小沢新代表決まる

<ほどよい票差>

4月7日(金)17時、衆議院第1議員会館538号室に戻りました。帰りは赤プリから選挙管理委員を務めていた下条みつさんと一緒でした。二人の一致した意見は丁度いい票差だったということです。国民の期待度からして、今回は小沢さん。しかし、菅さんに傷がつく大差は良くない。かといって、僅差も小沢体制にはよくない。その点、119票対72票(47票差)というのは、ほどよいということです。

信毎の記者からの電話取材の途中に、菅さんから電話が入りました。いろいろ配慮されているのがよくわかります。私の立場も理解されていると思います。

<涙ぐむ小沢さん>

今は、小沢さんに再び巡ってきた旬の時かもしれません。20歳年下の前原さんが経験不足を露呈してしまった今、豊富な経験を積んだ小沢さん登場の舞台がまさに整いました。

小沢さんは、民主党の代表としては新顔です。ただ、よく言われているとおり、野党の代表は既にしています。若い人には新顔でも自民党には、また小沢が、と恐れられているはずです。

小沢一郎も変える(正確には「党を変え、国を変え、自分自身も変え、まず、私自身が変わらなければなりません。」)といった演説が印象的でした。菅さんは演説上手ですが、小沢さんはそうでもありません。しかし、崖っぷちの民主党(「あと半歩もない」と表現しました)と小沢さんの政治生命を賭けるということが、だぶりました。そして決意表明を聞いて決めようと思っていた人の胸を打ったはずです。このとき、私は大差がつかないようにと祈るばかりでした。

これで菅さんを含めた大人の政党、挙党態勢を作ってほしいと思っています。

<一新会の大事な使命>

民主党内にはきちっとした派閥はありませんが、「一新会」という小沢さんに近い若手の会には、熱心な2人のMさんに誘われて入っています。会合は欠席ばかりで最も不熱心な会員ですが、最近は「一新会倶楽部」というのに何回か出席しています。そこには去年の総選挙で落選した元同僚議員が参加しており、彼らに会って話ができるからです。本来は、民主党全体としてやるべき会合ですが、一新会だけが暖かい対応をしているので敬意を表しています。

その「一新会」に入会したおり、私は、一つ条件をつけました。「万一、小沢さんが党を出ていくという事態になりそうになったら、一新会は、『殿、ご乱心を』と言って、小沢さんを止める。それが一番大事な役割だ」と釘を刺しました。「当然そうする」とうい返事があり、入会しました。

その半年後、私の上記の発言がなぜかしら(つまり私は記者に喋ってないのに)、週刊ダイヤモンドにでかでか載っていました。ですから関係者に皆、承知しているはずです。

<剛腕小沢への不安>

小沢さんは、代表選前の壊し屋云々という質問には、ムキになって答えていました。なんとも言えぬ威圧感、ぶっきらぼうな受け答え・・・といかにも小沢流です。嫌がる人がいても仕方ありません。

今まで、党の代表代行の時も、代議士会等にまったく出てきませんでした。私自身も変わるというなら、まずこのことをなおすのは当然です。代表が出席しない両院総会、代議士会、常任幹事会等があっていいはずがありません。

前原体制は、回りを経験不足の若手ばかりで固めてしまいました。しかも松下政経塾とかの仲間中心でした。私は当初からこれはダメだと思い、このメールマガジンでも書いたとおり、11月には諫言状まで書きましたが、出しませんでした。堀江メール事件の起こる前の2月上旬から少々意見を言いましたが、とき既に遅しでした。

<「壊し屋」から「再建屋」「奪取屋」へ>

従って文字通りの挙党態勢は必要です(本文は4月7日中に書いていた)。そして上記のとおり、政党の「壊し屋」でなく、政党の「再建屋」になってもらわねばなりません。

そして、最後には、細川政権を作った時と同じように、自民党から政権を奪取してもらう「奪取屋」になってもらわねばなりません。

小沢さんの党運営に期待が高まります。

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