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旬を忘れた日本の食生活08.02.28

 細かい日にちは忘れましたが、2月頃のNHKの番組で、冬のイチゴ(「アイベリー」)を旬体感として報じていました。季節感が完全にズレているのが分からなくなった典型例です。

 2000年秋に、オランダのマーストリヒトでの持続的農業ワークショップの3人のゲストスピーカーの一人として招かれて、45分間話しました。そこで、はじめて英語で地産地消・旬産旬消の話をしました。今考えると拙い英語で“Produce There, Consume There” “Produce Then, Consume Then”と言っていましたが、通じたようです。(今は”Produce Locally, Consume Locally” “Produce Seasonally, Consume Seasonally”で統一しています。)質問時間には80%私に集中しました。
 そこでのイチゴのやりとりをわかりやすく紹介しておきます。
「日本のイチゴの生産全般は、いつが一番多いか。驚くことに12月。何故か、Xmasのショートケーキの上にイチゴをのせることから始まり、冬のイチゴが定着した。日本人は紅白を縁起がいいと考え白いケーキに赤ということにこだわる。」
 これに対して、質問時に、
「日本は南半球の国で、キリスト教国かと思った。」といったユーモア溢れる前置きがつけられました。

 日本の食生活は乱れ狂っています。風土と隔絶した食生活に陥り、世界中から輸入しまくり、ついにギョーザまで中国で作らせ冷凍して輸入し、学校給食にまで使い出す始末です。しかし、それよりもっと程度がひどいのが、全く季節感を失った食生活、そして、それに振り回された生産、販売活動です。生産と消費どちらが先かわかりませんが、狂いも極まれりです。

 この地球環境時代に重油をたいて温室栽培して作った季節はずれの大きなイチゴ・アイベリーを旬の食べ物として堂々と紹介する神経に驚かざるをえません。旬の感覚が完全に麻痺して恐ろしい国になってしまったのです。目を開かせるにはどうしたらいいか、ため息が出るばかりです。

地産地消はすっかり定着しましたが、旬産旬消をわかってもらうにはどうも時間がかかりそうです。


付記:2月29日(金)日本テレビ 夜8時からの「太田光総理、秘書田中」の番組で、中国ギョウザや食料自給率の問題が取り上げられ、私も収録には参加しております。2時間が30分に編集されるようで、私の出番はないかもしれませんが、お手すきの際はご覧ください。