南利勝(南薬局、元中野市助役)の厚生労働大臣表彰を祝う会 挨拶

2006.4.8

(一般的あいさつ)

私30年間故郷を留守にしていましたのでこうしたお祝いの会にお招きいただくのはそれほど多くありませんが、このように招きいただき、ご列席の皆様方のお顔を拝見していますと、この中野市を支えておられる重鎮の皆様方が目白押しでして、改めて南さんの交友の広さ功績の偉大さを感ぜずにはおれません。また南さんの歩みを辿ってみますと、薬剤師の世界での活躍はもちろんのこと、PTA、青少年育成、町づくり、そして中野市の助役さんと、どうして綿貫前市長や青木市長の前に市長になられなかったのか不思議なくらいです(笑)。

青木市長からスピーチの巧さについての話もありましたが、巧さ短さも一枚も二枚も上のような気がします。かくいう私もあまり長話にならないように致します。

私、南薬局は近い存在でした。南運動具店もありまして、他に山崎薬局、高野薬局とありますが、専ら南薬局にお世話になっておりました。先ほど医薬分業の時に大手の全国チェーンの進出を抑えるため、南さんが獅子奮迅の大活躍をされたと伺いました。

きなくさい話をしますと今全国的注目を集めている千葉7区の補選は、全国チェーンの薬局「マツモトキヨシ」創業者の孫が選挙違反で議席を失った結果です。

私は今年北信タイムス、北信ローカルに地域社会のタガが緩んでいることを問題として提起し、その地に生まれ、その地に育った人が地域社会の中心となり、幸せに生きられる社会にしないといけないとの主張を展開しました。

ところが、恐ろしいことに小泉・竹中・ホリエモン路線は、逆の方向に行っています。大手スーパー・大手外食チェーン会社・大手薬局・・・と全国展開をする会社ばかりがのさばり、働いている人も買う人も地元の人なのに、利益が東京に吸い上げられていくのは問題です。商工会議所のメンバーが中野支店長や中野営業所長ばかりになってはたまりません。

政治の世界でも昨年の総選挙において女性刺客が送り込まれましたが、全員その地で生まれ育った人ではなく、いわゆる落下傘ばかりでした。政治は人々の声を反映するものでなければなりません。それをその地に縁もゆかりもない人では、うまくいかないと思います。

私は今再び地域社会の絆の重要性を認識していかねばならないと思います。

つまり南さんのような方が地域社会には不可欠なのです。PTAも町づくりもボランティアです。NPOとかNGOという前に、地方には昔からこうした方がおられ、地域社会を支えてきたのです。

南さん、今後とも第2・第3の南さんを育成すべく活躍されることを祈念して私のお祝いの言葉に代えさせていただきます。

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