« 14年末総選挙シリーズ6(原発) 北信地方がもっとも原発再稼働に反対すべき -再生エネルギーを地方創生の柱に- 14.12.06 | メイン | 14年末総選挙シリーズ号外7-2(アナウンスメント効果) 驕る安倍政治にブレーキを -自民300議席超で安倍暴走に拍車をかけていいのか- 14.12.07 »

14年末総選挙シリーズ7(地方自治1) 遥かな道のりの地方創生 -具体論はないので委員会は提案し合うのがよい- 14.12.07

<できの悪い地方創生法>
 安倍総理はアベノミクスが地方にトリクルダウンしていないことは自覚しているのだろう。取って付けたように二次内閣で地方創生相をつくり、いろいろすったもんだの挙句、農政通の石破茂前幹事長を地方創生大臣に任命した。正直言って石破さんはかわいそうである。
 具体的な政策がまったくない。地方創生法案は、国は総合戦略の作成を義務付けられているが、県や市町村は努力義務のみで作らなくてもいいことになっている。今までの美辞麗句を並べただけで内容がなく、政府内閣提案としてあまりにもお粗末である。14年秋の臨時国会を地方創生国会と位置付けて、わざわざ特別委員会を設けながら、会期末が迫っているとして、たった17時間しか審議してない。昨年秋の特定秘密保護法と全く同じ悪辣な手法を彷彿させる。そこで、私は、委員会の質問途中で鳩山邦夫委員長に対し、こんなことなら憲法審査会同様、委員が地方創生策を持ち寄って議論をする機会を設けようと提案した。

<首相が力を入れた地方創生策>
 今まで地方に思いを馳せた地方創生策が何回か行われている。田中角栄の日本列島改造論、大平正芳の田園都市構想、竹下登のふるさと創生事業、そして忘れてはならないのは鳩山由紀夫の地方分権(一括交付金)である。民主党だからというわけではないが、実質的に地方の為に本当になったのは、この2年に及び合計1兆3千億円ほど、都道府県・市町村の自由になるお金が増えたということに尽きる。小泉改革の時に三位一体改革で地方財政が危うくなったのを救い、地方の自立に最も効果のあったものである。地方自治体の首長は皆恩恵を感じているはずである。それを自民党になってからは、バラマキになるからといって、なくしている。このため、地方6団体は復活を求めている。

<私の趣味は家庭基盤の充実と田園都市構想>
 この4つの内閣に共通しているのは、政権交代と同時に打ち出したことである。わが鳩山政権も「地方主権は鳩山内閣の1丁目1番地だ」と真っ先に打ちだしている。それに対して地方創生は政権の途中である。なおかつ具体的な政策が全くない。
 私はこの4人のかつての総理のスローガンの中では、詳細を述べる暇はないが、家庭基盤の充実とともに言われた田園都市構想が一番好みである。ただし残念ながら政争に明け暮れて、予算措置が講じられず政策的にはほとんど手をつけられなかった。最も印象に残っているのはふるさと創生事業であろう。不交付団体に対して地方公共団体の市町村の大きな市町村も小さな市町村も平等に1億円が配られ、普段使えないようなものに使われることになった。37%が温泉掘削に充てられ、わが中野市の「ぽんぽこの湯」もそれでできあがっている。ワンパターンといえばワンパターンである。

<限界集落の先に7000の消滅集落>
 この地方創生、私はなかなか難しいと思う。なぜなら、このままでは地方の人口減少に歯止めなどかかるはずがないからである。今までの経済成長、一点張りの我が国の政策が国のかたちを歪めているのである。このことは、過疎白書や林業白書でとうの昔から指摘してきたのに耳を傾けられなかった。その結果が限界集落、そして消滅集落である。
 ところが、このことはヨーロッパには起こってない。地方への富の配分、所得の再配分がスムーズに行われているからである。日本の政治がやるべきことはまさにこの国土の均衡ある発展であったはずなのだが、掛け声だけで、ずっと大都会、大企業のほうばかり向いてきたのである。アベノミクスも大企業、特に輸出系企業にメリットがあり、大都市にメリットがあるだけである。TPPもそれに上乗せすることになる。従って、アベノミクスが少しも方には波及していない。藤原正彦町村会会長は農業には何ももたらさなかったと言っている。

<愚かな平成大合併>
 私は地方創生するなら、このバカでかくなった平成合併をやりなおすことに尽きるのではないかと思う。大きくなりすぎた長野市の鷲沢前市長は地域内分権とか言い、住民自治協議会とか言っている。私がみるに、2千、3千人の村では小さすぎるとしても5万人ぐらいの市がちょうどいいような気がする。合併特例債というニンジンをぶらさげられ、地元でも戸隠村、鬼無里村という名前が次々消え、長野市に吸収されていった。私ははっきりいって愚かな合併だったと思っている。長野市政に埋没してしまったら、中山間地域など忘れ去られてしまうのは当然である。
 地方創生は、ひょっとすると、大きくなりすぎたしを分割することで始まるかもしれない。

<地方に人が住めるようにするのが一番>
 東京一極集中を排すと、私は先日のブログ(政治家の東京一極集中もひどいが、総理の東京一極集中はもっとひどい-14.11.11)で政治家の一極集中、なかんずく、総理の一極集中をしている日本は歪な国であることを指摘した。韓国を除き先進国でこれほど一極集中がひどい国はない。東京の一極集中はなぜ直らないのかを検証せずして地方創生はありえないのではないか。要は、地方にもっとお金をつぎこみ、もっと人がきちんと住めるようにすること、これ以外にない。要するに、明治以来の「向都離村」から、21世紀は政策で「向村離都」に方向転換しなければならない。
 それを放置しておいたから、増田寛也座長のひきいる日本創生会議が20代から30代の女性の減少を理由に2040年の人口問題研究のデータをもとに、896市町村が消滅するという報告書が出てくることになった。このままいくと、日本の人口は2060年には8700万人になってしまい、800年後には統計上、人口0になってしまうというばかげた計算が行われている。政府は50年後も1億人という数値目標をたてているようだが、とてもそんなわけにはいくまい。

<具体的対策を講じて地方を活性化>
 ただ、世界的には人口は増えすぎが問題になっているので、私はそれほど大騒ぎする必要はないと思っている。イケイケドンドンで今の経済大国を維持しなければならない人たちが人口増に血眼なのは、かつて日本の強い軍人を作るときの産めよ増やせよとだぶってくる。要は安い労働力を提供せよという悪い魂胆が見え透いてくる。そうではなく、そこそこやっていける国でいいと開き直ってもいいのではないか。
 ただ、少なくとも地方は急激に人口が減りすぎており、これにはなんとか手を打たなくてはいけない。


《 明日のミニ集会予定(12月8日(月)) 》

16:00 栗林公会堂 (中野市栗林331)
17:15 『中高総決起大会』
    中央公民館 (中野市三好1-4-27)
    ゲスト 元新党さきがけ代表 元大蔵大臣 武村正義氏
        元経産副大臣 参議院議員 増子輝彦氏
18:30 六川公会堂 (小布施町都住142-1)
19:30 臥竜山公会堂 (須坂市臥竜2-4-2)

ミニ集会 全日程はこちら