予算委員会 第7分科会で初質問

<質疑の内容はこちらから動画で見られます。>

3月1日に、国会議員としての初めて質問がしました。今回は3つ以上の分科会を要望させると指示がありましたので、外務・経済産業・文部科学も要望しましたが、経済産業省だけが当たりました。 旧知の中川昭一経済産業大臣でしたので、少々追及の手は緩くなってしまいましたが、それなりのデビューになったのではないかと自負しています。

分科会は通常は地元の関連等細かいことも質問してよいことになっていますが、私は現在メキシコとの間で交渉が続いているFTA(自由貿易協定)を中心に質問しました。

自動車や電子機器などの工業製品の輸出を拡大し、自由貿易を推進するのはいいのですが、その反面安い輸入品に押されがちな繊維産業や農業は大打撃をこうむります。私は食品産業に次いで地域展開されている繊維産業は、地域経済の活性化のためには守るべきではないかと問い質しました。諸外国はセーフガードを導入していますし、日本のタオル業界にも同じ要望があります。国内でタオルを作りつづける中川タオル産業と中国の工場に全て作らせている小泉ワールドアパレルのどっちを守るべきかは明らかだとし、自由貿易は国民が豊かになるための手段であって目的でないと主張しました。また、自由貿易に対し、地球環境という大事な基準があり、輸送に伴う汚染はなるべく少なくするというもう一つの絶対的な価値が生まれたことを捉え、フードマイレージのみならずウッドマイレージ、グッズマイレージの概要のペーパーを配りました。その視点を加味すると、韓国・台湾といった近隣のFTAは互いに利し、AU(Asian Union)と考えていくということであり、それなりに受け入れられても、地球の裏側のメキシコとのFTAなど全くナンセンスということになります。

そうしたデメリットがありながら、なお積極的にFTA交渉を広げる経済産業省の姿勢を「FTAばかりをやっているなら従来の通商産業省に名前を戻した方がいい。今回の行政改革で経済産業省と名前を変えたのだから、地域経済の活性化にこそFTAの倍の人数を振り分けて全力で取り組むべきだ」と述べて30分の質問を終えました。

この様子は信濃毎日新聞社の3月2日付の「ビデオテープ」という囲み記事に取り上げられましたが、さっそく農協関係者をはじめ何人かの方から「農業に対して一方的なしわ寄せを求めるメキシコとのFTA交渉を行わないように」との要請をいただきました。

民主党は3月4日にFTAに関するプロジェクトチームを立ち上げ、この問題にさらに取り組んでいきます。

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