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2012年04月16日

篠原孝出版記念パーティー(長野)のお知らせ

 昨年より執筆していた「TPP」問題と「原発」への対応について、下記の2冊の本が出版されることになりました。下記のとおり出版記念パーティーを開催いたします。

1 日時  平成24年4月21日(土)  受付11:30~
  第一部 篠原孝 記念講演  12:00~12:45
  第二部 出版記念パーティー  13:00~14:00
2 会場  ホテルメトロポリタン長野 3階「浅間」
  長野市南石堂町1346  電話026-291-7000


お問い合わせは、しのはら孝事務所
電話 : 026-229-5777まで
メール: ご住所・お名前・お電話番号を明記の上、ご意見箱まで


今、日本の課題となっているTPP問題と原発に関する著書です。

『TPPはいらない!
 ~グローバリゼーションからジャパナイゼーションへ~』
(日本評論社)

TPPはいらない!表紙.jpg 3月末発売(1,600円+税)

『原発廃止で世代責任を果たす
 ~放射能汚染は害毒、原発輸出は恥~』
(創森社)

「原発廃止」本表紙.jpg 近日発売(1,600円+税)

2011年07月17日

脱原発社会を創る30人の提言 -2011.7.17-

7月中旬、「脱原発社会を創る30人の提言」という本がコモンズから出版された。私は30人の中の1人として「政治は脱原発を実現できるか」という提言を書いている。表紙にあるように、他の29人は各界の良識ある人たちである。皆さんの達見をぜひご覧いただきたい。
脱原発社会を創る30人の提言.jpg
出版社のサイトhttp://www.commonsonline.co.jp/datugenpatu30.html

2007年06月21日

花の都パリ「外交赤書」07.06.21

6月21日記

6月20日に講談社+α新書から、『花の都パリ「外交赤書」』という本を出版しました。もしかしたら、メルマガ読者のみなさんの中で、書店でこの本を見かけて驚いている方がおられるかもしれません。
 私は1991年から1994年までの3年間、パリにあるOECD(経済協力開発機構)に対応する日本の大使館であるOECD日本政府代表部に、農林水産省から出向した俄か外交官として赴任していました。
その3年間を挟んだ前後の10年間ほど、私はかなり国際関係に関わるポストにいました。当時、私が関わった外交のエピソードを、役所を退職したら本にしたいと書きためておいたものですが、今回、講談社からその一部を出版することになりました。


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2006年04月26日

テレビ・ラジオ出演

2004年6月20日(日) 7:00~7:30
文化放送
「世相ホットライン ハイ!竹村健一です」

2003年7月26日(土) 8:00~9:25
日本テレビ ウェークアップ
「地球温暖化と食糧問題」

2002年10月9日(水) 23:00~23:15
NHK教育 視点・論点
「地産地消とグローバリズム」

2002年9月20日(金) 23:10~24:00
NHK教育 金曜フォーラム

2001年2月27日(金) 15:10~16:55
NHK仙台放送局
「日本の食を取り戻せ―東北の農村からの提言―」

2001年
文化放送 竹村健一の世相巷談
「地産地消とフードマイレージ」

過去の新聞・雑誌記事一覧

【目 次】


【 2005年-1- 】

年月日 論文名 記載誌名
2005.3.15 小学校区の自由化は本末転倒 政府刊行物新聞  
2005.3.8 合併を機に旧地名の復活が必要 政府刊行物新聞  
2005.2. 農的循環社会への道ー地産地消・旬産旬消- 循環研通信  
2005.1.1 国民への説明責任を考える 北信ローカル  
2005.1.1 昭和16年12月8日と平成16年12月9日「赤信号、渡ってしまえば青信号」の危惧 北信タイムズ  
2005.1.1 産廃残土とゴミマイレージ 長野建設新聞  
2005.1.1 土建国家日本の凋落 建設タイムズ  
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【 2004年-1- 】

年月日 論文名 記載誌名
2004.3.5 食料安全保障戦略を探る―生かせ日本の消費パワー、BSEが試金石に ブルームバーグ・ニュース  
2004.3.5 「地産地消」の提唱者が描く、農的循環社会 環境会議 春号 p.92-95
2004.2.1 食にいま求められていること―地産地消と旬産旬消 生活と自治 2月号 p.30-31
2004.1.10 次代を担う“人づくり”の夢 進取創造(長野県経営者協会会報) p.11
2004.1.1 政権交代と2大政党制 北信ローカル  
2004.1.1 自らの正しい道を 北信タイムズ  
2004.1.1 パリの町並みと遠近法 建設タイムズ p.13-14
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【 ~新聞掲載記事 】

年月日 論文名 記載誌名
2003.09.27 江戸宇宙-持続の文明4回目-村に帰る日 東京新聞  
2003.09.13 江戸宇宙-持続の文明2回目-環境首都 東京新聞  
2003.08.26 シンポジウム「食と農」食糧基地の未来考える 北海道新聞  
2003.07.21 運搬エネルギーで見ると… 輸入大国 環境に負荷 朝日新聞  
2003.04.23 論点「欧米農業と単純比較 無理」 読売新聞  
2003.02.25 「21世紀の都市農村交流~向村離都の時代」集中の弊害見直せ(基調講演の要旨) 中日新聞  
2002.12.15 つくる、食す《新・信州の食卓学》 ~地産地消のススメ~ 信濃毎日新聞  
2002.04.01 ボーダレスで高まる警戒 読売新聞  
2001.05.18 食料輸入「地産地消」で循環型社会を 朝日新聞  
2001.01.19 オトコのミカタ「循環型社会へ転換を」 朝日新聞  
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【 2003年-2- 】

