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環境委員会視察-13.09.10

 国会議員になって3回目の議員視察である。1回目は外務委員会で05年11月の旧ソ連諸国視察でキルギス、ウクライナへ行った(霧の中のチェルノブイリ-05.11.8他)。2回目は農林水産委員会で、07年9月のキューバ有機農業視察(キューバの壮大な実験―有機農業による循環社会の実現―07.09.12)。今回は環境委員会で、以下のような欲張った強行スケジュールで北欧の環境関連の視察をおこなった。
 ブルネイTPP交渉出張同様、まず概要を報告し、続けて原発、エネルギー問題を中心に報告したい。

9/1(日) (東京→フィンランド)
9/2(月) オンカロ(使用済核燃料最終処分場)視察・関係者との意見交換会
9/3(火) フィンランド原発関係省庁等との意見交換会
    (フィンランド→デンマーク)
9/4(水) デンマーク・エネルギー環境関係省庁・議員との意見交換会
    再生エネルギー関係施設視察
9/5(木) 同上
    (デンマーク→ドイツ)
9/6(金) ワッデン海(世界自然遺産)視察
    (ドイツ→フランス経由、日本へ)

 2011年4月、私は、チェルノブイリ原発の石棺を直接見た初の日本の国会議員となった(原発の墓場チェルノブイリ再訪 ―大平原で人類の行末を考える―-11.04.28-)。そして、今回、500m地下のオンカロの使用済核燃料最終処分場もどっぷり見ることができた。100年以上も放射能を出し続ける廃墟と、放射能の影響がなくなる10万年後まで500mの地下を完全に閉め切って生物界と隔絶するというとてつもない施設を目の当たりにするにすると、原発はやめる以外にないというのが実感である。勘の鋭い小泉純一郎元首相が、オンカロを見て同じ結論に達しているのはさすがである。
 デンマークは、1985年に原発は造らないという決定をし、その後、風力発電やバイオマス発電に全力を注入し、今や総エネルギーの38%を再生可能エネルギーで賄い、2050年50%の目標は早めに達成しそうである。町中自転車であふれていたのも圧巻だった。すべてが省エネルギーの方向に向かっているのだ。
 世界で初めて「トイレなきマンション」問題をきちんと処理する方向を打ち出したフィンランド、早くから脱原発を着々と実行しているデンマーク、ともに人口500万人そこそこの小国である。大国日本がなぜ使用済核燃料の処理方法もそっちのけで、再稼働はおろか原発輸出に手を染める非道徳的行為を平然とするのか、恥ずかしくなった。すぐ、小国だから理想的なことができると言い訳が聞こえてくるが、要は国の確固たる方針がなければできないことである。日本はそこが問題なのだ。

オンカロ構内にて.jpg
フィンランド オンカロ(使用済核燃料最終処分場)にて