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ブルネイTPP交渉報告-13.09.09

 8月26〜31日、ブルネイのTPP交渉について下記のとおりの活動をしてきた。帰国した当日はTPP反対運動全国寄合交流会に出席し、翌9月1日朝には衆議院環境委員会視察でヨーロッパに出張したため、報告が遅れたことをお詫びする。とりあえず、概要を先に報告し、帰国後、今後の展開等について、数回に分けて報告したい。

8/26(月) 日本(羽田空港発)→(香港経由)→ブルネイ
8/27(火) 午前:ステークホルダー(関係者)会合
     昼食:マレーシア超党派国会議員団との意見交換会
8/28(水) 午前:国際会議場で交渉団激励、日本政府説明・意見交換会
     昼食:マレーシア主席交渉官との意見交換会
     午後:主要TPP反対NPOとの意見交換会
     夕食:マレーシア禁煙運動家との意見交換会
8/29(木) 午前:日本政府説明・意見交換会
8/30(金) ブルネイ→マレーシア
     午後:アンワール議員(野党人民正義党、元副首相の娘)との意見交換会
8/31(土) マレーシア→日本(成田空港着)
     夕方:TPP反対運動全国寄合交流会出席(東京・パルシステム生協)

 結論を簡単にいえば、アメリカが年末合意に相当こだわり、日本がそれに協力姿勢を示すものの、マレーシアやベトナムが、あまりに強引な進め方と内容があまりにアメリカに都合よいことから、ISDS、国営企業、知的財産権等を巡り抵抗を強めている、ということになる。
 そして、問題の5品目の例外扱いは、アメリカが国際貿易委員会の報告がないことを理由に、また、オーストラリアが総選挙を理由に、それぞれ関税のオファーをしなかったため、全く先行きが不明のままである。
 アメリカは、TPP交渉妥結を、14年の中間選挙を控え、盗聴問題や財政問題で低下しているオバマ政権の支持率アップのきっかけにしたいという思惑がある。一方、日本は何とかして嘘に嘘を重ねてきた5品目の除外を勝ち取りたいという願望がある。この2つを合わせると、29章になるという協定のうち、合意した部分だけで妥結した形をとり(外交用語でearly harvest)、一方で関税撤廃や上記のもめているものについては今後協議を重ねるという、得意の玉虫色決着が見えてくる。そして、これまたいつものとおり、アメリカは交渉をまとめきったと公表し、日本は5品目を守りきったと公表し、両国の国民をだまし続けることになる。
 こんないい加減な決着は絶対に許してはならない。

ブルネイ.jpg
マレーシア超党派国会議員団との意見交換会