年月日 論文名 記載誌名
2003.04.23 論点「欧米農業と単純比較 無理」 読売新聞  
2003.04 転作は飼料増産につながるか -麦・大豆のような本格的助成は難しい- デーリィーマン 4月号 p20~21
2003.04 日本食人伝説② 食の井戸端会議 Vol.2 p46~53
2003.03.19 「新時代を耕す~農業復権への提言~」第6部  まず食と農の距離縮めて 日本農業新聞  
2003.03.10 ・"Produce locally,Consume locally"and"Produce seasonably, Consume seasonably"may save agriculture and food in Japan Impacts of Globalization on Agricultural Production and Marketing with Focus on Food Quality (Japan FAO Association) p64~71
2003.03 地域農業交流セミナー 農のあるくらし・農のあるまちを目指して -愛知地域農業交流セミナーから-(パネル・ディスカッション概要) 農業 3月号 p24~38
2003.03 循環社会の形成 特に農漁村地域の多面的機能への期待(基調講演) 「農漁村地域における水環境保全の推進」 -森、川、海のつながりの中で-(第3回農林水産環境シンポジウム) p3~9
2003.02.25 「21世紀の都市農村交流~向村離都の時代」集中の弊害見直せ(基調講演の要旨) 中日新聞  
2003.02. 地域農業交流セミナー 都市と農村の共生-21世紀は向村離都の時代-(基調講演概要) 農業 2月号 p6~16
2003.02 循環型社会への途-21世紀は第一次産業の時代 循環型社会を創る(藤原書房) 著書 p233~247
2003.01.01 食卓から見たフードマイレージ「地産地消」の大切さ裏付け 日本農業新聞  
2003.01 特集 おせちから考えるニッポンの「食」 たしかな目 p7~10
2003 Produce locally,Consume locally and Produce seasonally,Consume seasonally Farming Japan Vol. 37-4 p5~8
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【 2003年-1- 】

年月日 論文名 記載誌名
2003.09.27 江戸宇宙-持続の文明4回目-村に帰る日 東京新聞  
2003.09.13 江戸宇宙-持続の文明2回目-環境首都 東京新聞  
2003.08.26 シンポジウム「食と農」食糧基地の未来考える 北海道新聞  
2003august 里地・里山のやすらぎー長野県が長寿全国一の意外な(?)理由 長野県土地改良のしるべ No.597 p5~7
2003.08 農山漁村の明るい未来のために(記念講演要旨) 都市農村交流 No.38 p3~8
2003.08 棚田学会第4回シンポジウム「棚田を活かす」 日本の原風景・棚田 第4号 p2~34
2003.07.21 運搬エネルギーで見ると… 輸入大国 環境に負荷 朝日新聞  
2003.07 町のまんなかに川がある―水辺のアヤメの復活を― 長野県土地改良のしるべ No.596 p3~5
2003.07 21世紀の都市・農村交流-向村離都の時代- いきいきいのち p10~11
2003.07 「水と食と農」大臣会合勧告の舞台裏 農業土木学会誌 p583~584
2003.06.05 食料安全保障について 国家戦略研究会 p1~13
2003.06 驚くべきフランスの水戦略-京都水フォーラム余話- 長野県土地改良のしるべ No.595 p4~5
2003.05.10 農業が持つ多面的機能について H.14年度まちづくり市民大学講座記録集~農業と食~市民が創る農業と食のまちづくり p121~162
2003.05 フードマイレージからみる地産地消の環境的役割 食生活 5月号 p86~90
2003.05 地産地消、旬産旬消で地球にやさしい農的循環社会をつくろう 栄養と料理 5月号 p168~170
2003.05 地産地消で地球にやさしく、地方分権的な生き方を 食の地方分権 2003年現代農業5月増刊 p80~88
2003.05 地産地消・旬産旬消が日本の農業と食を救う 世界の農林水産-FAOニュース- 5月号 p4~10
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【 2002年-2- 】

年月日 論文名 記載誌名
2002.04.01 ボーダレスで高まる警戒 読売新聞  
2002.04 農林10号(ノーリン・テン)とWTO農業協定 月刊技術会議4月号No.10巻頭言  
2002.04 「自前の資源」で生きてい Kinari  
2002.04 21世紀を支える第一次産業 公庫月報4月号Vol.617 p 2~5
2002.04 けもの道と土壌固化 ひまわり春季号VOL.10 p1~2
2002.02.05 環境保全型農業の芽生え 環境農業新聞  
2002.03 不必要なモノは買わない知恵を(インタビュー) ゴロちゃんの家3月号30 p12~16
2002.02 「里山の環境学」を読んで(書評) AFF2月号 p 55
2002.01 新しい農的循環社会を目指せ 月刊世相1月号257 p41~47
2002.01 フード・マイレージ、ウッド・マイレージ、グッヅマイレージ 食品流通研究2冬号 p 1
2002.01 7億トンの驕り マネジメントレビュー1月号8 p26~28
2002.01 食料安全保障とは何か 農業および園芸第77巻1月号 p71~77
2001.12.28
2002.07.31
農林水産政策研究所の組織機構改革の経緯と概要(上・下) 農林水産政策研究所レビューNo.2,4 p51~61、p30~42
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【 2002年-1- 】

