« 14年末総選挙シリーズ3(選挙の争点) アベノミクスは争点ぼかし -問うべきは安倍政治存続か否か- 14.12.03 | メイン | 14年末総選挙シリーズ5(政治とカネ) 政治とカネ隠し解散 -私がスキャンダルを追及しない理由- 14.12.05 »

14年末総選挙シリーズ4(経済・財政) アベノミクスの結果、格差は拡大した -国の金融ギャンブルはやめるべき- 14.12.04

<都合のいい数字の出し合い>
 自民党・安倍政権は、100万人の雇用を創出した、賃上げ率は過去10年で最高、有効求人倍率は過去2年で最高水準と選挙用実績を誇示している。それに対し、我々民主党は、賃上げから物価上昇率を引いた実質賃金は15か月連続マイナスであり、雇用拡大は非正規雇用が147万人増で拡大したが、正規は9万人減だと反論する。統計の取り方の差があり議論が噛み合わない。これでは有権者はチンプンカンプンのままである。

<格差拡大>
 強気の安倍首相も、4-6月期のGDPの7.3%減は消費増税前の駆け込み需要の反動として仕方ないとしても、上向くと見込まれていた7-9月期の1.6%減はこたえたようで、「消費増税が消費を押し下げる大きな重しとなった」と認めている。増税のマイナス分を緩和する5.5兆円の補正予算も役立たなかったのである。要は、この2年で地方と都市、貧者と富者、そして大企業と中小企業の格差は拡大したのである。かつて1億総中流化といわれた日本が懐かしく思い出される。それほど日本は変わり果ててしまったのだ。

<日本国民の間を引き裂く金融資産格差>
 庶民の間でも金融格差が拡大している。1億円以上の金融資産を持つ世帯が100万を超えて(約2%)11年比2割増となる一方、貯金ゼロ世帯が30.4%と、1970~80年代の5%と比べ6倍となっている。日本百貨店協会によると、貴金属の売り上げが12年より15.5%増、1000万円以上の高額外車の売り上げも前年同月比5割増となっている。しかし、全体の消費は落ち込み、これが7-9月期のGDPを1.6%減に押し下げているのである。

<最大収益を上げる輸出系大企業、経営難に陥る中小企業>
 大企業と中小企業で比べてみる。2年前の1ドル=79円から118円、輸出企業にとっては、関税が40%下がったのと同じ効果をもたらす。トヨタは対ドル為替相場が1円安で年間400億円の利益を上げる。これだから今年度の最終利益が2兆円を突破するのは当然である。他の自動車メーカーも過去最大の利益を上げ、家電メーカーもソニーを除き好調を続けている。
 それに対し、中小企業は円安による輸入原材料の高騰でコストが上昇し、アップアップの状態である。大阪商工会議所の調査によると、1ドル=110円では、経営にプラスが7.4%、マイナスが54.5%となっている。庶民も燃油高と食料費高騰で消費を抑えざるを得なくなっている。円安で資材費が高騰し、輸出に縁のない農林水産業は経営が難しくなり利益がしぼんでいる。そこに史上最低の米価である。かくして地方創生が必要となってくるのだ。

<株高を演出する安倍内閣>
 株高がアベノミクス成功の証しとされることから、量的緩和を続ける一方、世界最大の年金基金、GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の株式への運用拡大と必死で株高を支えようとしている。諸々の政策に言葉が躍り、格好付けを行う安倍政権の見苦しさが最も如実にみられるのが、株高への執着である。しかし、株高など庶民には何の縁もない。

<単なる偶然の株高という伊東教授>
 伊東光晴京大名誉教授は、株高はアベノミクスのせいではなく、外国ファンド資金の日本への流入によるという。リーマンショックで落ち込んだ米欧の株価が回復し、投資枠を超えたため、日本へ流れてきたにすぎず、株高は2012年6月から始まったと解説している。外国投資家が日本の株価を左右しており、別にアベノミクスを信用しているわけではないというのだ。

<国の金融ギャンブルはやめるべし>
 私は正直なところ、世界をかけめぐる金の動きはよくわからない。しかし、借金が1000兆円を超す危険な財政状況の下、日銀が大量に国債を購入し続ける、歪んだ金融政策が、長続きしないことはよくわかる。いつしか国際社会の信用も失い、国債の暴落、金利上昇、インフレとつながっていくことを心配するのは私ばかりではあるまい。そうした折、12月1日、米格付会社ムーディーズは、日本の国債の格付けを1段階引き下げた。A1は中国や韓国を下回り、イスラエル、チェコ等と同水準である。安倍首相は、今回、消費増税を先送りしながら、17年4月には確実に増税するとして「景気条項」をなくし、外国の信用を維持する、と変な言訳をしている。しかし、そもそも外国からも見切りをつけられつつあるのかもしれない。
 そこへもってきてカジノ法案(RI法)である。こんなことも私は大反対だが、国自体が危険な「金融ギャンブル」をするよりはましかと嫌味の一つも言うしかない。
 日本はもっと地道な生き方が必要である。マネーゲームで一喜一憂せず、汗水たらしてまじめに働く国民全体が幸せに暮らしていけるような政策に重点を置いていくべきである。


《明日のミニ集会予定 12月5日(金)》
14:30 『平穏上条集会』 上條研修センター (山ノ内町平穏3986-2)
15:30 『夜間瀬宇木集会』 宇木区民会館 (夜間瀬宇木1287-イ)
17:30 『篠ノ井東福寺集会』 篠ノ井公民館東福寺分館 (長野市篠ノ井東福寺1823-1)
18:30 『青木島集会』 更北公民館青木島分館 (長野市青木島町大塚880-5)

ミニ集会 全日程はこちら