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2008年08月18日

急展開の中国ギョーザ事件 08.08.18

<勃興期の中国、衰退期の日本>
 私は、食べ物の安全性問題をかなり前からずっと追ってきました。それからもうひとつ、農産物貿易問題というのも私のライフワークの一つです。両方にからみ、かついろんな示唆を与えてくれているのが中国毒ギョーザ問題です。
 北京五輪が開催され、4時間に及ぶ大開会式は中国の国威発揚に大きく貢献していると思います。1964年、今から44年前の東京五輪もまさにそうだったのではないかと思います。勃興期にあった日本、そして中国、今日本はどう考えても衰退期に入っているのではないかと思います。こうした衰退期に入った国がどうやって生き長らえていくかというのが問題で、恩師、高坂 正尭教授の名著『文明の衰退するとき』(新潮社)にあるベニスのように、500年間反映を続けるというのは、巧みな外交、そして政治以外にはないのではないかと思います。そういう点では今の日本の政治状況には暗澹たるものがあります。

<立派な日本の警察庁>
 それはさておき、中国の毒ギョーザ問題で6月下旬にすでに回収されたはずの天洋食品の餃子が、多分間違ったのだろうと思いますが、再び出回り、日本と同じように塗炭の苦しみを味わった中国人がいたという報告が日本政府にもたらされました。中国が日本でメタミドホスが混入したという主張が覆されたのです。
 中国の主張というのは牽強付会も甚だしいものでした。日本の警察はメタミドホスが日本の純粋なメタミドホスと違い、中国の不純物がいっぱい入ったメタミドホスであることを指摘しました。それから袋の外からメタミドホスが餃子に浸透してしみつくことはないという実験結果も明らかにしました。

<中国の正直な情報提供>
 それに対して中国が言ったことはビックリ仰天です。日本の不良分子が中国のメタミドホスを密輸し日中関係を悪化させるために袋の外からメタミドホスをかけた。中国側の実験によると色々な条件で80%近くが浸透して餃子が汚染した。
 しかし、私は中国政府を評価したいと思います。そこまで強弁を使っていた中国政府が、五輪の前、サミットの前に正直に自分の国の不始末を通告してきたことです。成熟してきた証拠です。10年前だったらしらばくれていたと思います。それともう一つ、何かと気をつかってくれる日本に対する配慮があったのかとも思います。

<不届き千万な秘密主義の外務省と政府>
 ところが日本国政府が中国から止めてくれと言われたからといって、それを日本国民に対して公表しなかったのです。高村外務大臣が「しゃべったら情報が来なくなる」と、何か刑事と情報提供者と同じような関係のことを言っていました。
 日本国民に「中国毒ギョーザは、中国で汚染されていたと判明、現在調査中」と公表することがなぜ中国の捜査の進展を妨げるのか。少しでも早く情報を伝えることが国の義務です。それを隠蔽し続けるのは理解できません。
 そして、国対国の問題で、国家に任せられるべき問題、例えは安全保障上超機密事項ということだったらそうしたことも許されますけれども、国民生活に直結する食べ物の安全性の問題です。それをほったらかしておいて、そしてまたなぜか、北京五輪の直前に公表するという不思議さ、これはやはりおかしなことではないかと思います。
 私は、この一事をもってしても消費者庁の創設は見送るべきだと思います。私が消費者庁担当大臣なら烈火の如く怒ります。野田聖子新大臣はどうされるのかは知りませんけれども、私なら許しません。
同じ政府の中でも全く伝わってなかったというのは許しがたいことです。日本の外務省は何かというと機密を盾にして、国民に知らせない、各省に知らせないというケチな態度がまま見られます。これを直すためにも、今回のこの公表の遅れというのは徹底的に糾弾しなければなりません。