年月日 論文名 記載誌名
2002.12.15 つくる、食す《新・信州の食卓学》 ~地産地消のススメ~ 信濃毎日新聞  
2002.11.29 環境・循環の世紀の日本農業-22世紀は生物産業時代(下)- 日本農民新聞  
2002.11.22 環境・循環の世紀の日本農業-21世紀は生物産業時代(上)- 日本農民新聞  
2002.11.20 不良債権と地価 政府刊行物新聞  
2002.10.20 シェルドレイクの仮説と食の世界の反グローバリズム 政府刊行物新聞  
2002秋季号 日・米・欧消費者の食品の安全性に対する意識格差 AROUND p7~9
2002.10 地産地消・旬産旬消が日本の食を救う 世界10月号No.706 p147~154
2002Autumn 21世紀の食料・環境・ふるさと~農的循環社会への道~ THE地球人Vol.14 p5~13
2002.09 「地産地消」「旬産旬消」で環境負荷は最小限 生活と自治9月号No.401 p 3
2002.06 日本には「循環型酪農」しか存在できず-乳牛は草から作る- 酪農ジャーナル6月号 p12~14
2002.06 日本の「フード・マイレージ」は世界一(インタビュー) 生活と自治6月号No.398 p34~39
2002.06 統計数値に裏付けられた論文 神奈川農林水産統計第3号 p5~6
2002.06 身近に感じられた映画「走れ!ケッタマシン」 ふるきゃらシネマ p220~225
2002.05 研究開発・技術行政の復権-不可欠な研究と行政の人事交流 農林水産技術研究ジャーナル5月号Vol.25 p 3~4
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【 共同通信 】

年月日 論文名 記載誌名
2000.06.09 循環に必要な環境保全型農業 共同通信「トピックスNow」  
2000.05.01 地球温暖化と農業 作物にも徐々に影響 共同通信「トピックスNow」  
2000.03.18 低い食用油の自給率 菜の花畑の復活はどうか 共同通信「トピックスNow」  
2000.02.17 歓迎すべき国産麦増加 共同通信「トピックスNow」  
2000.01.08 GMOに拒否反応 前向きな作物 開発を期待 共同通信「トピックスNow」  
1999.11.13 相変わらず元気!ふるさときゃらばん 共同通信「トピックスNow」  
1999.10.09 環境破壊が原因?木も人間も大きく 共同通信「トピックスNow」  
1999.09.13 強まる脱都会志向(本物か定年帰農ブーム) 共同通信「トピックスNow」  
1999.08.05 地域に適した食事、遊びを「地テニス地ゴルフ」 共同通信「トピックスNow」  
1999.07.01 環境問題視野に冷静な対応必要 共同通信「トピックスNow」  
1999.05.23 農業、食事にも歴史、文化の差 共同通信「トピックスNow」  
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【 2000年 】

年月日 論文名 記載誌名
2000.10 地域振興諸方策に関する調査 地域振興問題懇談会 (財)日本地域開発センター p35~38・209~237
2000autumn 飯にしよう!ご飯の昨日、今日、明日 (対談・岡田 哲) 地域文化No.54 (八十二文化財団) p22~28
2000.06 環境保全型農業は循環型社会のリードオフマン トマトキッチンスタジオニュース6月号11 p10~13
2000.06 どうなる有機農産物の認証(討論会) 農家の友6月号 p20~25
2000.06 「向村離都」時代の幕開け ―農山漁村に人が住む 地域開発6月号429 p19~25
2000.05 環的中日本主義のすすめ -日本型リサイクル社会の構築に向けて- 循環型経済社会の構築をめざして
(自然エネルギー住宅インフォーラム)
p 1~30
2000.0521 世紀の食と農のキーワード ―世界の課題・日本の課題から考える 社会運動5月号242 p 2~19
2000.03 明日のごはんは?-資源浪費型社会から自立・循環型社会へ-(対談・船曳建夫) ENERGY for the FUTURE22(2) p 4~7
2000.03 第1次産業の復活 -北海道の目指す方向- 技連だより第58号 (NDR北海道) p39~51
2000.01 FAO・蘭政府共催「農業の多面的機能に関する会議 農総研だよりNo.45 p8
2000.01 WTOシアトル閣僚会議 -決裂の意味するもの- りんごニュース2453  
  農林水産行政と地域振興問題   p349~350
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【 2001年-3- 】

