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2010年08月20日

ほのぼのとした夏の成人式の2つのビラ配り-10.8.17

- 田舎の地域社会の絆はここでも強められる -

夏の感動は何も甲子園球場にだけあるのではない。

<成人式の「選挙に行きましょう」キャンペーン>
地方では、成人式がお盆休みで帰省中の8月15日に開かれるところが多い。
民主党は3年前から20代の投票率が低いことを問題にし、我々議員が成人式会場に行って「投票に行きましょう」というビラを配ることになり、私も出向いている。
都会の通勤ラッシュのある選挙区から出た同僚議員は駅前街宣、駅前ビラ配りは日常業務になっている。長野1区にはそれほど人の集まる所もないが、私は、前原国交相の勧めに従い、長野駅で週1回月曜日に朝30分間だけ街宣しビラを配っているだけだ。従って、どうもあまり関心のない人のところに行って、ビラを配ったり喋ったりするのは苦手である。そのため、1月の普通の成人式の一部だけに行ってお茶を濁していた。

<真夏の成人式のビラ配り>
例年だとお盆は5月の連休とともに秘書には休んでもらい、私が1人で実家の近くで、自転車を使った支持者訪問に集中していた。しかし、今年は口蹄疫の現地対策本部長として35日間ずっと宮崎詰めをし、戻ってからは、農業者戸別所得補償のモデル事業の政策見直しのため、土日を潰してペーパーをまとめたりしていたので、くたくたに疲れていた。
そこで今年は15日には、たった1人出勤してきている秘書と、飯山市・木島平村・野沢温泉村の三か所の夏の成人式に出向くことにした。ゆっくり過ごすためである。ビラが残っていたが、恥ずかしいことに、鳩山由紀夫総理に携帯メールが通じるというもので、1月用だと言訳しながら配布した。

<ビラを受け取る人、無視する人>
正月は振袖姿の女性が大半だが、夏は非常にカラフルな浴衣での成人式であることを初めて知った。着物業界にはすまないが、親や就職したての成人にはありがたい話である。男性は相変わらずの目立たない服装で、それなりにめかしこんだ格好であるが、あまり似合わないのが微笑ましいかぎりだった。
各地によってビラのとりかたが違う。例えばいいほうで言うと、3年目となる小布施町は「憲法9条を考える会」の皆さんも毎年ビラ配りに来られ、ほぼ全員が気持ちよくビラを受け取ってくれる。一方、大会場の長野市民会館はあちこちから入る人がいて大賑わいで、他党の街宣もきている。荒れる成人式ではないが、ざわざわしており、これ見よがしにタバコを吸っている者もいたり、その辺で奇声を上げている人もいたりする光景が見られた。そして、ビラを無視して受け取らない人のほうが多い。不可解なのは須坂市の成人式で、会場のメセナホールは玄関前を立ち入り禁止にし、ビラを配らせてくれない。これについては疑問を呈しているが、わけのわからない理由で未だにビラを手渡せていない。
今回行った3か所ともほとんど、ほぼ100%近くがビラを受け取った上、ニコニコして「選挙に行きましたよ」とか、「頑張ってください」といった声を掛けられた。こうまで対応が違うものかと驚かされた。

<招待される担任の先生>
どこも心の温まる思いをしたが、野沢温泉からはじめなければならない。
リストアップされている人53名中、出席者48名と9割がたの出席率だという。その中でも、ちょっと老けたお兄さんがきたので、「成人おめでとうございます、選挙に行ってください」と言ったらお叱りを受けてしまった。中学校の担任の先生だった。これまた初めて知ったことだが、中学の担任の先生たちにも招待状を出しているのだという。3か所とも「折角おいでいただいているので中に入って激励の言葉を」と言われたが、私はあまりにラフな格好だったこともあり辞退申し上げた。
丁度時間がちょっとずつずれていたため3か所行けたが、最後の木島平では、芳川村長が強く勧めるので、めかしこんだ皆さんばかりの成人式に飛び入りで参加させていただいた。

<担任の先生の温かいお祝いの言葉>
そこでまた、いろいろ感心させられることがあった。自主開催と言うことで、仲間の数人が受け付けもこなしていた。
先生の思い出話が非常に印象に残った。A先生は、「自由に道を選べ」と力説されたが、木島平に住んでおられるそうで、言葉の裏には「木島平村に戻ってきて欲しい」という本音が読み取れた。B先生は中学1年と中学3年のときの思い出をDVDで映して見せた。二人とも異口同音に、あまりにも変わっていて、誰が誰だかさっぱりわからないと言って笑わせた。先生方は飾りで呼ばれているのではないのだ。

