« 蓮舫代表の無責任突然の辞任とその対応 - さっさと新代表の下に選挙体制を整える - (7月11日都議選総括ヒアリング) 17.08.19 | メイン | 秋刀魚が高級魚になる日 -公海の資源は人口比で分配すべし(?)という中国の無茶な屁理屈- 17.08.28 »

代表選で政治的空白を作る余裕はないのだが? - 今秋解散・総選挙の兆しが見える - (8月2日両院議員総会) 17.08.19

<蓮舫代表の突然の辞任による慌しい代表選決定>
 7月11日から始まった都議選のブロックごとのヒアリングを受けて開催された7月25日の両院議員懇談会で、野田幹事長の辞任、蓮舫代表の続投の表明があった。ところが翌々日の27日、蓮舫代表も突然の辞意表明。27日に執行役員会で党員・サポーターも含めた代表選挙を8月21日告示、9月1日投票日で行う案が決まり、8月1日の常任幹事会にかけられた。

 そこで両院議員総会なり党大会で、国会議員中心でさっさと新代表を選出すべきではないかという強い意見も出され、相当やりとりがあったという。しかし、そのまま原案が是と判断され、8月2日の両院議員総会にかけられた。

<両院議員総会での意見を言わざるをえず>
 両院議員総会はマスコミにはフルオープンで行われる(前述の都議選の総括のような微妙な議論が行われる場合は、議員だけの懇談会となる)。その場で執行部案について意見を言い、揉めている様を知られるのには忍びないものがある。しかし、私はそのままいくと民進党はますますじり貧になり潰されるのではないかという懸念から、こんな緊急事態に1ヶ月もかけて代表選をやるべきではないという意見を言わざるをえなかった。多くの賛同者もいたが、いつものとおり強引な党運営をする執行部が押し切り、原案どおりに決まってしまった。

<代表選は民進党の団結を示す絶好機と捉える>
 国民は民進党を冷ややかな眼で見ており、自公政権・安倍政権がダメでも、民進党が代わりの受け皿にはなれないことが今回の都議選でも明らかとなった。3年3ヶ月の拙い政権運営への不信が拭い去られておらず、信用は全く回復していないのだ。我々は性根を入れ替えて国民の信用回復に努めなければならない。
 国民が民進党に不信の眼を向けるのは、いつもゴタゴタしている稚拙な党運営である。その期待どおり立候補者が選挙戦を繰り広げ、挙句の果て、その最中に離党者でも出てきたら、ますます「まとまらない」党だという烙印を押されてしまう。ここは、こうしたイメージを覆すためにも代表選はさっさと行い、新しい代表を速やかに選ぶことが信頼回復の近道である。民進党もまとまっているではないか、成熟しつつあるなと感じてもらう絶好の機会でもある。前原・枝野一騎打ちという中で、一本化を言うのは失礼かとも思うが、もし話し合いで一本化できれば、民進党もなかなかやるではないかと評価されるに違いない。

<政治的空白を作らず総選挙の準備に徹する>
 次に、安倍政権の突然の解散・総選挙に備えて、早々に代表を決めるべきである。こんな非常事態に1ヶ月もかけて代表選をやっている余裕はない。政治的空白を作ってはならない。私の一番の懸念は、代表選の最中か直後に解散をぶつけられ、またまた準備不足で議席を失う怖れがあることである。
 これをあまり言うと傷つく者もいるが、14年末の解散・総選挙は準備不足で、57から73議席と僅か16議席しか回復できなかった。状況は今と全く同じで、自民党は減員県の調整はほとんど済ませており、準備万端整っていたのに、民主党は候補者を埋めていない小選挙区が多く残っていた。私は7月11日のヒアリングで真っ先に蓮舫代表に、早く鞍替えする衆議院の小選挙区を明らかにすべし、不退転の決意を示すためには、最も得票率の低い小選挙区にすべし、と意見を言ったのもこの延長線上でのことである。

