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沈み行く船、麻生船長の自民党丸 08.12.10

<驚くべき世論調査>
12月8日、朝日新聞・読売新聞の一面に麻生内閣支持率の世論調査記事が掲載されました。朝日新聞では麻生内閣の支持率は22%で、前回調査(11月8、9日)の37%から急落しました。総理にふさわしいのはどちらかという問いには麻生氏30%(前回49%)と大きく下がり、小沢氏の35%(同23%)が初めて上回りました。読売では、支持率は20・9%(40・5%11月)、麻生氏29%(50%11月)小沢氏36%(22%)とほぼ同様の結果がでました。8月の読売新聞世論調査結果では、福田内閣が支持率28・3%でしたが、それを更に下回る驚くべき結果です。
併せておこなわれた、定額給付金を含む追加の補正予算案の提出を来年1月の通常国会に先送りしたことについては、納得できるが23%に、納得できないが60%と大きく上回る結果が出ており、今回の補正予算の先送りが、麻生内閣が予想していた以上に国民の期待を裏切る結果となったと見られています。当然、この結果のままでは次期総選挙で自民党が下野することは避けられぬと、自民党内で大きな動揺が広がっています。

<選挙の顔で選ばれた麻生船長 >
昨年夏の参議院選挙以来、高齢者いじめ、地方いじめ、格差社会の助長と、自民党がとってきた政策に対する逆風は、納まるどころかますます強さを増しました。そんな中、今年の9月に行く先の見えづらかった福田元船長に代わり、その舵取りは麻生新船長に委ねられました。麻生船長は港にいるときは大変な人気者だったので、その人気でこの逆風を乗り切ることが期待され、まさに選挙の顔として、勝ち馬に乗る形で圧勝し。自民党丸の船員である自民党議員たち全員の期待を一身に背負っての登板でした。

<蛇行癖のある麻生新船長>
ところが、いざ華々しく出航してみると、麻生総理には悪い癖があることが分かりました。「取り舵いっぱい」と口では叫びながら、逆におもかじ舵を切ってしまいます。それだけではなく、舵を右に切ってみたかと思うとすぐに左に切りと、蛇行運転までし始めました。
問題は麻生船長だけではありません。船長を助けるために集められた機関士や航海士の大臣も、やれ「そっちは浅瀬だ」、「こっちは岩場だ」、「私はこっちに向かう」と自分たちの主義主張ばかりを言い、勝手なことをやっています。そもそも、今年の9月中頃からは世界的な金融危機、物価高騰、景気後退と海原は大時化(おおしけ)なのです。これでは前に進めるどころではありません。

<船ネズミの予知能力>
船ネズミは住んでいる船が沈没する前に逃げ出す不思議な予知能力があると言われています。若手の船員たちもこの類なのか。まだ浮いている自民党丸を捨て、新党という新しい船を用意してこの逆風を独自に乗り切る算段をし始めています。そうでない船員たちは、就任してまだ2ヶ月の麻生船長変え、もう一度出航しなおすことも考えはじめました。しかし、この場を乗り切れると思えるような目ぼしい船長候補はすでに自民党丸には残っていません。

<船酔いで降りる乗客たち(国民)>
乗客は酷い船酔いでどんどん降りていくばかりです。体力が弱いお年寄りがまず降りました。以前は無料だった運賃が、乗客は平等であるべきだとのきれいごとがまことしやかに並べられ、普通料金になってしまったからです。航海に出るにも食料が不可欠ですが、安い賃金で農作物を作れ、大量に作れない農家はやめてしまえと長年いじめられたてきた農家も降りました。三位一体改革の美名の下、自分たちで勝手に乗り切れとバッサリ切り捨てられた地方の人たちも降りました。
今残っているものは何でしょうか。自民党丸という長年の運航でボロボロになってしまった船だけです。エンジンはとっくに壊れ、帆も穴だらけ、行政という船内の計器や機器も馴れ合いやしがらみというサビでまともに動くどころか、有らぬ数値をはじき出したり、暴走したりしています。無理やり動かそうとすると崩れてさえ来る状態です。
そうなってしまった船、自民党丸に逆風に向かって行く力が残っているはずなどありません。ともすれば、潮に流され、風に流され、船底に穴が開き、沈没してしまいかねません。これはもうすでに船長を変えればいいという簡単に片付く問題ではなくなっているのです。

<修理が必要な自民党丸から新型の民主党丸に>
結党1955年以来、細川、羽田政権の10ヶ月のブランクはあるとはいえ、常に与党として日本を引っぱってきた自民党という大きな船が、今、沈みつあります。しかし、自民党丸は歴史のある船なのです。長年運航してきた経験があり、荒波を乗り越えて来たノウハウもあります。むざむざと沈没させるには勿体ない船であることも間違いありません。その為にも、この際一度海から上げて修理すべきではないでしょうか。船底に大量にこびり付いたフジツボをこそぎ落とし、壊れて暴走する機器の無駄なサビを落とし、エンジンや帆も新たなものにする時間が必要なのではないかと思います。
政治家として努力をすることを忘れた船員達も一度陸に上がり、いつかもう一度大海原で航海することを夢みつつ、自分たちの知識や政策を磨きなおすべきではないでしょうか。何年、何十年かの後、その中から新しい船長候補が育ち、安心して舵を任せることが出きる様になった時にこそ、再度新生自民党丸として出航できるのではないかと思います。
そろそろ思い切った決断が必要です、自民党丸のいない間、新型の民主党丸がきちんと航行します。不満も不安もありましょうがお任せ下さい。