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古賀自民党選対委員長の任期満了選挙発言の真意 08.08.13

<都議選で国政日程が決まる不思議>
 内閣改造が終わり、解散総選挙に争点が移っています。不思議なことにこの大事な政権交代になるかもしれない解散総選挙をいつやるかということについて、常に出てくるのが東京都議選です。公明党にとっては負けられない大事な選挙だから、それよりも数ヶ月前に国政選挙が終わっていなければならないという理由で、公明党は年内及び年始、通常国会冒頭の解散を強く主張しています。そして公明党の支援がなければ当選できない100人あまりの自民党議員がいるため、自民党はそれにひっぱられているという状況です。
 どこの新聞も政治評論家もマスコミも指摘しませんが、国政選挙がいかに首都とはいえ、東京都の都議会議員選挙との兼ね合いで考えられ、かつ一政党の都合で決められるというのはもっての他だと思います。公明党と自民党が与党連立政権ということで、色々政策について影響しあうというのは当然のことだと思います。もちろん少数政党の公明党がリードする場合もあってもいいと思います。しかし、次の臨時国会の招集日、それに続く解散選挙に関することまでは、公明党の都議選の絡みというのは度が過ぎており、本末転倒とはこのことかと思います。景気対策やテロ特措法の延長等難問が山積みの臨時国会ですし、国民の総意を問う選挙です。国政をどうするのかということが優先されなければなりません。

<公明党は平和と福祉の党に戻るべき>
 最近の公明党、ずっと政権与党にいました。気をつけなければならないことがあります。今まで自民党と一緒になったあるいは、自民党の政権維持に協力した小政党で今も生き残っている政党は一つもありません。社会党しかり、自由党、保守党、皆なくなりました。そういうジンクスがあるということも肝に銘じてもらわねばなりません。
 公明党の主張には非常に共感を持てるものが多くあります。正直言いますと我が民主党の政策には、これは理想に走りすぎ、というものがありますが、公明党の政策をじっくりみると違和感を覚えるものはほとんどありません。
公明党が本当に平和と福祉の党であるならば、公明党は立派な政党として生き残っていけます。日本の政治を変えるためにも公明党が立党の原点に返ることを望まずにはおれません。

<古賀発言の真意>
 古賀さんは公明党とのパイプが強いと言われています。それに対して伊吹前幹事長は公明党のそうして要求を無視したのかどうかは知りませんが、とにかくあまり聞かずに臨時国会を早く開いて、新テロ特措法を早く成立させると当然の主張をしていました。それに対して公明党が難色を示していました。そして公明党が伊吹幹事長に難色を示したことが伊吹幹事長の横滑り財務相就任の大きな理由になったとも大きく報じられています。
 その古賀さんは公明党の意を汲んで年末か年明け解散と発言していましたが、内閣改造が終わると急に任期満了直前の選挙でもいい、つまりこれもまた公明党に配慮した時期かとも思いますけれども都議選終わったあとでいいということを言い出しました。この真意をめぐって色々取り沙汰されています。
私は一体何を考えたのかよく分かりませんが、下種の勘繰りで考えられることがあります。それは古賀さんが同じ福岡県の重鎮議員である麻生さんを快く思っておらず、麻生総理を封じるためにこのようなことを言い出したのではないかということです。よくよく政治家の行動を見ていますと、あいつのいうことは許せん、同じことでもあいつの言うことだったら聞いてやる、といったようなことが日常茶飯事です。特にあいつだけは許さん、といったようなことが意外に大きな政治行動のバネになっているような気がします。

<政界はジュラシックパーク>
 そこで思い出されるのは私が2003年9月悩んだ挙句、衆議院選立候補を決意し、農林水産省を去るときに言われた言葉です。
 副大臣の北村直人さんから政界に入るにあったっての色々な話を聞かされました。羽田さんに頼まれたんじゃ嫌と言えないよな、ということから始まって、羽田さんを担いで自民党を飛び出したこと、そして鈴木宗男さんに追いまくられ、野中広務さんから自民党に戻れば、コスタリカ方式にしてやると言われやむを得ず自民党に戻ったこと、そしたら鈴木宗男さんが外務省でのゴチャゴチャで議席を失い、選挙が安泰になったこと等、色々聞かされました。
そして出てきたのはジュラシックパーク発言です。もう皆さん記憶にないかもしれませんが、当時 大島理森 農林水産大臣で、色々秘書の不祥事・疑惑があり、自殺者がでたため2003年3月に辞任しました。そのときに小泉首相から副大臣の北村さんに大臣就任の要請がありましたが、受けませんでした。
当時北村さんは4回生議員。北村さんの受けなかった理由は4回生議員でなるのは早すぎるからだというのです。通常6回生でなる、4回生で自分が支えきれなかった農林水産大臣の後釜に座っては男が廃る、4期生で副大臣をやっていて大臣が辞任したから大臣になるというのは調子が良すぎる、政界で一番怖いのは嫉妬なのだと述べました。そして出たジョークが政界はジュラシックパークということです。

<自民党の自壊現象>
 私は古賀さんの急展開の発言を知り、とっさにこの言葉を思い出しました。それぞれにライバル視する人が違い、古賀さんにとっては麻生さんが気になる存在であることは間違いありません。幹事長就任の条件に古賀選対委員長の4役はずしなどと言われては、黙っておれないのもよくわかります。
この困難な状況の中で、党内の勢力争いで解散・総選挙が考えられてはたまりません。
 解散総選挙になると与党が決定権を持っていますし、民主党は蚊帳の外になります。そういった意味では9月の民主党の代表選、これはきちんと粛々とやるべきことではないかと思います。残念ながらマスコミに多く取り上げられたりすることによって国民は判断します。パフォーマンスばかりの政治はよくないかもしれませんが、政府与党は内閣改造という大きなイベントをしました。今度は民主党の番で代表選というのがあっていいのではないかと思います。そしてその次の布陣、つまりネクストキャビネットの体制、これがそのまま政権交代が行われたら大臣に直結するとアピールすることで大事な意味を持ってくるような気がします。