<お年よりも若者も大切にする>
閉会の挨拶で浦山副村長は、「いろいろな話はあったけれども、木島平村は皆さんを温かく迎えるので、いつでも戻ってきて欲しい」と正直に訴えた。
このように温かい地域社会では、100歳を過ぎた高齢者がどこに行ったかわからない、信じられないようなことは全く起きないであろう。隣近所がそれこそ濃密的に付き合っている絆の強い社会だからである。バラバラになった都会の荒れる成人式が行なわれている所と、7割8割の出席率で担任の先生方も招待され、和やかな成人式が行われる所との違いである。日本は残念ながら住民登録制度や住民基本台帳が無く、冷たい社会に変わりつつある。政策も目指すべき方向もどこか間違っているのである。
そうした中で、ほっとするような温かい地域社会が残る限り、日本社会は安泰である。

<ライバル、お巡りさんのビラ配り出現>
恐ろしいことに、こうした強い結びつきのある地域社会を狙って犯罪の手が伸びてきている。
飯山市民会館前では、お巡りさんのビラ配り(カラー印刷された「振り込め詐欺対策速報」)と一緒になった。警察の上からの指示だという。「合い言葉」で振り込め詐欺を撃退!帰省シーズンです。架空請求にご注意!・・・といろいろ警告が書かれていた。

<情の厚い社会が狙われる>
幼稚園児の祖父母はまだ50~60代で若いが、20代の祖父母は70~80代と振り込め詐欺に遭いやすい。孫たちが地元を離れていて、夏の帰省時でないと成人式を開催しにくい地域が、振り込め詐欺の餌食になりやすい地域なのだ。警察官が1月の成人式ではなく、帰省成人中心の夏の成人式に現れる所以であり、妙に納得した。
ただ、日頃ご支持をお願いするのに慣れている我々と違い、スピード違反の車をオイコラと止める(?)のに慣れているお巡りさんのビラの配り方は、お前ら持って行け(?)といった雰囲気の配り方で、ぎこちなく感じたのは経験の差であろうか。

<生まれた故郷で暮らせる政策を>
北信州は積雪が多く、果樹は雪の圧力で下枝が折れるため、米か露地野菜しかできない。飯山市は市制50年で人口が4.2万から2.3万に減ってしまった。農林業の衰退が原因である。それでも、石田市長が先頭になって玄関で迎えるなど、温かい成人式で若者を元気付けているのには頭が下がる。私は、こうした農村地域を元気にするために農業者戸別所得補償を考えてきた。今、その本格実施に向け修正作業中である。8月17日、心して仕事すべく、信州のすがすがしい空気を胸いっぱい吸い込んで上京した。

2010年08月17日

活動報告を発行しました

活動報告第12号(プレス民主号外)を発行しました。

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2010年08月14日

政調の議論の活性化による脱官僚の政治主導 -10.8.8

― グループ会合より政調部門会議を ―

<当然の政調・部門会議の復活>
 私は、民主党の政策論議の再開についていろいろ発言し行動してきた。国会対策副委員長の1人として山岡国対委員長の下、そうしたことに関与できたからだ。政調の廃止はどう考えてもおかしかったので、質問等研究会の発足、そして政策研究会への衣替え等についても水面下でいろいろかかわってきた。
 菅直人政権の誕生で、政調復活の会合の中心人物だった玄葉光一郎さんが、復活した政調会長(国務大臣)になり、一挙に政調の体制整備が進んだ。常任委員会と併行した部門会議が発足して、農林水産部門会議でいえば、一川保夫参議院農林水産委員会筆頭理事が座長になり、副大臣が共同座長になった。民主党の政策論議の場が戻り、めでたしめでたしである。
 旧体制下でも、研究会の中では農林水産政策研究会の活動が最も活発であった。問題が多かったこともあるが、大半を占める農政をなんとかせんとする1期生議員の熱意と質の高さ故である。

<ずば抜けて活発な農林水産部門会議>
 菅政権が発足してすぐ参議院選挙となり、大敗北。やっと臨時国会が開かれたことから、農林水産部門会議は農業者戸別所得補償を中心とする予算等の協議のため、8月2日(月)から5日(木)まで4日間連続開催した。従前と異なり、農林水産省の役人の説明を受け、それを元とする議論であり、自民党政権時代の部会や野党部門会議と同じである。2、3日は衆議院、4、5日は参議院の予算委員会があるため、夕方17時15分から開催した。連日20~30人が参加し、19時前まで熱心な議論が行なわれた。
 来年度(平成23年度、2011年度)の予算こそ、菅政権の政策がもろ出しになる民主党の本格的予算であり、国民は固唾を呑んで見守っている。財務省への予算提出日は8月31日。お盆前は大体の枠組みが決められるために、全員真剣である。直前は国会も開かれないが、農林水産部門会議は9日(月)から12日(木)まで4日間連日開催される。
 ところが、他の部門会議は、何と1日運営について議論し、予算の概要について役所から聞いただけで終えている。農林水産部門会議のほかに2日以上開催しているところはなく、臨時国会は8月6日に閉会してしまった。8月9日からの翌週からはほとんどの議員は選挙区に帰ってしまう。

