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新テロ特措法の再議決08.01.22

<2つのユニークな状況>
昨年の参議院の民主党の大勝利によりねじれ国会が生じ、国会運営を複雑にしていますが、もう一つめったにないことがそれに拍車をかけています。与党が衆議院の三分の二を占めていることです。この二つが重なって、57年ぶりの衆議院における再議決が行なわれました。民主党の主張の一つとして、直近の国民の意思である参議院の意向を無視をして、衆議院が三分の二の再議決をするのはよくないというのがありますが、それにはくみしません。憲法は、明らかに衆議院に参議院をしのぐ権限を与えているのですから、それにしたがって粛々と再議決するのは何ら問題ないと思います。そうでなければ、いつまでたっても衆議院は三分の二の議決が出来ないことになります。しかし、憲法上問題ないからと言って、いくらでもやっていいというものではありません。

<新テロ特措法は再議決に値せず>
私は、この新テロ特措法はそれほど大事なものであるとは思っていません。外務委員会で指摘しましたが、外務省OB、防衛省OB、それに大学教授を総動員して、各紙の新聞の論説めいた記事で、国際貢献、国際貢献といって国民を洗脳しようとしました。ところが、給油をストップしても、どこからも国際的な非難は起きていません。それだけ大事なのだったら、もっと早くから法案の審議をし、もっと早く再議決をし、11月1日に中断するというようなことは絶対避けるべきなのです。民主党が反対したからと言って、給油活動をストップさせるというのは政府の無責任以外の何物でもありません。福田首相は「成立させなければならないものでもない」とも言っていました。新テロ特措法は、はじめからそれだけのものでしかないのです。
<ちょっぴり小沢代表擁護>
そんなに大事ではないという点では小沢代表と意見が同じです。小沢代表は記名採決の日、大阪府知事選の応援に出かけてしまい、これがマスメディアの非難にさらされています。これまでも小沢代表は大事な採決の時にいないという事がしょっちゅうありました。やはり良くないことです。ただ、自民党がことさら大袈裟に批判するのは、大阪府知事選に自民党幹部が全く行けないのに、民主党は党首が応援に行っているということに対して、いまいましいと思うというのが根底にあるのではないかと思います。
<小坂さんへの篠原関連野次>
新テロ特措法再議決で私の関連で面白いことがありました。議事運営の面で対決ということで民主党は再議決の動議に対して、仙谷由人元政調会長(5回生議員)が反対討論に立ちました。自民党は、国対の筆頭副である小坂憲次 元文部大臣が賛成討論をしました。憲法上問題あるならば、憲法調査会でやったらいいと仙谷さんへのあてこすりの発言がありました。仙谷さんは淡々とやったのに対して、小坂さんは若手議員と同じように大声を張り上げて賛成討論しました。それに対して民主党側から、野次が出始めました。そして最終場面では、私と関連付けるものが多くなりました。テレビ中継では放映されないのでご紹介しますと、「そんなことだから篠原に猛迫されるんだ」「次は篠原に負けるぞ」といった類のものでした。
 新テロ特措法がそれほど重要な案件ではない証です。民主党が出していた農業者戸別所得補償法案などはろくに審議されず、たいして問題のない新テロ特措法だけが通るという後味の悪い臨時国会で、国費を無駄にしたのではという気がします。