国民皆保険制度を守る長野県民集会あいさつ

2005.12.10.

民主党の篠原孝でございます。他に2人の方が続かれますが、最初ですので、まず、いろいろ不祥事が重なり、ご迷惑をおかけしていることをお詫びしたいと思います。皆さんお忘れかもしれませんが、我々民主党は総選挙の時に「コンクリートからヒトへ」という標語をマニフェストの一環として示しました。公共事業重視から人間重視の政策ということでしたが、自民党の「官から民」というわかりやすいスローガンや刺客騒動に負け、ほとんどの有権者の目に触れなかったと思います。

ヒト・人間重視の一つが、社会保障制度の改革です。年金に続き、医療制度改革があります。一般会計予算の約半分、20兆円も社会保障に使われています。30年前は数兆円でした。

私は、今までは予算委員会に所属しておりまして、2月4日に小泉総理に直接問い質しました。皆さんのご努力のお蔭で、長野県は最長寿県で、65歳以上の高齢者への医療費が1人当たり約60万円と全国一低くなっております。一番高いのが福岡県で、麻生総務大臣に言わせますと、かつての炭鉱労働者が行き場がなく、酒を飲み過ぎ不健康だからだそうですが、90万円です。となると、全員が長野県人なり福岡県人だと仮定すると、65歳以上の高齢者2500万人×(その差)30万円=7.5兆円の差が出てきます。つまり、長野システムにすると、医療費が7.5兆円少なくてすむので、見習ったらどうかと質問しました。省きますが、小泉総理は、わけのわからない答弁をしていました。

私は、長野のシステムこそ広まっていくべきものと思っております。

民主党、もう一つ前原代表がワシントンD.C.でいろいろ話されたりして、また心配をおかけしておりますが、医療制度改革についても真剣に取り組むこととしております。12月21日、長野のシステムの勉強ということで、諏訪中央病院へ視察に来ることになっておりまして、私も同行する予定です。

先の総選挙で大敗し、2人が不祥事で議員辞職し、弱り目に祟り目、そして落ち目と三拍子揃った民主党ではございますが、国民皆保険の維持に全力を注いでいく所存ですので、ご支援のほどをお願いして、私のあいさつとさせていただきます。

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