<内閣側も聞く姿勢に欠け、党側も無関心>
 つまり、党内の政策協議は行なわれていないのだ。民主党初の本格的予算は役所任せである。政務三役がリードしているので政治主導は十分という言い訳が聞こえてくるが、政務三役ばかりに任せておけないから、党内の政策協議の場が必要だとして政調を復活したのではないのか。内閣側も、積極的に党の意見を汲み取るべく、部門会議の開催を呼びかけ出席しなければならない。しかし、農林水産部門会議以外はお盆前に1回だけの会合というお寒い実態からして、政府・与党一体となった政策の企画立案、政治主導の姿はさっぱり見えてこない。消費税にみられる政府の独断専行が直る気配もなく、党も注文をつけていない。

<真の政治主導は国会議員主導>
役所によって違いがあるにしても4~5人の政務三役で政治主導の政策ができるとはいえまい。よく批判されているとおり、多勢の官僚に無勢である。「取り込まれている」という批判は当然である。脱官僚を実践するためには、週末ごとに地元に帰り、国民の声をより身近で吸収している国会議員が、政策立案に参加して、霞ヶ関行政を是正していかなければならない。真の政治主導とは、内閣入りした4~5人の政務三役の主導ではなく、国会議員(政治家)主導のことなのだ。そして、議院内閣制の下、議員と内閣の橋渡しをするのが「国会等との連絡調整」を本務とする政務官なのだが、全くそうはなっていない。昨今の民主党の政策決定システムの右往左往は、これを完全にはき違えてきたのである。
 となると、政調の部門会議の役割は否が応にも増してくる。別稿に譲るが、諸外国の例をみても二院制の下、政権交代が行なわれれば、ねじれ国会は常態化する。法案は国会で修正されるのが当たり前になっていくはずである。これにより真の政治主導すなわち国会議員主導が実現されるのだ。

<野党政権のままの民主党政権>
 それでは大半の国会議員は臨時国会の間の1週間(7/30~8/6)何をしていたのだろうか。予算委員会以外は、新大臣が就任した、農林水産委員会等以外ろくに委員会も開かれていない。遊んでいたわけではないが、政局に動かされ、グループの会合に足繁く出席していたのである。
 自民党政権時代ならば、参院選でろくに党内議論ができなかったことから、選挙後は、どこの部会でもずっと頻繁に開催されていたし、少なくとも政調会と総務会は閉会中でも週1回は開かれていた。責任政党、与党として当然のことである。
民主党が政権奪取して10ヶ月強。政権党になったが未だに政権党の自覚の欠如した「野党政権」にすぎず、「与党政権」になっていない。党側も政権を支えるという自覚に欠ける「ゆ党」でしかない。

<首相交代は国民の声ならず>
 菅内閣の支持率は30%台に低下してしまったが、賢明な国民の大半は首相交代を望んでいない。1年間に3人目の首相はないという消極的支持が支えだけであり、菅内閣も民主党もしっかりせよというのが国民の正直な気持ちである。
 だとすれば、我々与党民主党議員のするべきことは何か。菅首相を支え、よりよい政策を作り上げ生活第一の政策を実現していくことしかないはずである。それよりも何よりも、民主党という組織がたった2ヶ月前に選んだ党首であり、国民の大ブーイングがあっても、必死で守り抜くのが組織の掟、論理であろう。それを、政策は官僚任せにし、党首交代(首相交代)に向けたグループ会合を先行させていては始まらない。
民主党は政権の座に着いたものの、政権は権力のふりかざしどころがわかっていない。そうした民主党政治を成り金と同じく「成権政治」だと喝破したのは丹羽宇一郎中国大使である。党側も政策よりも首相の首のすげ替えでグループ会合に動き回るようでは、自民党の派閥抗争と何も変わらない。脱官僚、政治主導といった立派なお題目もかすんで見えてきても仕方あるまい。
民主党がやるべきことは、何よりもきちっとした政策を実現し、国民の信頼を得ることである。それを内輪揉めしていては、いずれ国民に見離されてしまう。性根を入れ替えて一丸となって事に当たらねばならない時である。

<襟をただして政策立案>
 私は、6月9日から7月17日まで35日間、週末もない口蹄疫現地対策本部長。農林水産省で仕事を始めて3週間、役所で夜中まで仕事をし、週末は長野県知事選の応援である。休む暇がなかった。今、この原稿は、知事選応援を終えた投票日、8月8日に書いている。やっとできた完全な空白日である。8月9日からまたお盆まで農林水産部門会議が開かれる。じっくり議論してよりよい農林水産行政を打ち立てていかなければならない。
(政権与党になり内閣入りしたので、どうも率直なメルマガ・ブログを書きにくくなったが、民主党全体が政府も党も浮ついているのが少々心配になり、自戒の意味もこめて久しぶりにまとめてみた。)

2010年08月01日

インタビュー「副大臣に聞く!」

日本映像通信株式会社のインタビューを7月21日に受けました。
こちらからご覧いただけます。
「篠原孝農林水産副大臣に聞く!」