長野はビリから4位の民主党地方自治体議員数

04年春、ライトブルー表紙でそっけなく「民主党地方自治体議員名簿」という小冊子が配布されました。中身をみてびっくり仰天したのは、国会議員が6人もいるわが長野県が、香川、愛媛、鹿児島についで民主党の地方議員数が少なかったことです。わずか7名でした。菅前代表との農村行脚で各地を訪れたところ、○○県連や民主党の名刺を持った市町村議会議員によくお会いするとは思っていましたが、これほど長野県が遅れているとは思いませんでした。

ズバリ、長野は民主党の党組織が全くなっていないのです。県連副代表として忸怩たるものがあります。

そこで、参院選、農業再生プランの説明会等で各地を訪れる折、よく観察し、聞いて回りました。熊本県は、後援会ベッタリだったところ、議員が政党を変わるたびに政党支部が消え混乱したので、別途独立して党組織をきちんと持つことにしたそうです。北海道は、旧社民党がすべて民主党になったので、もとから数多くの地方議員がいます。

なぜ長野が少ないか。

一つには、もともと旗幟を鮮明にしない県というのがあります。これは、何でもはっきりさせる関西や、きつい熊本と違う所かもしれません。

次に、これは他県とも共通かもしれませんが、市町村議会議員などは地区代表が多く、一党に偏することができないことが多くあります。

三つ目には、もともと自民党だった羽田さん、北沢さんがおられ、強固な後援会組織があり、あまりに民主党色を出す必要がないし、しづらかったことがあげられます。

四つ目に、社民党の県議が多いのに象徴されるように社民党組織が厳然とあるために、中道的な民主党組織ができにくいということです。

いずれにしても言訳している場合ではありません。04年内に支部作りを急ぎ、長野1区でも長野市と中高地区でやっとできあがりました。ただ、須高地区は、相当時間をかけたのですが、どうしてもできあがりませんでした。篠原は支持するが、民主党というわけではない、というのがどこでも聞かれることであり、事実そういう気持ちの人が多いということです。

こうした中で、04年12月の福岡の党大会で、地方組織の拡大、地方議員支援の強化が打ち出されました。政権交代を目指すには、他党と比べて大きく遅れている地方組織を拡充する必要があるからです。

現在、2人の民主党県議がいます。市町村議員はほとんどいません。私の同僚で本会議で隣の席の辻恵議員は、大阪で私と同じように短い選挙戦で当選しましたが、6人の民主党の市会議員と1人の府議会議員の組織に乗って当選したそうです。ですから、後援会の組織も何もすべてこの7人の方々に頼っています。それに対し、私の場合は、そうしたものは皆無に近かったのです。地方議員に依存しすぎるのも問題ですが、全くないというのもよくありません。

私は民主党公認でもなく、党籍もなくとも民主党系の議員として活動してくれる方々に話をして仲間になっていただこうと思っています。そうした方々を通じて国民の要望を吸収していく必要があるからです。05年の一つの目標としたいと思っています。

志を同じくする地方議員、あるいはこれから民主党ないしその考え方に沿って地方議員にならんとされている方々をお待ちしております。

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