2008.12.04

環境

サマータイム導入推進派代表 中曽根弘文外務大臣との直接対決 08.12.4

 オバマ新大統領の誕生の祝賀ムードや日本での麻生総理の迷走ぶりがあまりにも酷かったためご報告が遅れてしまいましたが、11月12日に外務委員会にて質問を行いました。中曽根弘文さんが外務大臣になられて初めての外務委員会での質問という事もあり、一般質疑(何の問題でも質問してよい)で約40分間、新外相の考えについてうかがうことが出来ました。私のような二回生議員にはめったに回ってこない一般質疑で、是非、あの問題について質してみたいとワクワクした気分で臨みました。
 あの問題とは、他ならぬサマータイム制度の導入についてです。中曽根外相はサマータイム推進議員連盟の世話人で、事実上は会長のポジションにおられる方です。先の洞爺湖サミットに間に合わせる為に急遽発表された「福田ビジョン」の中にサマータイム制度の導入の一項が組み込まれ、同議員連盟が一気呵成の勢いで、サマータイムの導入に踏み切ろうとしました。これに対し私が地道に反論ペーパーを持って各国会議員事務所をまわり、早期導入への慎重論が高まり、見送られたことはこのブログでもご報告しました。

<サマータイム制度の所管省庁は?>
 委員会等で質問をする前日には質問通告というものをします。誰に対してどんな質問をするかという事を、前日に先方に知らせるのです。
 このサマータイム制度導入法案に対する質問についても、前日に慣例どおりの通告を外務省に行いました。ところが、ここからがドタバタ喜劇です。質問通告に対し、やってきた外務省の気候変動枠取り組み条約担当は、この件は地球温暖化の問題なので環境省の担当ではないでしょうかといい始めました。そこで、環境省に質問通告をしたところ、この件は時計や産業全体に係わることですから、経済産業省の所管ではないでしょうかと答弁をたらい回しし始めました。結局しかたなく、最初にやってきた外務省の担当者が「先生のご要望のお答えができるかどうか分かりませんよ」と恨み言を言いつつ持ち帰って行きました。
 そもそも、この問題自体は議員連盟からあがった議員立法の話で、所管省庁などあるはずはないのです。その議員連盟の代表者である中曽根外務大臣への直接質問なのですから、そのまま持ち帰り大臣に「篠原先生からこんな難問を出されてしまいました」と報告すればいいはずなのです。

<質問は中曽根大臣集中>
 従来の質問では、大枠のみ大臣に質問し、詳細は事務方が代わって行うことを拒みませんが、今回は初めての対決という事もあり、全て大臣に対する質問にさせてもらいました。
 「就任おめでとうございます。参議院議員で外務大臣になったのは鳩山一郎さん依頼31年ぶりで、なぜか2人とも総理のご子息。総理のご子息で参議院議員なら外務大臣もなれると、羽田雄一郎参議院議員を励まそうと思います。」と軽く冗談を言いつつ質問を始めました。

<時間が足りなくなったサマータイム導入に関する質問>
 外交全般では、村田良平元外務次官の回顧録を引き回しつつ日米同盟に集中して質問しました。
 最後に待ちに待った、私の持論「サマータイムは時計の切替ではなく、頭の切替を」をついに公の場で発表し、サマータイム導入派の総大将にぶつける時が来ました。
 まず、このブログでも紹介した、夏に議員会館の事務所を一軒一軒歩いて届けた篠原私案ペーパーと、自民党議員の早川忠孝による賛同のブログを資料として提出しました。そして、大臣はサマータイムの導入を進めているが、これは政治の典型的おせっかいな仕事だと思う。私の私案のように、時計を切り替えるなどせず、始業時間、終業時間をそれぞれ頭の中、企業や学校の運営の中で早めることが大切である。国民が望んでいないことを国が無理やり法律をつくり強制するべきではなく、クールビズのように法律の無い各企業の自由な参加、社会の運用の中で実現すべきである。そういった時計をいじらないサマータイムの導入ならば一番の推進派議員として大臣の隣に名を連ね、全面的に法律を通すことに協力するがいかがかと質しました。

<待ってましたと笑顔で答弁>
 ところが、中曽根大臣にとっても待ちに待った答弁機会であったようで、今までの真剣な表情も一変にこやかになりました。私がこの私案を配り反対を唱えて歩いていることを認めた上で、本当は15分ぐらいほしいがポイントだけにとどめると言いつつも、サマータイムの導入のメリットについてとうとうと5分程立て続けに答弁し、とうとう質問時間がなくなってしまいました。昨晩の外務省担当者が当省の分野でないと恨み言を言っていたのが馬鹿らしいほど、まったく無駄なプレゼンの機会を与えてしまった感もあります。雪辱戦ではないですが、次回に再度突っ込んだ質問をしたいと思っています。

 先日28日、裁判員制度の導入に付き、裁判員候補者として350人に1人の人に裁判員名簿登録通知書が送られ、地裁のコールセンターに辞退や問合せの電話が相次いだようです。裁判員制度もサマータイムも、もうおせっかいな政治はこりごりだと思います。


※ 緊 急 連 絡 ※
 今夜(12月5日)夜 8:00テレビ信州(日本テレビ系)「太田総理、秘書田中」に出演します。
 今回も、5秒間ぐらいの登場かもしれませんんが、お笑いコンビキャイーンのウド鈴木さんの「米の輸入を全面禁止します」という大賛成のマニフェストで、一言でも賛成意見を言いたいと思い、参加してまいりました。
 基本的に賛成・反対はそれぞれの出演者の自由なのですが、不思議なことにまた、輸入禁止賛成側に民主党、反対側には自民党議員がならび与野党対決の格好になりました。バラエティ番組とは言え、自民党のしかも農林系議員がどういった理由で米の輸入に賛成なのか、未だに不思議でなりません。お暇な時はご覧ください。

投稿者: しのはら孝

日時: 2008年12月 4日 18:24