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14年末総選挙シリーズ11 (日本のあるべき姿)アベノミクスよりナガノミクス -長寿日本一が物語る長野県民の生き方- 14.12.11

<古きスローガン「殖産興業・富国強兵」をとり戻した安倍政権>
 集会を回っていると、私の選挙用チラシに書かれている「アベノミクスよりナガノミクス」というキャッチフレーズについて、ナガノミクスとはどのような政策なのかと質問される。正直にいうとこれは具体的な政策のようなものではない。アベノミクスは今や、単なる金融政策や成長政策ではなく、既に強引な安倍政治全体の総称になっている。経済大国であることに固執し続け、海外に原発までどんどん輸出し強大な経済大国となり、軍備までも増強していく。強者はさらに強く、弱者は踏み台にされる。それを良しとする社会であり、かつての「殖産興業」「富国強兵」を髣髴させる路線である。平和を求める日本国民は、こんな乱暴な国にされてはたまらないと思っている。

<歳をとっても働き続けて病気になりにくい長野県民>
 我が長野県は、男女ともに長寿日本一だ。それにもかかわらず、1人当たりの老人医療費77万円は全国でも下から4番目、ちなみに最も高いのは福岡県で、115万円と約40万円も差がある。予算委員会(13.03.18)でも紹介したことがあるが、日本人が全員長野県人の場合と全員福岡県人の場合を想定して医療費の差を比較してみると長野県民いかに立派かわかってくる。一人当たり40万円の差で75才以上の約1500万人だと6兆円、65歳以上の約3000万人だと12兆円の差になってくる。医療費は約38兆円かかっており、これを少なくすることが財政赤字の削減に直結する。
 農業の多面的機能として水害防止や水資源涵養がいわれるが、それよりも数段勝る農業・農村の役割である。農家戸数は全国一で、老後も農業をやりながら元気で長生でいる長野県民の姿が容易に想像できる。

<よく働きよく交わる>
 また、高齢者の就業率が全国一。人口1万人当たりの公民館数も全国平均1.2に対し、長野県は6.4と全国1位である。つまり、死ぬまで元気に働き、隣近所の付き合い、今風でいうならコミュニケーションが濃密なのである。ピンピンコロリが理想でピンコロ地蔵尊までできている
 そこで生まれた人が、そこで育ち、地域の人々と触れ合いながら、長生きして暮らしていける生活。それほど裕福でもないかもしれないが、暮らしていけるだけのお金を得て、慎ましやかに暮らしていく。漠然とはしてはいるが、そんな姿がナガノミクスである。口先先行のア・ベロノミクスよりもずっとましではないか。

<今は亡き宇沢弘文と今をときめく藻谷浩介>
 このような考えはなかなか皆さんには理解されにくい。いわゆる脱成長戦略なり低成長論だからだ。特に威勢のいいことを言う癖のある政治家で賛同する人は少ない。しかし、私がみるに、先日亡くなられた我が国経済界の泰斗、宇沢弘文東大教授は明らかに、似たような考えの持ち主だった。
 シカゴ大学にいたが、アメリカの効率一点張り、競争競争の世界に疑問を感じ、日本に帰国。自動車の便利さの裏に隠された排気ガスによる環境汚染等を『自動車の社会的費用』で世に問うた。その後もいわばアメリカ型成長一辺倒に背を向けた行動をとり続けた。最後には日本の地域社会に根付いた助け合いの仕組みや自然との巧みな調和的生き方を「社会的共通資本」と名付け、その大切さを強調した。その日本の持つ強さの根源を破壊するTPPは絶対反対した。今、私が会長を務める「TPPを慎重に考える会」の国民版「TPPを考える国民会議」の会長が宇沢教授だった。
 評論家の中では内橋克人さんがおり、若手では藻谷浩介さんがいる。拙書『農的循環社会への道』(2003年)や『第1次産業の復活』(1995年)を覚えていて藻谷さんの『里山資本主義』を読んだ方から、「篠原さんが昔から言っていたことを今風に書いているだけですね」と気付いた人もいた。

<政治家では武村正義元大蔵大臣と中村敦夫元参議院議員が共通の価値観か>
 中村さんは俳優からニュースキャスター、そして参議院議員となり、日本版緑の党を立ち上げた。世界を股にかけて取材に歩き、日本の行く末に疑問を感じたという。その時に拙著『農的小日本主義の勧め』に出会い、環境と調和し、地道に生きる途こそ世界的普遍性があると気付いたという。同じく海外勤務の多かったTBSのジャーナリスト秋山豊寛さんは、世界を物理的にも遠くから眺め、人生観を一変させ、最後に有機農業に行き着いた私の同志である。
 ちなみに、中村さんは2003年秋、私の初出馬の際、選挙事務所さえなかった時に真っ先に応援に駆けつけてくれた国会議員である。
 私とほぼ同じ理想社会を目指し、琵琶湖浄化に取り組み「小さくともキラリト光る日本」と言い出したのが武村正義さんであり、今回もまた中野市の総決起大会(12月8日)に選挙応援に来ていただいた。そして応援演説で「経済成長ばかりを追う時代ではない」と喝破された。イケイケドンドンの威勢のいいことばかりを追う政治家にはなかなか理解されない価値観である。

<農的小日本主義こそナガノミクスの原型>
 私の尊敬する政治家の一人は、かつて大日本主義が日本を覆い、韓国・満州を植民地とした時代に、公然と小日本主義つまり軍事大国である必要などないと主張し、植民地放棄を説いた石橋湛山である。後にたった2ヶ月で内閣総理大臣の座を病のため去った人物である。これも評論家時代の「健康でない者は首相なり閣僚を務めるべきでない」という自らの主張に殉じたのである。
 私は、湛山の一連の考えに感銘を受け、1985年に拙書『農的小日本主義の勧め』をしたため、自由貿易主義至上主義を否定し、足もとの農的再生資源を有効活用しリサイクル型自立国への道を追究すべきだと説いた。
 思えば、この農的小日本主義こそ、ナガノミクスと置き換えられるのではないかと考えている。大日本主義に抗する小日本主義、アベノミクスに抗するナガノミクスである。

表(PDFファイルが開きます) [ 長野県が長寿日本一の理由 ]


《 明日のミニ集会 12月12日(金) 》

14:00 川中島分館(駅前) (長野市川中島町上氷鉋1389南)
15:00 川中島公民館御厨分館 (長野市川中島町御厨1200)
16:00 松代公民館 (長野市松代町松代4-3)
17:00 犀口公民館 (長野市篠ノ井小松原1704-1横)
18:00 南原公民館 (長野市川中島町原502-1)
19:00 更北公民館真島分館 (長野市真島町真島1448-6)

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