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【民進党再生・野党統合シリーズ1】 残った民進党は野党統合をリードすべし -民進党再生を巡る「通説」を再考する- 17.12.27

 私は、正直なところ民進党を今後どうしていくかということについてはよくわからない。だから、中川正春座長の下に検討会が行われているが、あまり発言していない。今までは散々建白書を書いてこうすべきだと言ってきた。私なりに先が見えたからである。ところが、参議院が44名。衆議院は無所属で戦って小選挙区で当選してきた人たちが10数人、こういった変則的な党をどうやって運営していくか。しかも、民進党から派生した立憲民主党と希望の党がある。その2党との関係を考えると頭がこんがらがって整理がつかなかった。
 しかし、年末に向けてそれではいけないという事で、いろいろ議論してきている。前原前代表の大失敗のツケが回ってきたのである。順調にいけば民進党はなくなって、全て希望の党に移っているはずだったが、全く違ってきてしまった。前原代表だけが希望の党に移ったけれども、参議院の民進党はそのまま、政党助成金も残り、地方組織も残されることになった。そうはいっても、衆議院の数が圧倒的に少ない。しかも、2019年春には統一地方選挙、7月には参議院選挙が控えており、参議院の比例区の立候補者は一日でも早く決めてほしいと願うのは当然である。
 以下に、いろいろな考え方について問題点を述べる。

<民進党は前原前代表により解党されている>
 「解党的出直し」という言葉は、蓮舫代表時の都議選の結果を受けたヒアリングの時もよく聞かれた。私はそんなことは一つも言っていない。だからその当時の野田幹事長は、篠原さん以外、大半の人が解党的出直しと言ったけれども、具体的に何か言っていただきたい、と注文をつけてきた。しかし、今の現状を見ると解党などと言う必要は全くないと思っている。 
 なぜかというと、民進党は前原前代表により既に解党されてしまっているからである。だから解党という言葉をつけるなら「既に前原代表によって解党されてしまった民進党」と言って、枕詞に使うぐらいで十分である。だから今後、民進党をどうしていくかという議論のたたき台(中間報告)から解党的出直しという言葉が消えている。当然の帰結である。

<民進党は政治的には「仮死状態」>
 これを例に出すと一番わかりやすい。私を含め「無所属の会」は、政治的には無所属で戦ってきた。形式的には民進党衆議院議員であるが、政治的立場を重んじなければいけない、ということで、無所属の会にしている。これについては政党助成金欲しさに民進党のままでいる、というとんでもない言いがかりをつけられているが、我々はそんなケチな了見で民進党のままでいるわけでは毛頭ない。
 だから私は、選挙直後の10月23日には無所属の皆で新しい党を作っていけばいいと思っていた。そして、それを当選後の記者会見で述べていた。ところが、下手に民進党が残っているから混乱が生じ、前述のような誤解を受けているのである。民進党は言ってみれば、形式的には残っているけれども、民進党の衆議院の立候補者はゼロという時点で、少なくとも衆議院民進党は「仮死状態」に陥っていることになる。前原前代表が選挙の後、頃合いを見計らって参議院も自分とともに希望の党に移ると宣言しており、多少の時間差はあっても参議院民進党も「仮死状態」になっている点では同じなのだ。

<仮死状態から蘇生するには、新しい名前が必要>
 それがそのまま存続することになったのだから、仮死状態から蘇ることになる。一方、大半の人たちは民進党はもうこの世に存在しないと思っている。そういう党がまた「昔の名前で出ています」というわけにはいかないから、新しい党の名前に変えて再スタートを切るという考え方はあってもいいと思う。そうすると、単なる名称変更だというクレームがすぐつく。そうした批判を回避するために、わざわざどこかの党と一緒になるのは本末転倒である。党名変更は、そこそこ時間をかけて他の党と合流する時にするのが素直であり、今すぐやる必要はない。
 ただ、民進党はなくなったと誤解されている今、統一地方選挙や参院選を控え、一刻も早く新しい名前を、という要望に応えるには、仮死状態から生き返るのだから単純に名称変更する途もあってよいのではないか。

<民進党に名称変更しても支持率が上がらなかったのは大胆な新党結成にならなかったから>
 16年3月27日、維新と民主が合併して民進党になった時の例を挙げて、党名を変えても支持率が上がらない、と言う人がいる。
 私は、12年末の総選挙の大敗北以来ずっと、野党大統合の必要性を訴え続けてきた。紙に書き、同僚議員に訴え、幹部に直談判し、両院議員総会・懇談会等でも主張し続けてきた。その結果、やっと党名が変更されたが、中途半端だったのだ。
 維新だけでなく生活と社民とも統合し、4野党で統合することになっていたにもかかわらず、それをせずに維新1党のみとの合流でお茶を濁してしまった。また、党が変わったということを内外に示すためにも、見慣れた幹部を総入れ替えすべきところをそのままにし、山尾志桜里政調会長というとってつけた人事でごまかした。

 例えば、菅直人・野田佳彦の2人の元首相は、新生民進党にはご遠慮いただき、更に、小沢一郎・亀井静香を取り込んだなら、支持率は急上昇し、今頃は政権交代できたかもしれないのだ。
 
<一夜漬けの政党は政策の判断材料を提供していない>
 しかし、9月25日に希望の党ができ、9月28日に民進党が希望の党に合流することを決めた。その後、排除問題が生じ、10月3日に立憲民主党ができ上がっている。いわば一夜漬けの2つの政党である。政策も何も提示できなかったのである。その証拠に、民進党の両院議員総会のみならず、その外でもいろいろ発言している蓮舫元民進党代表ですら「枝野代表に会い、どういう政党なのか直接話を聞きたい」と述べている。プロの政治家ですら今でも立憲民主党がどういう党かわからないというのに、10月22日の投票日の段階で、一般国民がわかっていたはずはない。
 その選挙結果であり、私はそれほど重視する必要はなく、さっさと統一会派を組むなり野党統合していったとしてもとやかく言われる筋合いはない。
(12月21日脱稿)