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「民主党復活会議」で代表選候補者選び-12.09.04-

 民主党は、政権交代後3年弱経った今もガタガタである。政権運営に慣れていない未熟な政権与党だから、ある程度は予想されたことであり仕方がない面もある。しかし、混迷の根源的要因は、民主党の政策に、民主党らしさがあまりにも欠けていることにある。

<予想だにしない野田政権の集団的自衛権容認>
 例えば、野田総理が政府が行使を禁じている集団的自衛権について予算委員会で「政府内での議論も詰めていきたい」と述べた。また、PKOで活動中の自衛隊が他国軍や民間人が危険にさらされた場所に駆けつけ、武器を使用して助ける駆けつけ警護などを含め憲法解釈の見直しを検討する意向を表明するなど誰も予想だにしなかったのではないか。これでは、まるで自民党の右寄りの、安倍政権の後を引き継いだように錯覚してしまう。その前に、小泉政権のあまりに新自由主義的な政策に反対して政権を託されたというのに、今、その権化ともいうべきTPPに前のめりになっている。原発に対しても、民主党は抑制的だと思われていたはずが、やたら再稼働を急ぎ、国民から猛反発されている。つまり、民主党は、5年前か10年前の民主党ではなくなってしまっているのだ。

<民主党をないがしろにする野田政権の政策>
 よく「愛党精神に欠ける」といった言葉が使われる。TPPや原発再稼働といった野田政権の政策を何かと批判している私は、愛党精神がないのではと疑われるところである。しかし、真実は真逆である。およそ民主党らしくない政策を平然と次々に打ち出す現内閣こそ、民主党の精神を踏みにじっている。特に、308議席が100議席を割るという世論調査結果が出ても、自民党と公明党と連立を組めばよしとたかをくくっている。野田内閣執行部は民主党を壊さんとしているとしか思えない。それに対して、もとに戻るべきだと主張し、必死で民主党を建て直さんとしている私こそ、最も民主党議員的な議員だと思っている。

<なるべく透明な候補者選び>
 こうした流れの中、私は今回、民主党の中に「民主党復活会議」なるものを立ち上げ、9月21日の代表選に、民主党の原点に戻る政策を実行してくれる候補を擁立する作業を水面下で支えてきた。8月30日に正式に設立し、9月3日に候補者の受付を締切、9月5日に決定するための予備選を行い、決起集会につなげていくこととしている。
 党内からは、予備選などきれいごとで候補を決められるかと批判され、マスコミからも、民主党のバラバラの象徴のように冷やかに見られているが、賛同した50数名と当日出席した7名と合わせ60名弱が集まっていることに意義がある。我々は8月30日の会合もマスコミにフル・オープンとし、なるべく公明正大に候補を選ぼうと思っている。ただ、そもそもフル・オープン自体や候補者の絞り込みにも、設立総会の場で反対意見が出るなど、まだまとまり切っていない様子もさらけ出しているが、私は民主党らしい初の試みではないかと思っている。

<これ以上離党者をだしたくない>
 私は、昨年はじめて代表選に首を突っ込み、鹿野道彦前農水相を担いだ。混迷する民主党を落ち着かせるにはピッタリの方と思ったからであり、派閥(グループ)も何もないのに52票も獲得した。最後に決選投票で鹿野さんが上着を脱いで2位の野田候補に投票するようにシグナルを送り、その結果僅差で野田代表、野田政権が誕生した。4人目の総理など考えもしなかったが、野田政権はあまりに民主党のレールをはずれてきている。その最たる証拠が70~80人にのぼる離党者の山である。我々は、30日の総会の案内状に復活会議の設立の理念として、以下のような理念を書き込んだ。

<「復活会議」設立の理念>
  (1) 民主党結成の原点に立ち戻って、国民に開かれた政治、市民が主役の政治を目指 します。
  (2) 新自由主義的政策の弊害を除去し、格差の是正、国民生活の安全・安定・向上を目指します。
  (3) 地球的な視野に立って、アジア・太平洋地域に軸足を置いた平和自主外交を展開します。
  (4) いのちと環境を守るために、原子力に依存しない社会を目指します。
  (5) 党と政府の役割分担を明確にするとともに、議員個々人の意見が尊重される党内民主的意思決定プロセスを作ります。

<2~3名の候補者が届けの可能性>
 もちろん、私はより具体的には、反TPP・脱原発を明確にし、民主党の統治機構をもっと民主的な方向に変えていく候補者が好ましいと思っているが、広く呼び掛けるため上記のような抽象的な文言にとどめた。
9月2日22時現在、2~3名が興味を示しており、明日の届けを目指している。5人の推薦人を集めることも条件とされているが、私は調整役の一端を担うため今は誰の推薦人にならないことにしている。

<民主党らしい代表・総理を選ぶ>
 今日の新聞は、次回の総選挙で自民党が第一党になる(?)ことを見越してか、自民党の総裁選のほうが賑やかに書かれている。立候補予定者も政権党時代に活躍した著名な政治家が並ぶ。それにひきかえ、民主党の候補者は、ちょっと知名度が下がる。なぜかというと、民主党政権になって3年、毎回同じ顔ぶれが閣僚や党中枢を占め、あまたある他の人材が要職に就いていないからでもある。
そこに、細野豪志環境相が取り沙汰されている。私が昨年ブログに書いたが、アメリカと比べてもフランスと比べても、日本の総理はあまりに経験不足である。それに、現職首相が続投を宣言しているのに、閣内から候補などということは、いくら政争の激しかった時でも自民党ではありえないことである。二重の意味で民主党の未熟さを象徴している。それよりも何よりも、現執行部の一員では、政治は何も変わらない。私は、民主党の中の政権交代を目指し、9月21日まで汗をかいてみるつもりである。