先週173国会で質問答弁

先週、私は3月15日(水)に外務委員会の一般質疑、16日(木)は農林水産委員会で独立行政法人問題についても質問しました。更に17日(金)には、本会議で答弁者として大臣席に座って、答弁しました。いずれもTV放映はされませんでしたが、インターネットの衆議院のビデオライブラリーでご覧いただけます。

昨年も3日連続でイラク特委、農水委、内閣委とぶっ続けで質問に立ったことがありますが、それ以来です。お気づきの通り、私の質問内容、委員会は多岐にわたります。昨年の総選挙の折、某紙がどこでどう間違ったか「農政しかない」などと誤った報道をしていましたが、6つの異なる委員会での質問は、小さな政党ではあり得ても、民主党ではそうはありません。

17日の本会議の答弁の件で解説しておきます。

民主党が2年前に農林漁業再生プランとして1兆円の直接支払いの導入による自給率の向上を提言しました。これをひっさげて参院選を戦い、一人区で民主党13対自民党14議席と迫り、全体で民主党50対自民党49議席と、初めて自民党を上回ることになりました。

その後、直接支払いを導入しないといっていた政府が、品目横断的に直接支払いを導入するとして、法案を提出することになりました。それならば、本家の民主党もということで作ったのが、我々の法案です。

自民党は、最近は弱小野党の議員立法案など全く歯牙にもかけませんが、今回はいろいろな駆け引きの末、めでたく全く同等に扱われることになりました。

その前に法案の審議の仕組みをご紹介しておきます。普通のものは、いきなり委員会で議論され採択されて本会議に戻ってきます。ところが重要法案は、本会議で提案理由説明(趣旨説明)が行なわれ、それに対して質疑応答が行われてから、各委員会に下ろされていきます。そして、各委員会の議論、採決を経て、また本会議で採決が行われます。

そして、我々の提案は対案として、政府提出の法案と一緒に本会議で提案理由説明の栄誉に浴することになりました。両法案が同じように審議されました。

言ってみれば、対案路線、提案路線の典型例で、前原執行部の下では今国会第一号となります。

山田正彦NC農水大臣が提案理由説明、私と同僚2人が答弁しました。

上記の政府提出の重要法案に対する本会議場での質問の機会はたくさんありますが、提案理由説明や答弁はめったに機会がありません。なぜかというと、民主党提案が同列に扱われるのは1国会に1〜2本しかないからです。ところが、実は私は鳥インフルエンザ法案の時(2004年4月8日)に提案理由説明し、今度で2度目です。

ただ残念なのは、一緒に扱われても議席数の力で押し切られるということです。ですから1日も早く政権奪取しないとなりません。

内容に触れると長くなるのでやめますが、ただ一つ報告しなければなりません。

自民党の原田令嗣衆議院議員は政府案に対してのみ質問を行い、民主党案に対しては批判を行うのみでした。つまり、文句を言うだけで答弁させないという姑息なやり方です。そこで、私は一計を案じ、国会対策委員会(渡部恒三委員長)や議院運営委員会の民主党理事の了解を得て、民主党の松木議員に頼み、原田議員が行った一方的な批判についても、民主党の提案者から答弁するよう促してもらいました。そして、自民党のもくろみを打ち砕き、松木議員からの要請に応えて私がそっくりきちんと答弁し返しました。更に、最後に、「自民党は代表質問で堂々と質問して最初から答弁の機会を与えるべきであった」と総括し、「民主党が対案路線をとる中で、自民党が批判路線をとるのはいかがなものか」と皮肉り、「民主党の反論を恐れた姿勢を猛省すべし」と締め括りました。

なお、詳細は、民主党ホームページ及び衆議院TVでご覧いただけます。

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