した時に理由を聞いたら、学校のすぐそばで宮沢りえが撮影をしていたらしい。
 もちろん官僚にも出会う。しかし、なかなか官僚の内幕は聞けない。かなり昔に、ある議員のお世話をした友人から、面白い話を聞いたことがある。その議員はお忍びで来ていて、どうやら愛人を伴っていたらしいのだが、車でPorte de Versaillesを通った時に、彼女が議員に「どうしてヴェルサイユ宮殿がここにないの?」と聞いたそうだ。「ヴェルサイユ門」はパリ15区の南端にあり、ヴェルサイユ方面に向う道があるだけで、宮殿とは何の関係もないのだが、議員の答えは「ああ、引っ越したんだよ。」であった。友人は笑いをこらえるのに苦労したようだ。

 筆者の篠原孝は現在衆議院議員だが、以前は農林水産省の官僚で、1991年にパリのOECD(経済協力開発機構)の日本政府代表部へ出向となった。その時の体験をまとめたのが本書なのだが、実に面白い。そして、ここまで書いていいのかしら、と考えさせるほど赤裸々に色々な出来事を書いてある。故に「赤書」なのだ。


 冒頭から「農林水産省は、先々の重要な事項より、目の前のどうということもない仕事に忙殺されるという体質を持ち合わせている。」などという文が登場する。「英語ができない人の群れ」というタイトルもある。「役所の文章はいつも何を言っているのかよくわからないような文章にせざるを得ず」などとも書いてしまう。自国語を大切にするフランスと比べて「役人を先頭にわけのわからぬカタカナ日本語を乱造している日本」と切って捨てる。庶民にとって、なかなか小気味の良いリズムである。

 だが、大切な会議で質問に答えられなかった出張者の原因が、3つの課で順番にパリ出張となっているので、専門家でなくとも慣行通り派遣したとなると、笑ってすませられない。その出張者は、ただ会議に出席して、用意されたペーパーを読み上げて、後は黙って座っていれば良いと言われてきたのだ。子どもの使いではあるまいし、と言いたくなる。それが日本を代表する官僚ならば、私が教えている高校生の方が、英語ができる分だけ役に立つに違いない。

 商社や銀行等の支店長が、アテンド業務のせいで健康を害する話は、臨場感がある。私は生徒たちに時々「せっかくパリに住んでいるのだから、お父さんにおねだりして、フランス料理のレストランに連れて行ってもらいなさい。それも勉強だよ。」と言う。しかし、生徒によっては「ダメです、先生。お父さんは毎日のように星付きレストランへお客さんを案内していて、それだけは勘弁してくれと言って、家ではお茶漬けしか食べません。」などという答えが返ってくる。美食も仕事となると拷問かもしれない。

 もちろん仕事の苦労話も沢山ある。膨大な量の資料を短時間で読みこなして対処しなくてはいけない場面や、海千山千の各国の官僚を相手に根回しをする複雑さ、面子のみを考える上司への対応等、枚挙に暇がないほどだ。その中で筆者の活躍ぶりは、少々強調されている嫌いはあるものの、説得力がある。何よりも実行力のある官僚が必要だというのが、良く分かる。

 ワインに詳しくないので、ムートン・ロートシルトやロマネ・コンティをレストランで頼まれて、後で大目玉を食らう話は面白い(だがそれも税金から出ているならば、楽しめないが……)が、給料の話には驚く。筆者の基本給が約30万円に、在外勤務手当が約70万円。加えて住宅手当が45万円だが、担当者には50万円程度の家賃のアパートを勧められた。金銭感覚がおかしくならないだろうか。「日本での三倍仕事をしなくちゃ国民の皆様に申し訳が立たない。」という言葉が、真実であって欲しい。まあ、現在はスキャンダル等のせいで、減額されているらしいが。自宅での接待、フランス語の苦労等、面白い話がまだまだあり、筆者のエスプリが利いたエッセイである。

 官僚も間違いなく一つの職業に過ぎない。その意味において、民間と何の違いもない。だが、民間では少しのミスでも自社の損益につながり、首も飛びかねない。役人にはその「損益」が見えにくいのかもしれない。国の「倒産」が身近ではないからだ。それだけにボディーブローのように、後から効いて来て、我らが日本国の足腰が立たなくなるようでは困る。この「赤書」が官僚たちの自浄作用を誘うものであって欲しいし、私たちにとっては彼らを多角的に捉えるヒントとなりそうだ。

詳しくご覧になりたい方は下記をクリック!

http://booklog.kinokuniya.co.jp/ishimura/archives/2007/10/post_8.html

その他の書評は下記をクリック!

http://www.worldtimes.co.jp/syohyou/bk070826-1.html

本の紹介は下記をクリック!

http://www.bk1.jp/product/02799800

※インターネット『ミクシィ書評ブログ』にも載っていました。

12月11日、13日の夕刊フジに私の記事が載りました07.12.14

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