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ほのぼのとした夏の成人式の2つのビラ配り-10.8.17

- 田舎の地域社会の絆はここでも強められる -

夏の感動は何も甲子園球場にだけあるのではない。

<成人式の「選挙に行きましょう」キャンペーン>
地方では、成人式がお盆休みで帰省中の8月15日に開かれるところが多い。
民主党は3年前から20代の投票率が低いことを問題にし、我々議員が成人式会場に行って「投票に行きましょう」というビラを配ることになり、私も出向いている。
都会の通勤ラッシュのある選挙区から出た同僚議員は駅前街宣、駅前ビラ配りは日常業務になっている。長野1区にはそれほど人の集まる所もないが、私は、前原国交相の勧めに従い、長野駅で週1回月曜日に朝30分間だけ街宣しビラを配っているだけだ。従って、どうもあまり関心のない人のところに行って、ビラを配ったり喋ったりするのは苦手である。そのため、1月の普通の成人式の一部だけに行ってお茶を濁していた。

<真夏の成人式のビラ配り>
例年だとお盆は5月の連休とともに秘書には休んでもらい、私が1人で実家の近くで、自転車を使った支持者訪問に集中していた。しかし、今年は口蹄疫の現地対策本部長として35日間ずっと宮崎詰めをし、戻ってからは、農業者戸別所得補償のモデル事業の政策見直しのため、土日を潰してペーパーをまとめたりしていたので、くたくたに疲れていた。
そこで今年は15日には、たった1人出勤してきている秘書と、飯山市・木島平村・野沢温泉村の三か所の夏の成人式に出向くことにした。ゆっくり過ごすためである。ビラが残っていたが、恥ずかしいことに、鳩山由紀夫総理に携帯メールが通じるというもので、1月用だと言訳しながら配布した。

<ビラを受け取る人、無視する人>
正月は振袖姿の女性が大半だが、夏は非常にカラフルな浴衣での成人式であることを初めて知った。着物業界にはすまないが、親や就職したての成人にはありがたい話である。男性は相変わらずの目立たない服装で、それなりにめかしこんだ格好であるが、あまり似合わないのが微笑ましいかぎりだった。
各地によってビラのとりかたが違う。例えばいいほうで言うと、3年目となる小布施町は「憲法9条を考える会」の皆さんも毎年ビラ配りに来られ、ほぼ全員が気持ちよくビラを受け取ってくれる。一方、大会場の長野市民会館はあちこちから入る人がいて大賑わいで、他党の街宣もきている。荒れる成人式ではないが、ざわざわしており、これ見よがしにタバコを吸っている者もいたり、その辺で奇声を上げている人もいたりする光景が見られた。そして、ビラを無視して受け取らない人のほうが多い。不可解なのは須坂市の成人式で、会場のメセナホールは玄関前を立ち入り禁止にし、ビラを配らせてくれない。これについては疑問を呈しているが、わけのわからない理由で未だにビラを手渡せていない。
今回行った3か所ともほとんど、ほぼ100%近くがビラを受け取った上、ニコニコして「選挙に行きましたよ」とか、「頑張ってください」といった声を掛けられた。こうまで対応が違うものかと驚かされた。

<招待される担任の先生>
どこも心の温まる思いをしたが、野沢温泉からはじめなければならない。
リストアップされている人53名中、出席者48名と9割がたの出席率だという。その中でも、ちょっと老けたお兄さんがきたので、「成人おめでとうございます、選挙に行ってください」と言ったらお叱りを受けてしまった。中学校の担任の先生だった。これまた初めて知ったことだが、中学の担任の先生たちにも招待状を出しているのだという。3か所とも「折角おいでいただいているので中に入って激励の言葉を」と言われたが、私はあまりにラフな格好だったこともあり辞退申し上げた。
丁度時間がちょっとずつずれていたため3か所行けたが、最後の木島平では、芳川村長が強く勧めるので、めかしこんだ皆さんばかりの成人式に飛び入りで参加させていただいた。

<担任の先生の温かいお祝いの言葉>
そこでまた、いろいろ感心させられることがあった。自主開催と言うことで、仲間の数人が受け付けもこなしていた。
先生の思い出話が非常に印象に残った。A先生は、「自由に道を選べ」と力説されたが、木島平に住んでおられるそうで、言葉の裏には「木島平村に戻ってきて欲しい」という本音が読み取れた。B先生は中学1年と中学3年のときの思い出をDVDで映して見せた。二人とも異口同音に、あまりにも変わっていて、誰が誰だかさっぱりわからないと言って笑わせた。先生方は飾りで呼ばれているのではないのだ。

<お年よりも若者も大切にする>
閉会の挨拶で浦山副村長は、「いろいろな話はあったけれども、木島平村は皆さんを温かく迎えるので、いつでも戻ってきて欲しい」と正直に訴えた。
このように温かい地域社会では、100歳を過ぎた高齢者がどこに行ったかわからない、信じられないようなことは全く起きないであろう。隣近所がそれこそ濃密的に付き合っている絆の強い社会だからである。バラバラになった都会の荒れる成人式が行なわれている所と、7割8割の出席率で担任の先生方も招待され、和やかな成人式が行われる所との違いである。日本は残念ながら住民登録制度や住民基本台帳が無く、冷たい社会に変わりつつある。政策も目指すべき方向もどこか間違っているのである。
そうした中で、ほっとするような温かい地域社会が残る限り、日本社会は安泰である。

<ライバル、お巡りさんのビラ配り出現>
恐ろしいことに、こうした強い結びつきのある地域社会を狙って犯罪の手が伸びてきている。
飯山市民会館前では、お巡りさんのビラ配り(カラー印刷された「振り込め詐欺対策速報」)と一緒になった。警察の上からの指示だという。「合い言葉」で振り込め詐欺を撃退!帰省シーズンです。架空請求にご注意!・・・といろいろ警告が書かれていた。

<情の厚い社会が狙われる>
幼稚園児の祖父母はまだ50~60代で若いが、20代の祖父母は70~80代と振り込め詐欺に遭いやすい。孫たちが地元を離れていて、夏の帰省時でないと成人式を開催しにくい地域が、振り込め詐欺の餌食になりやすい地域なのだ。警察官が1月の成人式ではなく、帰省成人中心の夏の成人式に現れる所以であり、妙に納得した。
ただ、日頃ご支持をお願いするのに慣れている我々と違い、スピード違反の車をオイコラと止める(?)のに慣れているお巡りさんのビラの配り方は、お前ら持って行け(?)といった雰囲気の配り方で、ぎこちなく感じたのは経験の差であろうか。

<生まれた故郷で暮らせる政策を>
北信州は積雪が多く、果樹は雪の圧力で下枝が折れるため、米か露地野菜しかできない。飯山市は市制50年で人口が4.2万から2.3万に減ってしまった。農林業の衰退が原因である。それでも、石田市長が先頭になって玄関で迎えるなど、温かい成人式で若者を元気付けているのには頭が下がる。私は、こうした農村地域を元気にするために農業者戸別所得補償を考えてきた。今、その本格実施に向け修正作業中である。8月17日、心して仕事すべく、信州のすがすがしい空気を胸いっぱい吸い込んで上京した。