国会会期延長政局

小泉政権は、郵政民営化ばかりにうつつを抜かしています。私は小泉政権は「郵政おたく」内閣だと思います。やるべきことをやらず、自分の趣味に走っているだけの無責任な内閣だからです。

6月上旬民主党が審議拒否をしている間に、中山間地の支持者訪問をしました。正直、お叱りを受けると思っておりましたが、全くそのようなことはありませんでした。長野市のはずれの中山間地、芋井地区では、公民館の前に団地の1階にあるのと同じ郵便受けがありました。あまりに上がったり下がったりの坂道で数軒しかないことから、新聞さえ配達されなくなり、回覧板もそこを通して回されることもあるそうです。こうした中、家まで配達してくれるのは郵便屋さんだけという状態です。老人だけあるいは1人暮らしの老人には、楽しみになっています。中には遅れた時計を直してもらったりしている人もいます。これが民営化されるときに同じようにしてもらえるでしょうか。全戸がとっている信濃毎日新聞さえ配達されなくなっているのですから、とてもたまにしか来ない郵便物を配達するのは採算が合うはずがありません。

ですから、皆さんの心配は郵便配達が行われなくなることで、このこと以外は郵政問題には全く興味を示されません。そして、言われたことがまさに的を得ていました。そして教えられました。「政治は困っているものを助けたり、だめになっているものを直すために働いていかなければならない。それと中山間地が芋井地区のように10軒に1軒くらい櫛の歯が抜けたように廃屋になっている。農業がやっていけないからだ。それを何とかしようとせずに何も問題が起きていない郵政公社を何でいじる必要があるのか。小泉政権は政治の何たるかをわかっていない。」

つまり、顔が気になり、美容整形に金を注ぎ込んでいる一方(郵政民営化)で、腰が立たなくなり足が折れてしまっている(農村の崩壊)のが今の日本の姿です。

こんな政権を放置しておいてはなりません。

今の郵政国会、民主党は自民党の内紛をいってみれば静観という感じです。しかし、民主党の考え方を明確に示し、「郵政公社正常化」が正しいというなら、その法案をまとめてぶつけ、自民党の民営化反対の者も巻き込んで、小泉政権を解散に追い込んでいくべきではないかと考えています。

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