長野でのメーデーあいさつ
(飯水、須高会場でもほぼ同じ内容のあいさつ)

昨年の今頃は、菅直人代表の保険料未納【注:実際は武蔵野市役所社会保険課のミス】問題で民主党はガタガタでした。北澤俊美参議院議員が菅代表に辞任を求めると挨拶されたはずです。私もそうしたほうがいいのではと北澤さんに進言しました。1年後の今、カタブツ(堅物)の岡田克也代表となり、幸いにして民主党がガタついていないことは嬉しい限りです(笑)。

そうしたなかで、小泉政権は、近藤会長の話しの中にもあったとおり、のうのうと4年続き、だらだらと5年目に入りました。私は現在、予算委とイラク特委に所属していますが、そこで10数年のゼロ金利の下で、国民は154兆円も損失を被っていると福井日銀総裁が答弁しました。つまりその分銀行が救済されているということです。このように大銀行や輸出型の大企業は景気回復基調にあるといわれていますが、中小企業や地方はさっぱりよくなりません。小泉政権は、必要な改革・景気の回復・年金制度の改革などの必要なことは全くしておりません。

その代わり、余計なことばかり4つしています。

まず一つは、郵政民営化です。国民も何も望んでいないのに、自民党で茶番劇が繰り広げられています。「官から民へ」と言いますが、確かに官はコスト意識がありませんが、それなりの信頼感があります。官がやったほうがいいものは官がやり、民がやった方がいいのを民がやるべきなのに、何でも民というのはおかしなことです。JR西日本のたるみはあまりに民の効率のみを重んじたためと思います。

次に名前だけの三位一体改革です。大岡・戸隠・鬼無里の三つの村が消えました。地方いじめの何物でもありません。こうした村の名前は町村外務大臣、島村農林水産大臣と閣僚の名前にぐらいしか見られないようになっています【注:岩国議員のダジャレを拝借】。

この問題の2つ以外ももっとひどいのが、外交面での2つのしなくていいことです。

大チョンボというべきは、イラクへの自衛隊の派遣です。私はイラク特委で外務大臣に世界の外交専門家・軍事専門家が、日本は外国に軍隊を派遣するべきと書いたものがあるか。「湾岸戦争で金を出したが血を流さないと、世界から批判されたと」よく言われるが、どこの誰かが、どのように言ったのか。BSEでブッシュ大統領が小泉首相に直接電話して牛肉の輸入再開を迫ったように、外交の場で直接要求されたのか、と質問しましたが、町村外務大臣は答えず、事務方がムニャムニャ答えました。つまりアメリカも含め、どこの国も日本の軍事大国化など望んでいないのです。自作自演で外に出て行ったのです。極めて余計な、してはいけないことです。

二つ目は靖国神社の参拝です。

私の友人である中川昭一経済産業大臣が万一総理になって参拝する気持ちはわかります。彼はずっと参拝し続けているからです。父君の中川一郎さんのDNAがあるのか、ずっとタカ派的信条を有しているからです。ただ、感心なのは、中曽根総理は総理になったら参拝を思いとどまりました。中川さんにも、仮に総理になったら、総理の重みを考えてやめるように進言します。

ところが、小泉総理は、総理になるまで1回も靖国神社に参拝したことなどないのです。それを総理になったとたん参拝しだし、筋を通すなどと粋がって中国・韓国との関係をこじらせています。総理の責任ある態度とは思えません。

4年経ち、もう小泉首相に政権も預けるわけにはいきません。政治と経済の閉塞状況を打破するためには、政権交代しかありません。民主党は働く人たちの味方です。地方の味方です。皆様がより安心して暮らせる社会に向けて貢献することをお誓いして民主党を代表して、連帯のあいさつと致します。

第76回メーデー誠におめでとうございます。ともに頑張りましょう。

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