BSE問題(米国産牛肉輸入再開問題)

久し振りの農林水産部門会議が開かれました。

NC農林水産大臣は鹿野道彦さんから鮫島宗明さんに代わりました。農林水産省の研究者で、日本新党から出馬して3回目(東京10区)の当選です。総括副大臣は一川保夫さんで、これらに元農林水産省の役人で、構造改善局、今の農村振興局の行政技官で、旧自由党で出馬し、今は当選3回(石川2区)です。新体制の元で初の会合です。山田さんと鮫島さんが8月下旬にアメリカのBSE関係の視察に行った報告を受けました。

実は、鹿野NC農林水産大臣や仙谷政調会長は私に行けと命じられ、山田さんからも是非一緒に行ってくれと懇願されました。しかし、国会議員になってからずっと突っ走ってきました。特に参院選もあちこち飛び回り、かつ農業再生プランの事後的な仕事をずっと続けて疲れていましたし、たまたま講演(滋賀県)や選挙区の大事な行事(例えば須坂後援会の国会見学)等が重なっていましたので、お断りしました。

正直言いますと、固辞した理由がもう一つあります。

このまま行くと政府はアメリカに妥協して、全頭検査をやめ20ヶ月齢以下は検査無しで、米国産牛肉の輸入再開するという屈辱的なことをしかねません。国民の食の安全を守る視点からしても、地産地消といった私の信念からしても許されることではなく、そんな愚かな政策転換なり妥協をやめさせせねばなりません。しかし、やはりかつての同僚を国会の場でやり込めるのはどうもやりにくいこと痛感していまして、できることなら避けたいという想いがあります。政治家のくせになんだといわれるかもしれませんが、30年間一緒に仕事をしてきた同期が3人局長でいるし、しばらく農林水産委員会はお暇しようと思います。ただ、党内ではきっちりと農林水産部門の仕事は続けます。

またこの日は諫早湾干拓の問題も報告されました。いずれも環境と経済の両立という共通の問題が内包されている今日的問題です。 私の立場からすると、干拓はエコロジストの立場からして反対ですが、ゴミを埋める東京湾やもともと汽水湖の島根の中海の干拓よりばずっと理に適っており、要はやり方の問題です。なぜならば、いずれ陸地化されていくのを人間が手を加えて早くしているだけのことなのです。ただ、もう少し、自然の陸地化に合わせてゆっくりする道を探ればよいような気がします。

戻 る