根室の水産関係視察

長野でもニジマスの養殖が行われており、長野市にも水産会館はあり、漁業団体もありますが、しかし、典型的な海なし県です。それにもかかわらず、私は民主党水産振興議員連盟に入っています。というよりは、同僚議員の強い勧めで「入らせられる」ことになりました。水産庁に3回配属され、ワシントン大学海洋総合研究所への留学も含めると、8年半ほど水産関係の仕事をしたことになるからです。つまり、水産行政の有識者として名を連ねていまして、初回の現地視察に参加しました。

私は、昔の名刺をとっており、再訪する時に再会したりするのを楽しみにしております。根室では、富山さんという方が印象に残っており電話しましたが、漁業は廃業されておられました。操業区域を次々と狭められ、魚価が下がり、沿岸資源も枯渇し・・・ということで多くの人々が漁業から撤退していました。水産物は輸入金額が国内生産金額を上回っており、農林漁業の中では、もっとも八方塞がりです。

それでも、コンブ漁、花咲ガニの稚苗の生産、魚腸骨(魚のくず)の堆肥化等の現場をじっくり見させてもらいました。根室市長から漁業者まで3つのグループごとに計5時間の意見交換もするという強行軍でした。そうした中、明るい兆しもあり、ほっとして帰京しました。

旅館の魚尽くしの料理は、例によって食べきれず残念でした。生涯で最もおいしい魚を一度に食べたような気がします。

水産の振興に向けて、我々も本腰を入れねばなりません。

釧路から根室までバスで往復しましたが、その間、先輩議員から地元事務所の運営方法とかいろいろ教えていただき大変実り多い視察となりました。

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