« 14年末総選挙シリーズ4(経済・財政) アベノミクスの結果、格差は拡大した -国の金融ギャンブルはやめるべき- 14.12.04 | メイン | 14年末総選挙シリーズ6(原発) 北信地方がもっとも原発再稼働に反対すべき -再生エネルギーを地方創生の柱に- 14.12.06 »

14年末総選挙シリーズ5(政治とカネ) 政治とカネ隠し解散 -私がスキャンダルを追及しない理由- 14.12.05

<松岡農相のナントカ還元水>
 私は2007年、今と同じようにネクストキャビネット(NC)の農林水産大臣、農林水産委員会の野党筆頭理事を務めていた。当時、松岡利勝農林水産大臣がナントカ還元水で政治とカネの洗礼を受けていた。それほどよく知っているわけではないが、相当付き合いのあった政治家である。松岡さんは満を持しての農相就任であった。政務次官の年次になっても他の政務次官は断り、相当年次が高くなってから農林水産政務次官をしていた。それだけ農政に心血を注いでいたのだ。その点では見上げた政治家である一方、いろいろなスキャンダルめいたことがあることも承知していた。
 予算委員会でとりあげられたナントカ還元水問題が、そのまま農林水産委員会に流れてきて、それを追及することになった。安倍首相は松岡農相をかばって辞めさせなかった。そしてこれが次の悲劇につながった。

<答弁をさせない戦術>
 誰かが「大臣として質問をすることを辞めようではないか」と提案した。私は早速それを採用して、毎日最初に辞める決意はしたかと聞き、それ以外は一切大臣には質問しないことにした。つまり、大臣として答弁させないということである。民主党国対委員長から電話がかかってきて、「自民党国対委員長から、『農政通の松岡は答弁したくてしょうがないのに、答弁させないのはあまりにもかわいそうなのでやめてくれ』という要請があったが、『あれは国対が命じているわけではない。篠原というどぎつい奴が勝手にやっていることで、言ってはみるけれども、たぶん言うことはきかないだろう』というふうに答えておいたからな」というお達しがあった。
 そうした中5月28日、松岡農相は議員宿舎で自ら命を絶ってしまった。私にとっては非常に後味の悪いことであった。安倍首相が早く大臣を辞めさせていたら、自殺まではいかなかったと思う。
 今回の松島みどり法務大臣、小渕優子経済産業大臣を早々とクビにしたのは、このときのことが安倍首相の頭に残っていたからだろう。傷は浅いうちに処理したほうがいいのだ。

<2009年の忌わしい経験>
 私も2009年、辞めた秘書が新聞社にでたらめなネタを提供し、社会面に大々的に書かれたことがある。ひどいものである。私は、一方的取材に基づき、こういう記事を平然と載せるマスメディアを許すわけにはいかなかった。それ以降私は、絶対に政治家のスキャンダル追及には手を染めないことにした。根拠のないものがあまりに多いことを我が身の体験から知っているからである。

<政策課題が山積みの農林水産委員会>
 今国会、西川公也農林水産大臣を叩けという話もあったが、私は一切応じないでいた。なぜならば、農林水産行政分野では問題が山積していたからである。高村自民党副総裁が「火のないところにも煙をたてようとしている」と批判したのに対し、川端国対委員長は「煙のたつ者を任命するほうが問題だ」と応じていた。それをもじっていえば、農林水産委員会は課題が炎上しているのであり、下手に煙を立てれば火が消えてしまう。つまり、スキャンダルなど扱っている暇はなかったのである。
 第一に、米価が史上最低の価格に下落している。第二に、TPPがあり、日豪EPAが国会承認される直前であった。第三に、でたらめこの上ない規制改革会議の農政提言で農協問題が噴出していた。そして第四に、後半になって大問題になってくるのだが、小笠原諸島の我が国領海内でのサンゴの密漁問題である。
 ところが、私がTPPの閣僚会議でシドニーに行っている間に、それぞれ違った西川農相のスキャンダルがサンデー毎日、週刊新潮、週刊文春に掲載されたため、やっとのことで練り上げてきた外務委員会と農林水産委員会の連合審査で追及せざるを得なくなった。ただ私は、貴重な審議時間を日豪EPAと国会決議の関係の質問に集中した。

<松島法相には同情、小渕経産相には?>
 今回は不祥事隠し解散とも言われている。私は、松島法相は少々かわいそうな気がした。夏に行われる選挙で、柄の付いていない丸いうちわは、多くの候補者が配っているからである。法務大臣のくせにということがあったのだろうが、柄が付いているかどうかで有価物かどうか、配ってよいものかどうかを決めるというのは、公職選挙法のでたらめさが滲み出たものである。どこにボーダーラインがあるのかわからないのだ。
 それにひきかえ、小渕経産相の件は、私には信じられなかった。私は、観劇会など皆無、カレンダーも配ったことはないし、政治資金パーティーも10年間で一度だけ、著書を読んでもらうために出版記念パーティーをやっただけである。

<政治とカネ 着地点は見えず>
 政治と金の問題はいつまでたっても尽きないと思うけれども、これだけ大臣をクビにするということばかりに集中するのはいかがなものかとは思う。いずれにせよ、有権者が判断することである。私は、有権者と議員は契約関係にあり、選挙は有権者がその議員を続けさせるかどうか決めることであると言っている。ただ、小渕さんが今回も公認されて出馬して、この一回の選挙で当選したからといって禊だというのは、釈然としない。
 私はそんなに長く国会議員をすることはないので、やっている間は思い切った活動をしようと思っている。だから、今手に入るお金、つまり報酬と政党助成金と文書交通通信滞在費を政治活動に注ぎこみ、カネ集めやいかがわしい票集めのための活動は特段しないことにしている。つまり、やれる範囲でやることをやるだけに徹している。したがって、事務所には観劇とか何とかバーといったお金の余裕はない。


《 明日のミニ集会予定(12月6日(土)) 》

10:30 若槻東条会館 (長野市若槻東条574西)
13:30 古里公民館 (長野市金箱635-16)
15:00 三輪公民館 ※旧館2F (長野市三輪4-15)
16:00 吉田横町公民館 (長野市吉田1-40西)
19:00 若穂公民館 (長野市若穂綿内7597)

ミニ集会 全日程はこちら