年月日 論文名 記載誌名
2001.04.24 有機農業を基軸にした農的循環社会への道 電解水農業  
2001.04.05 パチンコ産業も環境にやさしく 政府刊行物新聞  
2001.04 農業による循環社会への道(対談・石沢芳次郎) 感生・エネルゲイア55 p36~46
2001.04 農的循環社会への道 土と健康334 p5~11
2001.04 三富新田を後世に伝える 三富によせて p5~15
2001.04 食べ物の表示と信用 JA教育文化4月号No.8 p 2~3
2001.spring 新刊紹介「世界最大の農産物輸入国日本がEUの原則に学ぶべき事」(著者に聞く) europe第225号 p26~27
2001.03.15 ビールと野菜の逆転現象 政府刊行物新聞  
2001.03 この国の農業、この国の食――鼎談「新世紀・正月の生活から」―― 社会運動3月号252 p 2~30
2001.03 狂牛病・口蹄疫を契機に発想を転換 ARDEC21(日本農業土木総合研究所) p 2~5
2001.03 農業政策の形成プロセス――先進国比較にみる日本の特徴―― 農業経済研究73(2) p54~62
2001.03 21世紀農業の展望-農的循環社会への道- 技術と普及3月号Vol.38 p42~55
2001.02.02 21世紀の第一次産業のあり方 水産経済新聞  
2001.02 都心に一戸建ては無用 日経トレンディ2月号 p 206
2001.01.19 オトコのミカタ「循環型社会へ転換を」 朝日新聞  
2001.01 循環社会の実現と農業の貢献 農業と経済1月号67(1) p38~45
2001.01 21世紀は農業農村の時代 文化連情報1月号274 p10~19
2001.01 21世紀の外食産業を語る (新春座談会) ジェフマンスリー2月号284 p 2~7
2000.12 21世紀の食料供給と海洋水産資源の持続的利用(シンポジウム) JAMARC58 p37~58
2001.01 食料の安全保障について 食料政策研究105 p 7~49
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【 2001年-2- 】

年月日 論文名 記載誌名
2001.06 21世紀の循環型社会の実現に向けて (対談・武内和彦) AFF6月号 p 4~13
2001.05.18 食料輸入「地産地消」で循環型社会を 朝日新聞  
2001.05.05 組織人間が組織を潰し、遺伝資源が救う 政府刊行物新聞  
2001.06 狂牛病・口蹄疫が教える自由貿易の矛盾 月刊輸入食品情報6月号 p144
2001.06 EUのUR農業交渉を総括する 農業法研究36 p21~41
2001.05 農業が支える環境の世紀 じっきょうアグリフォーラム43 p 1~3
2001.05 有機農業を基軸とした農的循環社会への道 ポラン通信90 p 2~9
2001.04~
2002連載
循環社会と第一次産業 アクアネット  
 第1回 持続的開発と第一次産業(1)   p 76~79
 第2回 持続的開発と第一次産業(2)   p 78~81
 第3回 総量規制時代の到来(1)   p 82~84
 第4回 総量規制時代の到来(2)   p 84~87
 第5回 「共有の悲劇」と「私有の悲劇」(1)   p 82~84
 第6回 「共有の悲劇」と「私有の悲劇」(2)   p 86~88
 第7回 TAC制度への適用   p 82~84
 第8回 21世紀は水と土の世紀(1)   p 90~92
 第9回 21世紀は水と土の世紀(2)   p 90~92
 第10回 水土循環(1)ごみ列島化する日本   p 82~84
 第11回 水土循環(2)サケは森の恋人   p 82~84
 第12回 水土循環(3)仲介する森林と河川   p 78~81
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【 2001年-1- 】

年月日 論文名 記載誌名
2001.12 コンクリートビルと式年遷宮 官界12月号27 p226~227
2001.12 水と土の接点の復活により農業の循環を取り戻す 農業土木学会誌69(12) p1245~1248
2001.11 地産地消と学校給食 食料月報11月号6 p11~22
2001.11 行政改革と農林水産統計組織 農林統計ながの11月号 p 3~5
2001.11 日本の農と食 碧い風38 p 3~5
2001.10 食料輸入大国に「循環型社会」はない 現代農業10月号80 p318~321
2001autumn 農的循環社会の実現に向けて CDCレポート8 p 2
2001.09.01 21世紀のJAグループへの期待68 営農ミニレター246 p 1
2001.08.14 江戸時代は循環型社会の日本 畜産の情報8月号 p 2~3
2001.08 国際競争力の根源は人件費に (匿名・小池大輔) 世界週報82(31) p44~45
2001.08 循環型酪農は日本に根付くか デイリーマン8月号51(8) p17
2001.07 なぜ「今地産地消」か 月刊7月号JAVol.557 p28~32
2001.07.01 農的循環社会への道―北海道酪農の将来性― 北海道酪農協会通信1480 p 1~3
2001.06.19 市場原理主義を見直す目が必要に (匿名・小池大輔) 世界週報82(23) p38~39
2001.06.05 ターミネーター・テクノロジーにみる特許のいかがわしさ 政府刊行物新聞  
2001.06 遺伝子組み替え作物の受容度合い JA教育文化6月号 p10~11
2001.06 狂牛病、口蹄病が教える自由貿易の矛盾 輸入食品情報No.77 p144~145
2001.06 消費者運動の実力が新しい日本をつくる 栄養と料理6月号 p134~135
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【 BSE発生予測 】

年月日 論文名 記載誌名
2002.0420 農水省の大罪 週刊ダイヤモンド  
2001.06.14 四季 日本農業新聞  
2001.05.18 食糧輸入「地産地消」で循環型社会を 朝日新聞 私の視点  
2001.03 狂牛病・口蹄疫を契機に発想を転換~一に安全、二に環境、三に効率~ ARDEC21(日本農業土木総合研究所)  

著作物一覧

しのはら孝の著書は下記書店で取り扱っています。

『農的循環社会への道』(創森社 2000年)