<日本で出来た旬のものを食べる>
 しかし、前にも書きましたが、中国毒ギョーザ問題は原点に戻ればいいのです。食べ物と言うのは2つの大原則。地産地消、旬産旬消、つまりその時できたものをその時食べる、それに尽きるのではいかと思います。安いからといって外国から輸入し、あるいは労賃が安いからといって外国で加工させ冷凍して運んで解凍するというこの膨大なエネルギーの無駄、これはひとえに中国の低賃金を悪用しているにすぎないのだと思います。もし、中国と日本が同じ国なら、わざわざ中国で作った餃子を輸送コストをかけて運んで日本で食べるということはしないはずです。このような愚かな食べ方自体を改めていくことが日本や日本人に問われているのではないかと思います。
 食糧価格が高騰し、世界中が食料・農業問題を見直そうとしています。それぞれの国が食べ物は違うんだということを認識し、なるべく近くで採れたものを、その時取れたものを食べるということをしていくことが、人間の健康にも、環境に負担をかけないという点でも合理的な生き方ではないかと思います。その点で最も自然な食生活とかけ離れた食事をしているのが日本であり、それを今回の中国毒ギョーザ事件を契機として改めるべきではないかと思います。
 中国毒ギョーザ事件の捜査の行方というのも大切ですが、これを教訓として日本国民なり、日本政府の振る舞いを直していくことが先決ではないかと思います。   

2008年08月17日

国会審議の中のちょっとした休息(その2) 08.08.17

 お盆休みも今日で終わり。ゆっくり休んで日頃の疲れは取れたでしょうか。お孫さんが帰ってきて、その面倒でかえって疲れたという人もいるのではないでしょうか。
私は、このお盆の間、実家の中野方面のご支援いただいている皆さんを訪問しています。

 さて、第一回目の国会ジョーク集はいかがでしたでしょうか。文面でそこだけ書いても、その場の雰囲気がなかなか伝わりにくいと思います。リンクを張っておきますので、お時間有れば衆議院ビデオライブラリーをご覧ください。
 今日は、国会ジョーク集第二回目(終)をお送りします。

4.<08年4月4日 外務委 (北京五輪への各国の対応)>
〇平澤勝栄委員長にバラエティ番組のタレントとしてでなく、外務委員長としての発言を促す。

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[解説]
 いろいろな冗談のなかで、この冗談がひょっとして皆さんに一番受けた冗談かもしれません。それはなぜかと言うと、外務委が金曜日の午前中で、午後1時から本会議が入っていました。したがって金曜の午前中他の委員会がほとんど開かれておらず、国会の中、あるいは霞ヶ関の中で見れるテレビはそのとき唯一開かれていた外務委員会を見ていた人が多かったのです。そして見終わった後、皆さん廊下やエレベーターでお会いしましたが、「漫才をやっているようだね」ということ言われました。それから平澤さんに対してきつい冗談で傑作だった、溜飲を下げたと言われるひとが何人もおられました。
 各国が今開催中の北京五輪に対してどういう対応するか、中国の民主国家として対応にいろいろ疑問がある。特にダライ・ラマ、チベット問題について首脳がそれぞれ各国各国がいろいろ発言をしてる。
 例えば、イギリスの場合はチャールズ皇太子はずっとダライ・ラマよりで、開会式に参加しないと言っている。ブラウン首相は参加する、外務大臣はその中間の意見を言っている。それぞれの国で色んな意見がある。それにたいして日本だけが、何も発言せず、福田総理以下 高村外相も誰1人として、中国の人権問題に注文をつけたりはしていない。ワンパターンの発言は良くない。
 そうした状況の中、ドイツの外務委員長がボイコットを排除排除すべきではないと発言しているのが新聞記事にありました。それを例によって表にしておき、それを解説しながら平澤さんを引っ張り出しました。平澤さんはご存知の通り、自民党のタレント議員として、TVタックル、太田総理秘書田中の常連です。それをもじりまして、そういったテレビパラエティ番組ばかり出ているのではなくて、外務委員長の立場から、きちんと発言されてはいかがですか、国会議員としての仕事をきちんとされたほうがいいんじゃないですかということを釘をさしたわけです。これが皆さんに受けたわけです。
 ただ次野質問で調子に乗った同僚議員の松原仁委員が、すっと平澤さんにたいして,ちゃんと意見を言え、篠原さんの言うとおりだといったのはおまけでちょっと困りました。それはなぜかと言うと、外務委員長は議論を進めるだけの役割でもって、個人的見解を言う立場にいないわけです。平澤さんが、私自身の発言には何も言いませんでしたけれども、私に向かって、松原仁さんはルール違反だと怒っていました。もっともなことです。

