2005.06.10

政治

国土交通委員会で質問に立ちました。

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6月10日国土交通委員会で、国土総合開発法の改正案について質問しました。当初は8日に質問が予定されていましたが、その日が農林水産委員会での質問と重なってしまい、この日の質問となりました。

この日は「総合的な国土形成を図るための国土総合開発法等の一部を改正する等の法律案」という長い名前の法律改正案についての質疑でした。

法律の名称を「国土総合開発法」から「国土形成計画法」に改め、「国土総合開発計画」を「国土形成計画」に改めるというのが、改正案のポイントです。

しかし、これは単に名前を変更すればよいという単純なものではありません。

これまで「開発」という名の下、地方は乱開発されてきました。国土形成計画の基本理念には、環境の保全にも配慮する旨規定されていますが、この理念が具体的な計画の際にも実現されなければなりません。

また、この法律には「国土の均衡ある発展」という言葉が欠落しています。この言葉は地方の乱開発の名目に使われた感もありますが、それでも地方の再興は早急に手を打たなければなりません。政府の姿勢には東京への一極集中が加速していることへの反省がみられません。地方に工場や大学を移して、産業を興し、雇用を産み出すという発想が必要ではないか、むしろ国策として実施するくらいの英断が必要ではないか、と北側国土交通大臣に要請しました。

「形成」にはどうも国土をいじくる発想があります。そうではなくて、自然のままに・自然を活かす発想でやるべきではないか、とも述べました。ちょうど北側大臣が同僚の若井議員の質問に対して、「法律の名前は変えてもよいと思っている」と発言していましたので、どうせ「形成」という言葉を使うなら、「日本国風土・風情・風格形成法」という名前はどうか、と提案しました。

都会にはどんどん人が流入してきました。田舎は過疎になりつつあります。こうした中で、昔ながらの隣近所のコミュニティが崩壊しています。私には日本人のこころが荒んできているように感じます。

かつて明治の初め日本を訪れた外国人が誰もが称賛した自然豊かな日本の風土を取り戻すような国土形成計画をつくってもらうよう、お願いをして質問を終わりました。  

投稿者: しのはら孝

日時: 2005年6月10日 13:50