余計なモノはつくらず、使わず、モノの移動は最小限に。 持続的なリサイクル社会への道筋を探りながら、「地産地消」「旬産旬消」を提唱する。

『農的小日本主義の勧め』(柏書房 85年)

自由貿易はそんなに善か。「リサイクル型自立国家」の提唱。若き官僚の鮮烈なる宣言。

『第1次産業の復活』(ダイヤモンド社 95年)

日本には豊かな環境資源がある。 森,水,光,土,草,海。この自然資源を生かし一次産業の復活をはかることが急務だ。 

『EUの農業交渉力』(農文協 2000年)

現職官僚ウォッチャ-によるウルグアイ・ラウンド農業交渉の「時々刻々」。 ウルグアイ・ラウンドの圧力をも利用しながら域内共通農業政策(CAP)改革もまとめ上げたECの老練、 老獪な交渉態度は、中国も加盟して本格的に始まる次期WTO農業交渉の最良の参考書。

『霞ヶ関いなかっぺ官僚 アメリカは田舎の留学記』(柏書房 83年)

誇張と虚飾の“超大国”情報を剥ぐ。若き官僚のみずみずしい観察眼による等身大のアメリカ。

『海洋法と漁業』
(新水産新聞社、監訳 96年)
(復刊)『農的小日本主義の勧め』
(創森社 95年)
『農業・農政提言集 日本農業100の意見100の主張』
(柏書房、編集・解説 87年)
『食と農を問い直す』
(農林統計協会、日本型農業構築研究会、共著 84年)
『西暦2000年の日本農業』
(日本経済評論社、日本型農業構築研究会の対談、共著 83年)
『食糧超大国』
(家の光協会、共監訳 82年)
『食糧超大国の崩壊』
(家の光協会、共監訳 82年)
『飽食のかげの星条旗』
(家の光協会、共著 82年)
   (『21世紀は日本型農業で―長続きしないアメリカ型農業』を収録)
『循環型社会を創る』
(藤原書店、エントロピー学会編)
『用水と営農』
(日本イリゲーションクラブ 81年)
   (『21世紀は日本型農業で―長続きしないアメリカ型農業』を収録)

『霞ヶ関いなかっぺ官僚・アメリカは田舎の留学記』(柏書房 1983年)

(1) 「信濃毎日新聞」(1983年9月19日)

広大な農村にこそ素顔

「霞ヶ関いなかっぺ官僚」と表紙のてっぺんにある。中野市の農家出身で農水省のお役人であるが、歯切れがよくて、いなかっぺに自信を持っている。政府長期在外研究員として、昭和51年から丸2年間、アメリカに留学。が月並みに大都市には行かなかった。ワシントン州シアトルとカンサス州の田舎町マンハッタンを根城にあちこちまわったときの模様を、みずみずしい筆致でユーモアたっぷりに書きとめている。アメリカ探訪の本は数多いが、題名にあるように視点を農村に据えたものは珍しい。読んで、改めてアメリカの別の素顔に気付く人も多いだろう。

…….といっても本の中には、いかにも農水省の行政マンらしく、アメリカ農業の観察や日米農業の比較論も散見する。

…….だが、それ以上に生き生きとしているのは篠原さんが留学中であった人々との交遊録やアメリカ文化見たままを書いた文章だ。宗教がアメリカ人の生活といかに抜き難く結びついているかを述べ、それに対し、日本人は周知の知人らに帰属する“人信教”を信じていると述べた「アメリカの中の日本」の章。アメリカ人学生は日本人の学生と比べるとはるかに勉強するし、シビアであり、真面目であることや、マリファナや覚醒剤に取り付かれた学生、メキシコ人の学友との旅行記をつづった「アメリカの仲間たち」の章など面白い。「留学して、一番よかったと感じるのは、実にたくさんの人々と知り合えたこと」と楽しげに語る。

それにしても、外国からの留学生を受け入れるシステムが整っているアメリカ、特に地方を見ると、日本の将来が心配になるそうだ。

「見知らぬ留学生に対し世話を焼いて、親切にしようというのは宗教的倫理観に基づいているのですね。そのように、アメリカはいかに一部に乱れがあろうと、健全な市民の層というのは実にかちっとして、テコでも動かない。それが地域というものの基礎となっている。それに対し、個人的規範の弱い日本はどうでしょうか。地域社会のルールが崩れればガタガタとなってしまうのでは。あるアメリカ人の学者は日本の人口の半分が『純』サラリーマン化して流浪の民になった時、日本の繁栄は終わるといっていましたが・・・」




(2) 「毎日新聞」(1983年9月15日)

ひと欄

現職は農水省大臣官房企画室企画官で水田利用再編対策に取り組んでいるが、入省4年目から2年間、米国に留学していた。その間のことを同省の広報誌「AFF」に連載していたが、それが出版者の目にとまり、このほど本に。その題が『霞ヶ関いなかっぺ官僚・アメリカは田舎の留学記』というのである。「私、信州は北の果ての中野の生まれなもんで、出版社がこんな題をつけた」

農水省の官僚だから当たり前だが、この留学で1番痛感したことは日米双方とも、相手方の農業を理解していないことだという。日米ギャップの中ではこれが1番大きな問題ではないかと。