[議事録より]
 ちょっと違う声もあるということをやはり言うべきなんです。そういう点、大事なのは平沢委員長だと私は思いますよ(笑)。ドイツを見てください。ポレンツ外交委員長が、ボイコットを排除すべきではないと。これは大体、平沢委員長の基本的なスタンスと似ているんじゃないですか。(笑)バラエティー番組に出て皆さんを楽しませているだけじゃなくて(笑)、重要な立場にあるわけですから、いつかこういう発言をぜひ言っていただきたいと思います。日本にもそういう声があるんだと。やはり外務大臣が言って、総理が言うと大げさになりますけれども、そこそこの人が言う。私が言ったって何の記事にもなりません。(笑)[そんなことはない、というヤジあり]委員長は違うわけですから、こういうことをやってバランスある対応をしてください。(大笑いと大拍手)


5.<08年4月8日 農水委 (農業者戸別所得補償法案の最後の質問)>
〇若林農水大臣の後姿をみてきたついてに後任の農林水産大臣にとぜいたくな冗談をぶつける。

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[解説]
 若林農林水産大臣は下の質問の通りにある通り、私の郷土の先輩であり、農林水産省の先輩です。北澤俊美参議議員と仲良く二人常に当選してきています。農政にずっと携わってきたと言う点では大先達です。その先達に対して、農林水産大臣として最初で最後の質問をしました。そのついでにほめあげつつ、政権交代で農林水産大臣にさせていただきたいということを調子のよい結論にしました。

[議事録より]
 まず、冒頭でございますけれども、若林大臣、おくればせながら、大臣就任まことにおめでとうございます。若林さんは、私の郷土の先輩でもありますし、農林水産省の先輩でもありますし、私は、若林さんの後ろ姿を見ていろいろ仕事をしてまいりました。最後、計算が狂って(笑)、後ろ姿を見て国会議員になるつもりは全くありませんでした。しかし、なった以上は、そのまま私もいつか農林水産大臣にさせていただきたいと思っております。(笑)きょうは、郷土の先輩、役所の先輩に、よく胸をかしていただくというのがありますけれども、耳をかしていただきまして(笑)、質問させていただきたいと思っております。

5.<08年4月8日 農水委 (緑提灯運動を絶賛)>
〇大酒呑み同士の若林大臣と提案者丸山清明さんをだしにして質問

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[解説]
 若林さんは酒を飲み飲み議論をするのが大好きで、私が現役時代、直接の部下になったことは一度もありませんが、若林課長の部下から君も来てくれと呼ばれて、午前二時くらいに行きますと、数人若林さんを囲んで議論していました。気が付くと、私と若林さん二人だけになっている事が度々ありました。部下達はずるく、私に相手をさせてトイレに行く振りをして帰ってしましたのです。それだけ若林さんは酒好き、話好きと言うことです。丸山清明さんも技術会議の研究センターのときに一緒に仕事をした事がありますが、酒が好き、話し好きという点では全く同じです。この二人を結び付けているのは緑提灯で、この点を強調して質問をしました。呑兵衛 呑兵衛というのを強調し、ぎすぎすした農林水産委員会の審議でしたが、皆さんの笑いをさそいました。

[議事録より]
 それで、これは、丸山さんは研究者ですけれども飲んべえなんです(笑)、飲んでいるうちに気がついて、地元のものをどれだけ使っているか。それで、緑には安全という意味も含まれているわけですね。赤ちょうちんに対して緑ちょうちん。これは飲んべえの発想なんです。若林さんも、その辺にある飲んべえと違って、斗酒なお辞さずという点では丸山清明さんと共通の点がおありになろうかと思います。(笑)これを若林さんがこれから行かれる飲み屋に全部つけてもらうとか、こういうことをやっていただけたらと思うんです。

2008年08月15日

国会審議の中のちょっとした休息(その1) 08.08.15

 お盆休みをお過ごしの皆様に、前通常国会の私のジョーク質問をお届けします。私は一回の質問に1つぐらいはクスっと笑える場面を作ることにしています。30分も1時間も続けて質問するわけですし聞いている人達を退屈させてはいけないと考えたからです。これは1991年―4年のOECD代表部の英語での会合で癖がついたのもです。
 読むより、画面を見た方がいいという方は、衆議院のビデオライブラリーでTV中継と同じように見れますので、暇つぶしにお試しください。

