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代表選シリーズ4 岡田新代表には落ち着いた党内運営を期待 -民主党再生には、党内融和・団結が何より大事-

<人気投票になってしまう党員・サポーター選挙>
 私は、長妻選対の副本部長として選挙戦を闘った。いままで2回いずれも鹿野道彦を代表にと選対事務局長を務め、代表選はそれなりの経験があったが、もともとこの手の選挙は好きではない。今回は、あまり世話はやかずに地元の得票に力を注ぎ、やるべきことをやるのに終始して深入りしなかった。
 選挙戦中盤以降、長妻が3番手で岡田・細野が伯仲し、2人の決選投票確実という情勢になった。地方の声なり国民の声を聞くという点では党員・サポーター(以下「党・サポ」)を入れる選挙が理想だが、やはり知名度が高い方が有利で、人気投票になりがちである。今回もご多分に漏れずその通りになった。そして、12年9月の代表選を思い出した人たちには、また素交会がキャスティングボートを握り、鹿野の「上着脱ぎサイン」(上着を着たままなら第1位に投票、脱いだら第2位に投票)の再来かと言われ出した。

<第1回投票は岡田・細野が並ぶ>
 そうした中、演説も討論会での受け答えも長妻が一番しっかりしていると、有識者や記者が気付き始めたが、いかんせん党・サポまでは浸透しなかった。 国会議員投票直前の最後の10分間の演説でも、長妻の意外な冗談(厚労大臣時代官僚に敵対したのは本当に反省する、笑顔が少ないというので作るようにする等)もあり、他の2人よりも印象に残った(ただ、これは私のひいき目が入っているので、少々客観性に欠けるかもしれない)。しかし、それで大きく長妻票が増えることはなく本当に残念である。
 民主党の国会議員は1人もいない県も多く、投票率は46.21%と全体の盛り上がりと比べて低いままだ。投票率では2人の候補の地元三重(67.21%)と静岡(63.37%)が上位を占め、沖縄(22.35%)、徳島(31.04%)が低い県で倍半分にと大きく開いた。
 そうした中、我が長野県は2、4、5区に衆議院議員がいないにもかかわらず投票率が50%を超え、上から8番目という地位を占めた。私が長妻、羽田参議院議員は細野、北沢参議院議員は岡田と割れ(この他、比例区で長野県連の津田弥太郎参議院議員は細野、柳沢光美参議院議員は岡田)、長野県の9ポイントは3人に3ポイントずつときれいに三分される結果となった。

投票結果を詳述すると以下のとおり。
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<決選投票で岡田新代表を選出>
 総ポイントの65%を占める地方票(495票)は、2年前から準備していた細野と代表選に慣れた岡田が手堅く固め、ほぼ同数で、長妻は半分以下に終わった。他の2陣営は地方自治体議員や推薦人の党・サポに対してハガキをすぐ出したが、長妻陣営は出馬の出遅れがたたり、そのような体制は組めなかった事が原因の一つだが、最近のマスコミへの露出度が大きく左右したのであろう。岡田は元代表でメリーゴーランド人事の代表的存在、細野も政権与党時代の若き閣僚から幹事長と続いていたのに対し、ミスター年金の長妻は色が褪せつつあった。
 事前に細野は地方票を伸ばすと予想されていたが、蓋を開けてみると党・サポ票で岡田に9ポイント差をつけられていた。一方、地方自治体議員では、若さで統一地方選に勝ちたいという心理が働いたのであろう。細野が岡田に12ポイント差をつけ、合計ではかろうじて4ポイントリードした。そして地方票が細野(202)と岡田(199)が拮抗した時点で、岡田の勝利が予想できた。
 それに対して、国会議員票は、長妻がマスコミの下馬評(30人強)よりも数人多い37人と健闘し、細野が予想以下の47人となった。細野陣営の2つ目の誤算である。
 かくして1人も過半数に達せず、予想通り上位の細野・岡田の上位2名で決選投票となった。その結果、細野120ポイント、岡田133ポイントで、岡田がわずか6名上回る僅差で新代表に選出された。長妻陣営から12名が細野に、19名が岡田に投票したことになる。

<素交会の10数人の票の行方>
 さて問題の素交会の決選投票での投票である。今や党内最大のグループ(18名)となり、私が事務局長としてまめな運営をしていることから、1週間に1回きちんと勉強会をする最も結束力の堅いまじめなグループとなっている。そのうち9名が長妻の推薦人に名を連ねて、10数人で統一的投票行動をとった。1回目の投票は、当然長妻である。2回目にどちらに投票したか関心が持たれているが、公式には明らかにしないことにする。
 新聞報道によると、臨時党大会の前夜(17日)岡田と赤松広隆(サンクチュアリ代表)との間でいろいろなやりとりがあったようだ。それに関係してか決戦投票前の5分間の演説では、岡田が突然長妻を持ち上げ、ことさらリベラルな発言をして長妻陣営に秋波を送っていた。
 我々素交会は選挙が終わっていないのに、決選投票の行き先を取引するような行動はとっていない。民主党の再建とその前提の党内融和のことだけを考えて投票したことを付言しておく。

<代表選の後遺症の心配>
 民主党は、野党から与党になる時期に親小沢と反小沢が反目し合い、ついに小沢がいびり出される形となった。私の心配は、今回の代表選で対立軸が「6人衆」対「反6人衆」、つまり岡田陣営対細野陣営に成り代わった感があることである。その点では、第3の候補長妻の立候補は正解であり、民主党代表選を盛り上げたばかりでなく、対立を中和する役目も果たした。その意味では、蓮舫には是非第4の候補者として(かつ初の女性として)代表選に参加してもらいたかった。

<落ち着いた党内運営に期待>
 岡田新代表は、党内で一致団結と言っている。いつものとおりだが、人事がいつも不公平になり、なかなかそうはいかない歴史がある。これが第一の気掛りである。しかし、6人衆も他の議員も、いざこざに飽きているはずであり、大人の行動をしてほしいと思っていた矢先、枝野幹事長の留任が決まった、と報道された。これに対しもうすでに岡田・枝野では何も変わり映えしないという声が聞こえてきている。
 一致団結と党内融和の象徴は、6人組以外からの新たな幹事長を出すことのはずなのに、それが分かっていない。1回目に4ポイント差で負け、2回目がたった13ポイント差の薄氷の勝利でしかなく、かなりの批判的な目が光っていることをもう忘れているのである。せっかくのスムーズな門出を自ら前途多難にしてしまっているのではないかと危惧している。

<岡田代表は論戦は卒業し、党運営に全力を傾注すべき>
 次には、どうも政策論議で安倍首相に挑むといったことに凝り固まってきている点である。岡田は安倍と何回も国会論戦をしており、論戦の先頭に立つという。私も昨年1年間、同じ予算委員として間近で見たが、岡田・安倍論戦は、大きな声で理屈は述べていても、双方とも自己主張を繰り返すだけで論戦にはなっていなかった。もう論戦は他の議員に任せ、じっくりと党の再生に専念してほしいというのが私の願いである。