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麻生経済対策の挫折と麻生後継(?) 08.11.25

<アメリカの大胆なチャレンジ>
 海の向こうのアメリカはCHANGE、それに対する我が国日本は相変わらずの迷走停滞。両国を比べてなぜこんなに違うのか。特に麻生首相のブレが問題です。「解散日程についておれが決める」と啖呵を切ったものの、それが仇となって決められず、先延ばし先延ばしとなっています。臨時国会冒頭解散が、いつの間にか4月以降になってしまいました。道路特定財源の一兆円の地方への配分、郵政民営化に伴う株売却の凍結と枚挙にいとまがありません。

<日本の大混乱>
 そうした中でも、一番混乱しているのは、第二次補正予算、経済対策ではないかと思います。中でも定額減税が変わった定額給付金です。所得制限を設ける設けないですったもんだしたあげく、結局市町村に丸投げの自主的な所得制限額1800万円の根拠は不明。鳩山総務大臣ですら、「自分は納得しない」とテレビで平然と答えています。閣内不一致もひどすぎるのではないでしょうか。中川財務大臣は所得制限などすると迅速性が損なわれるし、市町村が一番大変だと正論を言いました。一方、経済財政担当大臣の与謝野さんは所得制限を設けるべきだともう一方の正論を言い放ちました。その結果、結局国は決められず、市町村に丸投げです。
 市町村でも、福祉部がやるのか、地域振興部がやるのかもめています。1人1万2千円が福祉か地方振興かで担当部門が分かれます。事務量も大変です。行政コスト、あるいは経済学でいう機会費用がたくさんかかるのは目に見えています。何年も続くならまだしも1回こっきりで非常に問題のある政策です。
道路特定財源のうち一兆円を地方に振り向ける。考え方自体は、私は森林環境税のところで主張しましたが、所得の少ない地方の収めている税金が地方に戻るというのは歓迎です。1兆円を渡してしまったら、国の道路はほとんど作れなくなると道路族は反対しています。消費税についても3年後に上げざるを得ないと言ったかと思うと、景気の状況を見てだと、突然違ったことを言い出します。

<一国のリーダーは別>
 麻生さんの口がちょっと曲がっています、片方だけだったと思いますが、これだけいうことが違ってくると、両方の口がひん曲がってくるのではないかと心配です。
 多分、麻生さんは人がいいのでしょう。私は、予算委員会、行政改革特別委員会、郵政民営化特別委員会、外務委員会で麻生さんに質問することが何度かありました。非常に率直な方で、答弁やその後の付き合いもざっくばらんで、嫌らしさはみられません。それだけ人間的魅力はあるのでしょう。派閥を超えて太郎会なるものが結成されているのもよくわかる気がします。しかし、それと一国のリーダーは別です。思いつきでペラペラペラペラ先走って大切なことを喋り後で訂正するというのは、一国のリーダーとして失格といわざるを得ません。

<噴出する矛盾>
 最も大きな矛盾は、経済対策が緊急であり選挙などしていられないというのに、肝心の第二次経済対策というべき補正予算を臨時国会に提出しないことです。民主党だけでなく、党内からも渡辺喜美前行革担当大臣たちが今臨時国会への提出を求め出しました。いつも繰り返されてきた自民党の内部抗争、麻生おろしかもしれません。
 ただ、麻生さんを誰にかえるのか、小泉さん以上の目くらましは、小池百合子さんや野田聖子さんといった女性初の総理・総裁しかないかもしれません。国民はこんな奇手はこりごりなはずです。
自民党をすっきりとして野党に下り、5~6年力を貯えるべきです。政権交代は、何よりも自民党の再生への近道なのです。そのためにも一刻も早い解散・総選挙しかありません。