1.<07年12月7日 外務委(新テロ特措法)>
〇猪口邦子委員(自民党、元上智大学教授)を題材にする。

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[解説] 
 猪口邦子さんは、私が水産庁企画課長のときに、海洋法制度研究会の委員になってもらい、非常に感謝しています。なぜかというと、そのとき私が、魚源のとりすぎを防ぐ為に漁獲量の上限を設定する制度を作ろうとしていましたが、漁業者が大反対をしていました。それに対して、さんが「日本は水産先進国として、世界に先がけて、率先して漁業資源管理の確立に務めていかなければならない。隣国の、中国・韓国・ロシアに対しても、むしろ見本を示していかくべきではないか」というど正論を吐いていただいたからです。
 その後私が農林水産研究所長として、研究の活性化を図るため再び顧問会議の委員になっていただきました。世界に環境問題の深刻さを訴えているレスター・ブラウンさんと同時でした。その直後に、国連の軍縮大使に指名されてしまいまってわけですが、猪口さんはそのまま農林水産政策研究所の顧問会議の委員を辞任せずに、勤めてくれました。その猪口さんが、外務委になっておられますので、猪口さんに敬意を表し、少々からかいながらとりあげました。
 インド洋における給油活動について、ろいろな学者、評論家が新聞に書いている。しかしその評論たるや、駐米大使や元防衛省とかいう人たちばかりで、非常に歪んだ、一方的は評論である。問題ではないかということを新聞等の評論等をねたに指摘しました。そのときに猪口邦子さんがもし国会議員になっておらずに、国際政治学者だったらは給油を継続すべしという方に与するか、給油はおかしいという方に与するかどちらでしょうねといって、言ってみれば嫌味を言うのに使ってみたのです。
 残念ながら本人がいるときにしたかったのですが、丁度私が質問するときにトイレにいかれたのか、何処にいかれたのかおられませんでしたので、おられませんがということで皮肉を一つ。つまり国会議員などにならずに、学者をやっておられた方がよかったのではないですかという意をこめて一つ。そしてどっちの説になるか、つまり、自民党議員でなかったら、給油は継続すべきでないと言われるのではないかという3つの嫌味を言ったつもりです。同僚議員や大臣を質問のネタに使う手法はすっかり皆さんにバレています。

[議事録より]
・・それから学者、総動員とまではいきませんけれども、きょうおられませんけれども(笑)、猪口邦子さんが上智大学教授であられたら、国会議員などになられていなかったら(笑)2ページ目(給油継続反対派の論説リスト)になるか1ページ目(給油継続賛成派の論説リスト)になるかは疑問ですけれども、(笑)論説を張っておられたかもしれません。・・


2.<08年4月2日 外務委(思いやり予算、米軍駐留法案)>
〇田中角栄・眞紀子、金丸信の関係を取り上げる

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[解説] 
 田中眞紀子さんは外務大臣を経験されてからずっと外務委員をしています。私は2006年と2008年の二回にわたって外務委員を務めており、かんり頻繁に質問しています。そして、あいうえお順でいきますと、隣が田中眞紀子さんになり、あの女性のだみ声でよく話し掛けられています。太い声でよく聞き取れないのですが・・・・
 思いやり予算の時、大失態をしてしまい、議事録にはありません。下にその時のやりとりがそのまま載っていますが、それは「趣味 角栄」といった金丸信さんといってしまい後で眞紀子さんからお叱りを受け、その部分を削除した経緯があります。「趣味 田中角栄」と言ったのは二階堂進さんで、金丸信さんは竹下登さんと共に袂をわけた人でした。ここで私が言おうとしたのは、田中角栄さんのつくった道路特定財源はもう過去のものになった。金丸信さんの作られた、駐留米軍に対する思いやり予算も遠くになりにけりだということです。その途中に田中眞紀子さんだけが元気でおられますけれどもということをいって満場を沸かせたわけです。

[議事録より]
この道路特定財源というのは田中角栄さんそのものの財源だったんじゃないですか。しかし、田中角栄さんはやはり遠くになりにけりなんじゃないかと思います。それから、同じ時代の[削除:趣味 田中角栄といっておられた]金丸信さんのつくられたこの思いやり予算というのも遠くになりにけりにしなければいけなんじゃないかと思います。なぜかといったら、田中眞紀子さんが近くで非常に元気でおられますけれども(笑)、私は時代が変わってきているんだと思います。やはり道路特定財源、事情が変わってきた。道路事情が悪かった、七十万台しか自動車がなかったころにつくられた、そしてオイルショックがあった、暫定税率にした、しかし事情が変わってきたのと、これは同じじゃないかと私は思います。

