メイン

2012年03月02日

議事録として記録を残すのは政治・行政の常識-12.3.2-

 2月26日(日)の朝日新聞のコラム「波聞風問」に、私の農林水産副大臣の時の秘書官 皆川治の著書『被災、石巻五十日』(霞ヶ関官僚による現地レポート、国書刊行会)が記録を残す好例として紹介されていた。混乱を続ける民主党政権のお蔭で、大体暗い話ばかりが多い中、久し振りの明るい話で喜ばしい限りである。

<私の皆川石巻市役所援軍命令>
 3月11日、東日本大震災の日、皆川秘書官は義父の葬儀のため休暇をとり石巻に行っていた。そこに大地震そして大津波である。心配していたところに携帯から電話が入った。棺は流されたが、参列者は皆安全な丘の上に逃げて無事とのことでホッとした。そして律儀な秘書官は、交通網が復活したらすぐ東京に戻る、と言って電話を切ろうとした。私はそれに対し、帰らなくてよいから、困っている石巻市に出向き名刺を出して復興の手助けをしたいと申し出て、しばらく東京に戻って来るな、と命じた。鹿野大臣の了解もとらず、事務方にも説明せず、私の独断であった。

続きを読む "議事録として記録を残すのは政治・行政の常識-12.3.2-" »

2012年02月28日

韓国出張報告-12.02.28-

 今日本は、TPP参加交渉にむけて、各国との事前交渉を行っている。
TPPがどのようなものかは、今だに見えてはいないが、アメリカは韓米FTAが見本でそれをさらにきつくしたものと明言しており、TPPの姿は、米韓FTAを鏡に映したものとなることが予想される。
 10年の秋、経済産業省や財界は「韓国を見習え」「韓国に遅れるな」と声高に叫び、マスコミも連日それを援護する記事を書き続けていた。その見本である韓米FTAは、国会を強行採決で通過させたにも関わらず、正式には発効できないでいる。国民にはいいことだけ伝え、情報は隠して批准した後、次々現れ出た不平等な多くの内容に対する韓国民の怒りが、国を二分する大論争を引き起こしているからだ。日本の新聞等は、かつて囃し立てたことを恥じてか、TPPのご本家のこれらの混乱はほとんど伝えることはない。
 韓米FTAの現状を直接調査すべく、「TPPを慎重に考える会」の8名が、2月19日、20日の2日間訪韓した。私は団長として団を率い、韓米FTAに反対する韓国国会議員団から韓米FTAの問題点・米国の対応等直接意見を聴取し、意見交換を行ってきた。
新たな問題点に気づかされるとともに、日韓で情報を交換し、交流を重ねていくことについて共通の認識を得るなど、非常に意義のある出張となった。
 しかし、なによりも鄭東泳(ジョン・ドンヨン)民主統合党代表がふと漏らした「韓米FTAがこんな状況になっているのに、日本がなぜTPPに入らんとするのか理由がさっぱりわからない」という素朴な疑問が、TPP問題の進むべき道を語っていると思う。
 下記に、帰国後2月23日 TPPを慎重に考える会勉強会 韓国訪問団帰国報告にて配布した資料を掲載し報告としたい。

続きを読む "韓国出張報告-12.02.28-" »

2012年01月19日

後世代へのツケは借金より放射能汚染のほうが重大    ―消費税増税でTPPと同じ暴走は許されない― -12.1.19.

 年末の29日、党税調に野田総理が出席した。私はこの機会に発言しようと、発言内容を周到に準備して臨んだ。残念ながら私に許される発言時間が限られるため、5分の1くらいに絞らざるを得なかった。将来世代にツケを回さないために、消費増税するなら、最もひどいツケを回す原発こそやめるべきだという点を中心に総理に質問した。新聞報道によると、23人全員に答えたとなっているが、私がもう一つの指摘した手続き論の問題を含め二つとも答えがなかった。その後のことも付け加えて、私が何を言いたいかをお届けする。

 まず、慎重な政権運営をしていただきたい。今までの3ヶ月をみると、荒っぽすぎる、際どすぎる、もっとどっしりとした政権運営をしていただきたい。そういった願いをこめて、野田代表・総理が誕生したはずではありませんか。

続きを読む "後世代へのツケは借金より放射能汚染のほうが重大    ―消費税増税でTPPと同じ暴走は許されない― -12.1.19." »

2011年04月30日

放射能汚染による初めての農産物の出荷制限・作付制限-11.04.30-

 原発事故のあとすぐに頭をよぎったのが、放射能に汚染された農産物のことである。私は事故の翌日の3月12日土曜日に、直ちに担当者に対応を命じた。ところが、13日日曜日夕方の何回目かの対策本部会合で、厚生労働省と連絡が取れずにまだ何も進んでいないということが知らされた。

<第一に体内被曝を抑え、第二に風評被害防止>
 こうした措置は一義的には厚生労働省の所掌だが、こんな緊急事態にはそんなことは言っていられない。国民の体内被曝を抑えることが第一、それから生産者のことを考えて風評被害を防ぐ必要がある。そのためには汚染されて危険な農産物は絶対市場に出回らせず、その代わり市場に出て店頭に並んでいるものは安全と消費者に分かってもらうしかない。厚生労働省を動かし、速やかに対応していかなければならない。

続きを読む "放射能汚染による初めての農産物の出荷制限・作付制限-11.04.30-" »

2011年04月16日

1ヶ月の危機管理対応-11.04.16-

<1ヶ月の食料緊急救援対応に一区切り>
 3月11日(金)午後2時46分に起きた東日本大震災以降、次に何をすべきかを常に考えていたため、とてもメルマガ・ブログの原稿を書けなかった。4月8日、米の作付制限のルール「水田の土壌から玄米への放射性セシウムの移行係数が10%で、玄米中の放射性セシウム濃度が食品衛生法上の暫定規制値(500 ベクレル/kg)以下となる土壌中放射性セシウム濃度の上限値は5000 ベクレル/kg」(つまり土壌汚染5,000ベクレル/kg以上は作付制限)を公表した。これで私なりに一連の危機対応に一区切りついたので、10日(日)、菅総理の石巻視察に随行する自衛隊機の中でこの原稿を書き始めた。

続きを読む "1ヶ月の危機管理対応-11.04.16-" »