2007.06.29

農林水産

食の安全と国の安全~BSE牛肉の輸入再開の危険~07.06.29

6月21日記

夕方5時30分から、野党4党が共同で参加した『月齢30ヶ月以下米国産牛肉のなしくずしの輸入に反対する国民集会』が開催されました。

 安倍内閣の新米追従は、米軍再編やイラクへの自衛隊派遣ばかりではなく、食の安全分野でも目立ちます。農林水産省と厚生労働省は、日本に米国産牛肉を輸出している食肉処理施設の査察を5月13日~28日まで行い、この結果問題がなかった施設について、輸入の際の全箱検査を終了することとしています。米国は、先の国際獣疫事務局(OIE)で『準安全国』に認定されたことを盾に、7月中にも月齢条件を30ヶ月齢にまで引き上げると言う輸入条件緩和圧力を強めてくることに必至です。
 06年6月に輸入再々開されて以来、違反事例が4~5件続いています。これは、米国牛肉処理施設のBSE対策が杜撰であることを物語っています。OIEが指摘するように、特定危険部位を含む肉骨粉を豚や鶏などの飼料に使われているのは大問題です。
 食品の安全規則は、国が厳しい日本のルールに合わせるべきであり、日本が米国に妥協することは何一つありません。
 安倍政権は、国民の安全を守ることに熱心で憲法問題についてもきな臭い考えを持ってますが、どうも同じ安全でも食の安全については、疎かであり、日本人の生命・健康を危険に晒しても平気なようです。
 こんな矛盾にみちた軟弱な対応に許すわけにはいきません。

投稿者: しのはら孝

日時: 2007年6月29日 11:44