※議事録削除について
 問題発言は議事録から削除されます。ただし、衆議院のビデオライブラリーでは削除されるわけにはいきませんが、公式記録たる議事録からは削除されます。自ら申し出て削除する場合もあれば、あちこちから小言を言われて削除する場合もあります。この時は、私の方から事実誤認だったので申し出て削除しました。


3.<08年4月2日 外務委 (同)>
〇思いやり予算改め悪女の深情け予算、アッシー君の貢物予算

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[解説]
 私は質問する時、他の議員から篠原教授のレクチャーと揶揄されるぐらいそこそこの資料を作って質問します。「資料 何ページをご覧下さい」といってはそれでもって私の意見や指摘を解説あるいは質問し、答えてもらうことにしています。
 この思いやり予算のときも、思いやり予算の歴史的経緯をB4のペーパーにまとめ皆さんに重宝がられました。そこで一つ余興を演じたわけです。わざとその資料の中に〇〇予算と書ききちんと書きませんでした。あまりにも露骨な表現だったからです。金丸信さんが防衛庁長官のときに、法律上無い予算なのになぜ米軍にこれだけ手厚いお金をつけるのかという質問に対し、「思いやりというものも必要だ」と答えられてから、ずっと思いやり予算と言われて来ているものです。
 それにたいして、私はもう名前を改めるべきではないかといって、おちょくったわけです。「悪女の深情け予算」、つまり思いやりではなくてアメリカというどうしようもない国に対して、悪女の日本が評価もされないのに予算をでたらめにつけている。それから、別にありがたがってもらわれているわけでもないのにちょろちょろして、貢物をしてるアッシー君のようだということでやったわけです。これには皆さん私がペーパーを説明している段階から、〇〇は何かということをみんな話し合っておりました。それを受けて私が最後に種を明かしました。

[議事録より]
今、山中さんが多分、この○○が何かといって気にされていたんじゃないかと思います。思いやり予算というのは、いつのころから言われたか。私は、これは思いやりが過ぎているんじゃないかと思います、余り感謝もされずに。
 それで、余り露骨に書くのはやめて○○にしてありますけれども、何かおわかりでしょうか。これは、悪女の深情け予算。全く、こんなにやっているのに余り効果が出ない、感謝されないというようなものじゃないかと思います。これは、男女差別で、女性からけしからぬという声が出てくるんじゃないかなと思ったので、アでわかりますかね、アッシー君の貢ぎ物予算。だけれども、そのたぐいだと私は思います。

2008年08月14日

漁業燃油対策にみる福田政権の変身 08.08.14

 <漁業ストの絶大な効果>
 政府与党は漁業関係者の一斉ストライキの後、785億円の支援を決定しました。石油の価格が上がり、資材価格が上がり、漁に出ても赤字が続く状態ではやっていけないという窮状を訴えた漁民が思いがけない予算がついたと喜んでいます。私は農林水産省30年の役人生活のうち、10年、3分の1も水産行政に携わりましたが、どれだけ漁業界に貢献できたかといつも引け目を感じています。その意味ではよかったとほっとしています。
農林漁業みな困っています。1次産業に対する本格的な対策を日本はずっと講じてこなかったためです。先進国の中でこれだけ1次産業が疲弊している国は多分ないだろうと思います。みな大変ですが、今の状況を考えると、漁業者が一番困っていることは明らかです。同じ重油を使うにしても、温室栽培はそれをやめ、路地で栽培できます。しかし、重油なしに漁にでることはできません。ですから影響はずっとずっと大きいわけです。

<自民党が漁民票の確保に走る>
 政府与党はこの次の衆議院選挙を考えてか、素早い対応をしました。その根底にあるのは、昨年の参議院選挙、農業者戸別所得補償が農民の支持を受け、今まで自民の候補者の名前しか書いたことのなく、比例区でも自民党としか書いたことしかない人たちが、民主党にやらせてみるか、ということで民主党に投票したのです。その結果、今まで自民党ばかりがずっと議席を確保してきた農村県の一人区で23勝6敗という結果になったことを自民党は深く反省しているからです。

