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緊急報告:日銀総裁人事の迷走08.03.19

3月18日夜記
<元財務次官提示の予測>
 私は、毎月曜日、7時45分から8時15分 長野駅前で街宣しています。3月17日の朝はまず、民主党の主張する、財政と金融は分離しておかなけばいけないという一般的理由を説明し、混迷する日銀総裁人事に触れました。
次に、今日か18日には総裁候補どなたかの名前が提出されるだろうが、自民党のいつもの手口からして、民主党がまた再びNOと言わざるを得ない人をぶつけてくるのに違いない。一番ありえるのは、違う財務省の次官経験者ではないか。それは適任とか不適任とかではなく、目的は民主党を再び困らせ、拒否させることにあると予測しました。

事実は、皆さん新聞記事でご存知の通り、18日朝非公式に福井総裁の続投案がチラッと示され、それを民主党が拒否するや田波耕治元事務次官を提示してきました。私の半分冗談めいた予測があたるので、つくづく嫌になります。(この件は、ビラを配布しながら私の下手な街宣を聞いていた秘書しか証人がいませんが・・・)
<馬鹿正直な民主党>
民主党が政局にするといわれていますが、内部にいて分かる事ですが、そんなことはありません。民主党は馬鹿正直です。政府自民党は民主党の案を示せなどという変なことを言います。それは野党のすることではありません。政府が示すべきことです。福田総理は民主党が考えていることが分からないとか、あるいは財務次官だからといって拒否するのはおかしいと言いますが、最初からずっと明確に財政と金融は分離するべきだと言っています。何よりも同じ理由で5年前の武藤副総裁にも反対していますし、村上ファンドに手を染めた福井総裁には辞任要求もしているのです。違いは、今回は参議院を民主党が多数占め、参議院で否決出来るという事だけです。この違いを政府自民党はまだ分かっていないようです。
民主党の対応も、つたないといえばつたないと思います。人がよすぎるのです。民主党は対案を示せといわれて、黒田東彦アジア開発銀行総裁と渡辺博史国際金融情報センター顧問2人の元財務官の名前を挙げました。まさに国際金融を担ってきたからです。そればかりか、民主党は18日には党内をまとめ同意する準備をしていたはずです。ただこういうのは新聞に出たらもう駄目なのです。新聞に出たとたん、自民党はメンツにかかわるので、民主党が言った人など提示してくるはずがありません。
<民主党を攻撃する材料に使う自民党>
自民党はずるいのです。民主党に誰か人の名前を出せといいつつ、それを全く尊重せずに、また同じように財務省の次官経験者を出してくるのですから気がしれません。狙いは明らかです。世論調査結果を見ると、日銀総裁人事について民主党が拒否をしていることについては、評価しないという人のほうが上回っています。これに目をつけた自民党がこれに追い討ちをかけて、民主党の評判を落としめんとしています。それは、今回のしつこい元財務事務次官の提示で明らかです。民主党は反対したという印象を国民に植え付けるためにだけしているとしか私には思えません。だから月曜日に今の事態が予想できたのです。
民主党を、日銀人事を政局に使っていると批判する自民党こそが、民主党の支持率を下げるための政局の道具に使っています。ぎりぎりまで提示せず困り果てて日銀総裁が空席になった振りをするのです。是が非でもなら、2ヶ月も前に提示すべきだったのです。解散・総選挙を睨んでも、自民党の支持率が上がったり、福田政権の支持率が上がったりする気配はサミットまでどうも見当たりそうにありません。そうした中でできることは、民主党の支持率を下げることだけです。それには、日銀総裁人事において、民主党の駄目なイメージつまり、「理由もなく反対ばかりしている」あるいは「政局に利用せんとしている」、「日銀あるいは我が国の経済政策について無責任な態度をとっている」こういったことであげつらうには恰好の材料だからです。マスコミが東京新聞を除き、こぞってこうした論調なのがきたなります民主党に欠けるのは説明不足です。
<福田総理のミスジャッジ>
財務省の次官を是非総裁にしたいという財務省の強い圧力が官邸に、あるいは自民党に行っているといいますが、私はそれが願いとしてあっても、圧力というものではないと思います。10年前、15年前から「政高官低」政治のほうが官僚を引っ張る形になってきています。今日18日の夜のニュースを聞いていてまたびっくりしました。財務省は渡辺博史元財務官を推薦したそうです。それを福田総理は拒否して田波さんと提示したというのです。理由は福田赳夫元総理の秘書官を勤めた保田 博元次官、その直近の部下だったのが田波耕治さんで、福田総理とも親交がある、だから最初から考えていたというのです。事実だとしたら、ますますおかしいなと首をかしげざるをえません。これこそ、前原前代表が仲良しグループだけを党の役員にし、安倍前総理が同じような人事をし、墓穴を掘っていたのと同じです。よもやベテランの福田さんがそういうことをしだすとは私は思いませんでした。この個人的な趣味を出した人事がもし大半の意見を無視して行なわれたのだったら、福田内閣の命取りになりかねません。
<人材不足な自民党>
 町村官房長官が。田波さん提示の際に「人材がいないので」うそぶいたと報じられていますが、人材がいなくなったのは他ならぬ自民党です。総務会長5回の鈴木善幸さん、竹下登さん、藤波孝生さんといった本当に汗をかいてまとめる人がいなくなってしまったのです。ちょっと昔なら野中広務さんです。かくいう民主党もひたすら主張するだけで落ち所を探してまとめるノウハウを身につけたベテランが少なすぎます。
ずるい自民党は福田さんの判断といいつつ民主党に刃を突きつけてきているような気がしてなりません。民主党にとっても正念場です。ここは筋を通して行くのが当然だと思います。