「例えばアメリカの農業を指して農業先進国型産業論というのが一時わが国であった。農業は人的資本の大切なもので先進国でのみ繁栄できる産業であるという。ところが私に言わせればアメリカの農業は土を肥料と農薬でごまかしトラクターで掘り返して、将来の潜在力を殺し、現在の生産力を高めているだけ。これは途上国の焼き畑農業と全く同じで自然を破壊している産業と言える。いずれアメリカの農業はだめになります」

「最近の日本の農業はこのアメリカの悪い面ばかり取り入れようとしてきた。そして石油漬けに。ところが古来、日本の農業の根底にあったのは風土と気候を生かして自然をリサイクルさせる、省資源、省エネルギーの見本のようなものであったのですね。だから日本の農業、アメリカのまねなんかしなければ生き残れる」

そんなわけで「今、日本ほどアメリカの農産物輸入している国はないが、2-30年たてばアメリカからそうギャースカ言われないようになる」だと。ただの“いなかっぺ”ではない。




(3) 「北信ローカル」(1983年9月2日)

…….文章の終わりの方に「ヤキマ(ワシントン州)と中野市(長野県)」の項があるが、この中で、留学2年目の夏、ワシントン州ヤキマをカンサス州に向けて、ぶらりと通り抜けた時があるカスケード山脈の盆地に、リンゴとモモとブドウ、そしてホップがあり中野の特産物が勢揃いした。

「気候的にも地勢的にもまさにそっくりであった。あたりを見回すと、中野同様山々の緑が何かを語りかけんとしていた。愛郷心が人一倍強く、また、おせっかいな僕はすぐ姉妹都市を考えたのだが、すでに、このヤキマはリンゴが結んだ縁で青森県板柳町と結んでおり交流がさかんに行われていた」など郷里中野を持ち出す場面も随所あり、親近感をいっそう感じさせる。

『EUの農業交渉力』(農村漁村文化協会、2000年10月)

(1) 「毎日新聞」(2000年12月24日)

書評者が選ぶ2000年『この3冊』 - 京都大学名誉教授経済学 伊東光晴

ガットのウルグアイ・ラウンドへの交渉にOECDに籍をおいていた人がとらえ、切り込んだ研究。フランスのしたたかさがよくわかる。日本も学びたい。


(2) 「農林水産図書資料月報」(2001年1月号)

(京都大学大学院農学研究科教授  加賀爪優)

本書の著書、篠原孝氏は、ガット・ウルグアイラウンドの交渉が大詰めを迎えた時期(1991年7月から1994年7月までの3年間)に、パリのOECD日本政府代表部に勤務し、現地のお膝元から交渉の成り行きを具に観察してきた。著者はそれ以前から農林水産省の各部局で、常に何らかの形で国際交渉に関与してきた経歴を持っている。本書は、その経験に基づいて書き下ろされたものである。それ故、類書を見ない臨場感に溢れる内容となっている。

……著書によれば、本書の目的は、「ウルグアイ・ラウンドの交渉におけるEUの動きを明らかにするとともに、その間の共通農業政策(CAP)改革の動きを追うことである」。また本書の特徴は、ガット事務局の膨大な資料に依拠し、克明に整理した図表を使っていること、交渉過程の中心人物をクローズアップしていることである。

……EUの巧みな交渉術を持ち上げる余り、わが国の交渉姿勢に対しては、硬直的で、決まりかけたルールを四角四面に受け止め、防戦に徹するのみと、評価を下している。わが国に対する厳しい論調はこれにとどまらない。産業界、マスコミ、国民性までに及んでおり、フランスとの対比を強調する形でことあるごとに辛辣な注釈が加えられている。それだけに本書にかける筆者の意気込みがひしひしと感じ取られ、読者に殊の外アピールする度合いを増している。

……EUのウルグアイ・ラウンド農業交渉の巧妙さが、見事に浮き彫りにされ、まるで推理小説のように登場人物の性格、発言内容とその狙いおよび効果に至るまで劇的に描写され、極めて迫力がある割には、それからの教訓としてまとめられている事項がやや月並みすぎる印象を受ける。

しかし最後の土壇場(1993年12月の前半2週間)の駆け引きの攻防を実に40ページ以上にわたって詳細に追跡している描写は圧巻である。これは冒頭で指摘したように、現場で数年にわたって定点観測してきた筆者にしかできない離れ業である。交渉の裏にある各国の陰謀めいた腹のうちと凌ぎ合いについて、推理小説を思わせるようなタッチで描写されている。若干探りすぎではないかと思われる程の生々しさではあるが、制度の理論的説明に終始した堅苦しい研究者の書物とは一味違うユニークな書物である。今後のWTO交渉の行方を探る上で必読の書であり、ぜひ一読をお薦めしたい。

『第1次産業の復活』 (ダイヤモンド社 1995年)

(1) 「信濃毎日新聞」(1995年11月26日)

(社会農学研究所長 安達生恒)

著者は中野市生まれである。中野はコメや野菜のほかにリンゴ、モモ、アスパラなどができる豊かな農村で、著者の生家もそういう専業農家だった。

農水省に入ると2年ほど米国に留学し、その中で農家に泊まり農業を手伝った経験も持ち、その体験を書いた本も出した。さらに近年はOECD日本政府代表部参事官として3年間パリに住み、暇を作ってはフランスの農家に民宿し、その生活をつぶさに見てきた。そして今は水産庁企画課長の要職にある。農水省エリート官僚には珍しい出自と体験を持つ著者が、この本で訴えているものは何か?

