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つなぎ法案の意外な決着08.02.16

<両院の出動命令>
前のメルマガで、報告したつなぎ法案が意外な決着を見ました。政府与党が前代未聞のことですが、強行採決した法案を取り下げました。河野議長が、あまりにも筋が悪く、とても本会議開会のベルは押せないという態度を示したのが一因で、その前に、何があったかは分かりませんが、河野議長と江田参議院議長が事態の収拾斡旋に乗り出していました。
30日朝 再び我々、1・2・3期生は召集を受け、財政金融委員会の会場に赴きました。怒号の中で原田委員長が議会開催を告げ、自民党が質問をしはじめました。法案は一応出来ていたようですが、だれも内容を詳しく見ている人はおりません。提案者5人並んでおりましたが、多分提案者たちもろくすっぽ見てないはずです。急造の法案です。こんな前代未聞のことはありません。

<つなぎ法案提出の理由>
もう一度、なぜこういうことを政府与党がしだしたかおさらいしてみます。
①3月31日に日切れで暫定措置に穴が開いては困る。
②だからといって今更10年暫定措置を続ける本法案の方を強行採決はできない。
③総理が絡んだということになると、問責議決をされる恐れがありそれを避けたい。
④議員立法ならばうまく行けば、委員会もすっとばし、本会議だけの可決で、一日で全て終えられる。
⑤3月31日に二ヶ月延長の法案を60日のみなし否決で、衆議院で再議決をし、さらに、60日後、5月31日に本法案を再議決すれば、10年の暫定税率の延長が決まる。
こういう筋書きです。やり方が滅茶苦茶です。福田総理は予算委員会の答弁でも自分の責任ではない、与党が勝手にやっているといわんばかりでシラをきり続けました。薬害肝炎の時は自らが指示して、議員立法で修正したといっていたのです。今回も知らないはずがありません。野党と話し合っていくと言いつつ、その舌も乾かないうちに違うことをしているのは前にも述べたとおりです。
<支離滅裂な理屈と手続き>
もし本当に暫定的に2ヶ月延ばしたいならば、政府提案を出すべきです。しかし、それはしなかった。もう一つどの新聞も書いていませんでしたが、同じことは昨年の11月1日に期限切れしたテロ特措法についてこそすべきだったのかもしれません。そちらのほうは放っておいて、補給艦をわざわざ日本に帰させて、あとからまた出かけていくという無様なことになりました。ですからこれと比べても新テロ特措法については熱心さに欠けていたということが分かるのではないかと思います。もし、同じような手段をとるとしたら、新テロ特措法のほうこそできたはずです。
山岡さんの発言、「絶対通さない」と言った、だから政府はそれに備えるという詭弁を使っていますけれども、政府のほうこそ、ゆっくりきちんと議論をするといっていつつ、結論を先に出してしまっているのです。つまり、是が非でも通し、絶対穴を開けないという事ですから、先が見えていて議論するなどという失礼なことこのうえありません。
<前代未聞の取り下げ>
しかし、天網恢々疎にして漏らさず、民主党の不退転の決意が通じ、恐れおののいた与党が法案を引き下げました。その前兆は29日の議運理事室を封鎖しているときも見られました。何を議論しているのかわかりませでしたが、野党が抜け、与党だけになった理事室で大激論があったようで、怒号が飛び交いました。たぶんこんなひどいことをしているのはおかしいという者ともうこれで行くしかないという人たちが大激論していたのではないかと思います。その音がぱたっと止まったので、窓から抜け出したことが分かったのです。政府自民党にもあるいは公明党にも良識は存在するはずです。
<河野議長あっせん案>
あっせん案は簡単に言うと、3月31日までに何らかの結論を得るということが一つ、二番目は修正もありうる、三番目は、超筋悪のつなぎ法案を取り下げるということです。その解釈をめぐって既に与野党でいろいろ違うことが言われていますけれども、振り出しに戻ったといっていいのではないかと思います。政府はこれで、4月1日以降25円ガソリンが下がることはありえないと楽観視していますが、そんなことはありません。
<修正の行方>
修正がどのようになるか。例えば、合理的な考えにもとづけば、一年間はとりあえず、暫定的に暫定措置を廃止する。つまり、一年間はガソリンを安くする、しかし、一年後景気が良くなったりした場合は見直すという事が考えられます。それは修正すればいいことです。
ろくに議論もしないうちに10年間暫定措置を伸ばすというのはもってのほかです。
他に例えば、25円引き下げのはひどいから、10円引き下げて、15円だけ取り二年間の延長し、二年後にまた検討しなおすというのも考えられると思います。
<国民の立場で修正>
つまりそういったいろいろな妥協が考えられます。それならば民主党が応じるということで、法案が通るかもしれません。いままで自民党は数の力で何でも絶対通してきましたが、それことは改めなければなりませんし、我々民主党側も、民主党の意見を参議院が多数だからといって否決して動かないようにするということはやめなければなりません。
そういう意味ではこの国会の議論が非常に大事になります。ねじれ国会をどのように運営していくかという試金石になるのではないかと思います。