<敗戦を反省する自民党、勝利の要因がわからない民主党>
 漁業者の数は農業者の10分の1にも満ちませんけれども、参院自民の青木幹雄さんは典型的な水産議員です。こうした自民党の有力者の声に応えざるをえなかったのが実情だと思います。この農業者戸別所得補償‐漁業燃油対策という関係を理解しているのは民主党よりも自民党の地方を選挙区とする議員たちです。
これも国民には知られていませんが、昨年末、自民党が民主党の農業政策の大半を言ってみれば採用して、悪く言えば横取りする形で農業予算が組まれました。農民にアピールするために分かりやすいように1111億円を増額したという徹底ぶりです。月刊自由民主に一生懸命宣伝し、農民票の取り戻しに躍起です。それに対し、我が民主党は参院選勝利を年金のせいと信じ込んでいる人たちが多いのが気掛かりです。

<よくないバラマキ発言>
 気になるのはこういった大盤振る舞いの予算をつけた自民党・公明党自身がバラマキと称していることです。予算をドンとつけてバックアップするのをバラマキというのは非常によくないことだと思います。
率直すぎて失言が多い麻生幹事長もバラマキの財政出動により、証券税制や住宅税制で景気回復などと言い出してしまいます。予算をつけることをバラマキという財務省主計局の思うつぼにはまることなのです。

<福田政権の変身>
 生活第一と民主党は掲げていますが、先の内閣改造で福田内閣もそちらの方に舵を取り直したような気がします。したがって自民党と民主党の差が分からなくなりつつあり、他の分野も含め、与党にいいとこ取りされては民主党の存在感が薄れていきます。そうした中、暫定税率の廃止により、1ヶ月だけガソリン価格が下がったことだけは皆さんが記憶していてくれるのではないかと思います。つまり民主党が政権を取れば、制度や仕組みを変えて、世の中を変えていけるということを実感してもらえたはずです。後期高齢者医療制度、年金制度等についても民主党にやらせてみようと期待をかけて民主党を選んでいただきたいというのが今の心境です。
 私の参院選以来使っている言葉でスローガンは「一度はやらせてみよう民主党。小沢一郎、一度はやらせてみよう総理大臣」です。
 今日(8月14日)の新聞に、政府・与党が秋の臨時国会に大型補正予算を提出する報道が流れました。いよいよ本格的に動き始めたようです。我が民主党も一層気を引き締めていかなければなりません。

2008年08月13日

古賀自民党選対委員長の任期満了選挙発言の真意 08.08.13

<都議選で国政日程が決まる不思議>
 内閣改造が終わり、解散総選挙に争点が移っています。不思議なことにこの大事な政権交代になるかもしれない解散総選挙をいつやるかということについて、常に出てくるのが東京都議選です。公明党にとっては負けられない大事な選挙だから、それよりも数ヶ月前に国政選挙が終わっていなければならないという理由で、公明党は年内及び年始、通常国会冒頭の解散を強く主張しています。そして公明党の支援がなければ当選できない100人あまりの自民党議員がいるため、自民党はそれにひっぱられているという状況です。
 どこの新聞も政治評論家もマスコミも指摘しませんが、国政選挙がいかに首都とはいえ、東京都の都議会議員選挙との兼ね合いで考えられ、かつ一政党の都合で決められるというのはもっての他だと思います。公明党と自民党が与党連立政権ということで、色々政策について影響しあうというのは当然のことだと思います。もちろん少数政党の公明党がリードする場合もあってもいいと思います。しかし、次の臨時国会の招集日、それに続く解散選挙に関することまでは、公明党の都議選の絡みというのは度が過ぎており、本末転倒とはこのことかと思います。景気対策やテロ特措法の延長等難問が山積みの臨時国会ですし、国民の総意を問う選挙です。国政をどうするのかということが優先されなければなりません。

<公明党は平和と福祉の党に戻るべき>
 最近の公明党、ずっと政権与党にいました。気をつけなければならないことがあります。今まで自民党と一緒になったあるいは、自民党の政権維持に協力した小政党で今も生き残っている政党は一つもありません。社会党しかり、自由党、保守党、皆なくなりました。そういうジンクスがあるということも肝に銘じてもらわねばなりません。
 公明党の主張には非常に共感を持てるものが多くあります。正直言いますと我が民主党の政策には、これは理想に走りすぎ、というものがありますが、公明党の政策をじっくりみると違和感を覚えるものはほとんどありません。
公明党が本当に平和と福祉の党であるならば、公明党は立派な政党として生き残っていけます。日本の政治を変えるためにも公明党が立党の原点に返ることを望まずにはおれません。