日本は世界人口の2%しか占めていないのに、世界の農林水産物貿易額のうち農産物で8%、木材で20%、魚で28%を輸入する「恐ろしい国」、「世界で最もゆがんだいびつな国」となった。21世紀の世界課題は環境、資源、人口、食糧問題にあり、それを解く鍵は第1次産業の振興にある。また日本の国内問題である高齢化、過疎、過密、人間疎外、社会連帯の崩壊、教育の荒廃を正す基本は第1次産業にあるというのに、日本の第1次産業の衰退は目を覆うばかりである。著者はそれを憂い、この本を書いたという。

……疑問がある。……それは官僚機構の宿痾か、農業「族議員」のせいか?だったら著者はさっさと官吏をやめて郷里から衆議院に立候補したらどうか?郷党はもちろん、父上も大賛成だろう。そういう議員が出ないことには、第1次産業はますますダメになるばかりだ。

……著者の指摘は今、地方では通念となった感がある。「政策編」の続編を切に期待する。




(2) 「サンケイ新聞」(1995年11月19日)

先人の哲学を通した自然賛歌  (客員論説員 箱崎道朗)

この本はエコロジストを自認する著者による自然賛歌の書である。著書によると、日本の河川の流域が他国では見られないほど安定しているのは、江戸時代に日本中で行われた治水事業のおかげであるという。江戸時代の治水事業は土木工事の面でも非常に優れていたが、それ以上に優れていたのは「治水は治山にあり」という発想であり哲学であったという。

……いまも鬱蒼と繁る樹齢180年の杉や檜の国有林は、元をただせば江戸時代に村人総出で何10年もかけて植林されたものであるという。

……日本の凄まじいばかりの自然破壊がなぜ起こってしまったかについては、この本は書き尽くしていないところが多いが、自然の恵の深さを知る上で貴重である。




(3) 「エコノミスト」(1996年2月26日)

本書は、日本の農林水産業の将来に悲観的な世の「常識」を打ち破り、第1次産業の持つ新しい役割とビジョンを説くユニークな書である。

日本は資源に乏しいという「常識」に対して、水、土、太陽、森、草、海に恵まれた豊かな「リサイクル資源大国」であると論ずる。日本農業は競争力がないという「常識」に対して、米麦一貫生産体制、有畜複合経営等を柱とする「日本型農業」こそ進むべき道であるとする。農村漁村の過疎化は不可避であるとする「常識」に対して、欧州のグリーンツーリズムを参考にしつつ、日本の農村漁村の魅力を再発見している。さらに、森林の意外な働きや資源管理型漁業の重要性も訴える。

著者は、アメリカとフランスに駐在したことのある国際経験豊かな農林水産官僚であり、多くの具体例と文献に裏付けられた論理展開は、読者の心の奥に迫る。また著者の生まれ育った長野の農村やフランスのエピソードには、心がなごむ。本書は第1次産業に縁のない人にこそ読んでほしいものである。




(4) 「時事通信社」(1995年12月25日)

いきなり「日本は資源に恵まれた国である」という記述から本書は始まる。手あかにまみれたような「日本農業は厳しい・・・」というような表現は登場しない。欧米の巨大で近代的な農業をあがめたてまつるような議論も出てこない。日本の豊かな水と温暖な気候、それらにはぐくまれた緑と森林と水田が、外国に比べて見劣りすることのない優れた資源であることを、さまざまな事例を挙げながら紹介する。

農水省中堅官僚の筆者が筆を執った5冊目の書籍。農業とかかわりの薄い人たちに、平易な言葉で農業の大切さを訴えることができる数少ない人材だ。農水省内で有機農業への共感を唱えていたため、かっては「環境派」のレッテルを貼られて肩身の狭い思いをしていた。最近の世の中の風潮を背景にして、農水省の座標軸のほうが筆者に近づいてきた。

『農的小日本主義の勧め』(柏書房 1985年、復刊 創森社1995年)

(1) 「日本農業新聞」(1985年3月6日)

食糧から工業用原料まで輸入に依存し、「寄生的国家」として成長していく日本の進路に警鐘を乱打している。資源的に検証しても、日本こそ農業に向いている国であり、リサイクル的自立国家を目指した「農的小日本主義」を勧める。

「農的小日本主義」とは著者の造語に違いないが、由来は故石橋湛山氏が70年前、「軍事大国主義を排し、小日本主義に徹せよ」と主張したのと同床である。「貿易立国、通商立国一辺倒の経済大国主義から脱却が容易でないことは十分わかる。しかし、同時代の外国の資源を、そして世界の未来の資源を、まるで植民地から奪うかのように使い、世界中からひんしゅくを買っている状態が長く続くわけがない、他国のふんどしで相撲をとるのでなく、自らの力で生きる道を探す必要がある」と主張する。

……いわれのない農業批判や農業軽視の風潮の中で、日本農業の将来をどう展望するかをつかむには必読の書。




(2) 「朝日新聞」(1985年4月15日)

…..本論もその1つであるが、その文明論的な壮大な視野と、自ら農村で育ち、また農政に携わっている著者の農業への愛着とを特徴とする。痛快でもあり、異色でもある議論である。