<安倍政権の支持率の回復>
 支持率が35%前後と第2次安倍内閣が発足以来最低となり、不支持率は50%を越え最も高くなっている。こうした中でまさか解散はないだろうと思われていた。ところが8月3日の内閣改造で支持率が数%上向いており、これならいけると高飛車に出てくる可能性が高まりつつある。民進党が代表選に現を抜かして準備不足であり、また都民ファーストが準備できる前にという思惑が働く。

<気になる公明党の動き>
 この他に公明党山口代表が珍しく、早期の解散・総選挙について言及している。都議選で自民党とは一線を画し都民ファーストと組んだが、国政では自・公連携を続けるとしている。ところが、創価学会の真面目な婦人部の皆さんを中心に安倍政権のタカ派的体質を嫌い、自民党と距離を置くべきではないかという真っ当な意見がくすぶっているという。憲法改正を巡って、また安倍政権の暴走が続くとなると、この動きがますます活発化する。その前に早く自・公連携の証を国政選挙で示したいという気持ちがあるのかもしれない。
 公明党が、公明党なしで選挙を戦えないとわかった自民党に対し、早期・解散総選挙をねじ込んだとしたら、安倍首相も受け入れざるをえまい。

<国会論戦に空白を作ってはならず>
 3つ目には、臨時国会開会を要求するばかりでなく、自衛隊の日報隠しの問題で安保委員会の閉会中審査を求めている最中である。そんな中で野党第一党がのうのうと代表選を行い、例えば閉会中審査をしている日に、どこかで代表選候補者の討論会をやっていては様にならない。追及する姿勢、戦う姿勢をそがれることになる。
 山井国対委員長と笠代理はいつも戦いの前面に立っているが、もしそうなれば、与党の国対委員長から顔を洗って出直して来いと言われても仕方あるまい。

<私の意見で党規約改正、いつでも全国ベースの選挙が可能に>
 私が民主党に参画してから14年間で10回の代表選があった。6回が任期途中の交代のため両院議員総会で選出、4回が党員・サポーターを含めたものだった。
 民主党の古い党規約では、秋の任期満了(かつて2年、今は3年)時しか党員・サポーターによる全国ベースの選挙ができなかった。詳細は省くが、私は2012年12月16日の大敗北の選挙直後の19日に開かれた両院議員総会で、民主党の再生を国民にきちんと示すためには、1月の党大会まで全国ベースの代表選をやるべきだと主張した。その時は受け入れられなかったが、その後党規約が改正され、前々回2015年1月18日の代表選(岡田・細野・長妻)に初適用された。

<党員・サポーターも国民も代表選には関心少なし>
 しかし、今回は政局が風雲急を告げている時であり、元どおり両院議員総会、あるいは党大会で公認候補と各県連代表を含めた選挙で早々に選出すべきである。
 第2次安倍内閣は、12年以来4年半も経ち、あまりの強引な政権運営で国民に「呆れられ」ている。それに対し民進党は、15年、16年、そして17年9月1日と毎年全国ベースの代表選をしていることになる。党員・サポーターももう疲れており、国民には「呆れ果てられ」ている。
 4回の全国ベースの代表選は、首相を選ぶ10年の菅・小沢は67%、12年9月の野田・鹿野・原口・赤松は、野田執行部が盛り上がらないように邪魔をして34%、下野後の15年1月の岡田・細野・長妻は46%、16年9月の蓮舫・前原・玉木は、知名度の高い蓮舫が参画したにもかかわらず40%と投票率はそれほど高くなかった。このままいくと低調な代表選になるのではないかと心配である。
(8月18日金曜日、井出庸生が推薦人集めをして出馬したいと記者会見し、少しは賑やかになる可能性が出てきた。歓迎すべきことである。)

<早く代表を選定するのがベスト>
 地方では、民進党に2千円払ってサポーターになり、6千円払って党員になっているのだから、自分達にも代表選に参加させろという声があるのは当然である。より幅広く意見を聞くべしという正論もわかる。しかし、諸々のこと全てを勘案すると、やはりさっさと決めるのが1番いいような気がする。
 12年の両院議員総会と同様、私の意見はすぐには通らなかった。もちろん解散・総選挙はない方がいいし、代表選が盛り上がってほしいと願っている。だが・・・とまたいろいろ心配の種は増えるばかりである。