<古賀発言の真意>
 古賀さんは公明党とのパイプが強いと言われています。それに対して伊吹前幹事長は公明党のそうして要求を無視したのかどうかは知りませんが、とにかくあまり聞かずに臨時国会を早く開いて、新テロ特措法を早く成立させると当然の主張をしていました。それに対して公明党が難色を示していました。そして公明党が伊吹幹事長に難色を示したことが伊吹幹事長の横滑り財務相就任の大きな理由になったとも大きく報じられています。
 その古賀さんは公明党の意を汲んで年末か年明け解散と発言していましたが、内閣改造が終わると急に任期満了直前の選挙でもいい、つまりこれもまた公明党に配慮した時期かとも思いますけれども都議選終わったあとでいいということを言い出しました。この真意をめぐって色々取り沙汰されています。
私は一体何を考えたのかよく分かりませんが、下種の勘繰りで考えられることがあります。それは古賀さんが同じ福岡県の重鎮議員である麻生さんを快く思っておらず、麻生総理を封じるためにこのようなことを言い出したのではないかということです。よくよく政治家の行動を見ていますと、あいつのいうことは許せん、同じことでもあいつの言うことだったら聞いてやる、といったようなことが日常茶飯事です。特にあいつだけは許さん、といったようなことが意外に大きな政治行動のバネになっているような気がします。

<政界はジュラシックパーク>
 そこで思い出されるのは私が2003年9月悩んだ挙句、衆議院選立候補を決意し、農林水産省を去るときに言われた言葉です。
 副大臣の北村直人さんから政界に入るにあったっての色々な話を聞かされました。羽田さんに頼まれたんじゃ嫌と言えないよな、ということから始まって、羽田さんを担いで自民党を飛び出したこと、そして鈴木宗男さんに追いまくられ、野中広務さんから自民党に戻れば、コスタリカ方式にしてやると言われやむを得ず自民党に戻ったこと、そしたら鈴木宗男さんが外務省でのゴチャゴチャで議席を失い、選挙が安泰になったこと等、色々聞かされました。
そして出てきたのはジュラシックパーク発言です。もう皆さん記憶にないかもしれませんが、当時 大島理森 農林水産大臣で、色々秘書の不祥事・疑惑があり、自殺者がでたため2003年3月に辞任しました。そのときに小泉首相から副大臣の北村さんに大臣就任の要請がありましたが、受けませんでした。
当時北村さんは4回生議員。北村さんの受けなかった理由は4回生議員でなるのは早すぎるからだというのです。通常6回生でなる、4回生で自分が支えきれなかった農林水産大臣の後釜に座っては男が廃る、4期生で副大臣をやっていて大臣が辞任したから大臣になるというのは調子が良すぎる、政界で一番怖いのは嫉妬なのだと述べました。そして出たジョークが政界はジュラシックパークということです。

<自民党の自壊現象>
 私は古賀さんの急展開の発言を知り、とっさにこの言葉を思い出しました。それぞれにライバル視する人が違い、古賀さんにとっては麻生さんが気になる存在であることは間違いありません。幹事長就任の条件に古賀選対委員長の4役はずしなどと言われては、黙っておれないのもよくわかります。
この困難な状況の中で、党内の勢力争いで解散・総選挙が考えられてはたまりません。
 解散総選挙になると与党が決定権を持っていますし、民主党は蚊帳の外になります。そういった意味では9月の民主党の代表選、これはきちんと粛々とやるべきことではないかと思います。残念ながらマスコミに多く取り上げられたりすることによって国民は判断します。パフォーマンスばかりの政治はよくないかもしれませんが、政府与党は内閣改造という大きなイベントをしました。今度は民主党の番で代表選というのがあっていいのではないかと思います。そしてその次の布陣、つまりネクストキャビネットの体制、これがそのまま政権交代が行われたら大臣に直結するとアピールすることで大事な意味を持ってくるような気がします。

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