日本のみでなく、全人類の百年の大計を考えるとき、21世紀は省資源・省エネルギーの時代であり、先進国相互間のみでなく、南の開発途上国との共存を必要とする時代である。その展望に立つとき、食料の生産と資源のリサイクルを担う農業の重要性は増加することはあっても減少することはなく、また、日本が加工貿易大国としての道を永久に歩むことは不可能であると筆者は主張する。日本は、率先して、「時と場合によっては現在維持されている生活水準を下げても」リサイクル的自立国家を目指すべきだという。表題の『農的小日本主義の勧め』はそのような主張を表している。

こういう文明論的部分については賛否両論がありうる。また、そうであってよい性格のものであろう。その部分はさておいても、本書は随所で示唆に富む論点を提出している。たとえば、「安全な食物の安定的供給」を求める消費者の立場と農業保護政策とが両立しうるはずだという主張とか、石油の消費地生成主義の原則によってガソリンのシンガポールからの輸入を行政指導でやめさせるなら、「安全性・新鮮さ・味」を重視する食べ物の性格から言って、消費地飼育主義をとり、牛肉や乳製品の輸入を制限してもよいのではないかという指摘などである。

……賛否両論は別にして一読に値する書物である。




(3) 「信濃毎日新聞」(1985年2月18日)

…….戦後生まれで農林水産省の現役である著者(中野氏出身)は石橋湛山に学びながら、「農は国の基」の思想に基づき、人づくりのためにも「農的小日本主義の勧め」を説き、民族の活力温存のためにも農村的資質の重要さを強調する。寄生的商・工業用国家からの脱却を訴え、ニセモノの農政が栄え、ホンモノの農業・農村がますます窮地に陥っている現実を糾弾する。戦後世代の危険感あふれた世界観の表白と注目される。

『農的循環社会への道』(創森社、2000年8月)

(1) 「建築ジャーナル」(2000年12月 )

日本には本当の革命が必要だ     書評

著者は農林水産省のお役人であり、現在は農業総合研究所長の職にある人だが、めちゃくちゃラジカルな発言である。といっても政治的左翼の言辞ではなく、日本の農業・漁業を含めた生産のあり方について、極めて普通のこと、本当のこと、根本的なことを言っているだけである。しかし、狂った日本の現代状況のなかでは著者の発言はめちゃくちゃラジカルなものとなるのである。

……「持続的開発」、「環境にやさしい生き方」は今日ではだれでも知っている言葉であり、フレーズである。しかし、圧倒的多数の国民が、政治に経済立て直しだけを求めて、政治と企業がすすめてきた破壊型開発と環境破壊の工業振興の持続を支持している。

「よけいなものをつくらず、かつ使わないこと」、「物の移動はできるだけ少なくすること」。この2つを守ることが「環境にやさしい生き方」であり、「持続的開発」であると著者は説く。農水省のお役人でありながらアメリカの圧力に屈してアメリカ米を輸入し、日本の農地を荒れ地と化した政府自民党の農政を批判する。「地産地消」という表現をしているが、これは土地で生産されたものを食べ、使うという意味と、食糧の自給自足の農政をはかれということである。

…….著者は「米づくり」から農山漁村のまちづくりまで語り、論旨は明快でわかりやすい。第5章「農的循環社会への道」は、今日の文明社会の変革のバイブルでもある。実にすばらしい考え方をしている。

著者はお役人の立場から詳しくは触れてないが、「農的循環社会への道」は、中央集権主義国家をどう崩壊させ、地方自治・市民自治をどう築くかにかかっている。そのためには「経済」と金儲け主義の日本人が、いかに高い市民意識を獲得するかにかかっている。


(2) 「日本の原風景・棚田」(2001年 第2号)

文献紹介  (野村一正)

…..本書の著者、篠原孝氏は、すでに1985年にその著『農的小日本主義の勧め』(柏書房)で、戦後日本が歩んできた経済成長の「常識」に真っ向から疑問を呈し、」反論し、新たな社会のあり方の提言までしている。だが著者はその結果、日本経済紙上で「錯乱ないし自閉症対応」と酷評され、「俄かには支持されない」と断じられてしまった。官僚である著者にとって、こうした批判はかなりのプレッシャーであったはずだ。

だが、著者は逆境にめげずしぶとく、その後も農政に取り組むかたわら、1995年には『農的小日本主義の勧め』の復刊(創森社)を果たし、『第1次産業の復活』(ダイアモンド社)を出版、より具体的な問題提議と提言を続けた。著者がこうした逆境をものともしなかったのは、やはり農(林漁)業に対する深い思い入れがあったからに違いない。

……『農的循環社会への道』は、『浪費なき成長』の著者、内橋克人氏の主張と相通ずる面があり、農(林漁)業を基盤に据えて、さらに具体的にこれまでの日本の「常識」を覆し、新たな経済、社会のあり方を示している。貿易立国として常識的とされた世界中からの原料輸入と、世界中への製品輸出の結果がどういう状況を生んでいるか。「日本は年間8億トンもの量のものを輸入し、輸出する物の量は7,000トンに過ぎない」、これに対し米国は「輸出入とも3億トンで、しかも隣国カナダが最大の貿易相手国」。日本は石油を使って大量のものを遠距離に動かし、しかも輸出入の差は産業廃棄物として大量に国内に残される構造だ。貿易立国は善、経済成長は国民の幸せにつながるという、「常識」を覆す指摘だ。

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