2014.07.11

政治

滋賀県知事選シリーズ② 三日月個人演説会の篠原スピーチ ―本音ユーモア紹介-14.07.11

 「チームしが」が主体、かつ民主党は前面に出ないということで、ずっと滋賀に陣取ってはいるが、あまり三日月候補のヨイショ紹介(?)をする機会がない。それでも数回あったので、そのエキスをつなげて紹介しておく。

<中学生徒会長、高校生徒会長、松下政経塾→知事?>
 三日月候補のリーフレットを見て下さい。
 この一頁(A1頁)にぎっしりかかれた履歴、国会議員となってからは国交副大臣とかごく普通ですが、ユニークなのは日吉中学校生徒会長、膳所高校も生徒会長、挙句の果ては政治家の登竜門、松下政経塾。
 私はこの原稿を見た時「こんなもの止めとけ、嫌味になる。目立つことが好きで、人前で演説するのが好きで、その延長線上で知事になるみたいに思われるだけじゃないか」と削除すべしと意見を述べました。しかし、後で別の弁士が触れると思いますが、これには理由があるのです。

<1年だけの松下政経塾、8年の会社員はましな経歴>
 私は、松下政経塾はあまり好みではありません。ここは大学を卒業して5年も行くところですが、そんなにいっていると、やれ、橋下市長に100%合流するとか、海江田代表はやめてもらうべきだとか変なことを言う政治家になってしまうのです。しかし、三日月候補は、よくみていただくとわかるのですが、1年で中途退学しています。だからおかしくならずに済んでいます。
 それにJR西日本に8年も勤めていて、社会人として十分経験を積んでいます。だから常識も備わっています。

<付き合いの良さが表れた議員連盟の数>
 次に、この数多い議員連盟、これだけではありません。
私などほんのちょっとしか入っていません。会費は月100円~数千円ですが、ちりも積もれば山となりますので、財布をにぎっている妻にチェックされ、単なるお付き合いではなかなか入らせてもらえません。それを三日月候補は、お金持ちなのかこんなに入っています。本当に気が良くて付き合いのいい人なのです。

<「農協は農家のためになっているんですか?」という率直な質問>
 彼は、また本当に素直な人です。農政畑の長い私の役割はいつも農協を回って支持を訴えることです。今回、何人かの組合長さんが、「規制改革会議は農協の何たるかを全く分かっていなくて頭にくる。篠原さんにはTPPでも頑張ってもらっているのはよくわかっているけど、三日月さんは・・・」と同じことを言い出しました。
 民主党の与党時代、滋賀県選出の国会議員との懇談会で、三日月候補が「農協は農家のためになっているのですか」と問いかけ、大議論になったのだそうです。私にはいつもの大声で素直に挑んでいる姿が目に浮かびました。正直者で、少々無鉄砲なところがあります。しかし、だれも憎む人はいません。愛嬌があるからです。

<議運・国対で学んだ収拾策>
 この後、彼の真骨頂が表れます。
 議論の中心にいた実力派の某農協組合長にすぐさまお詫び方々ご挨拶に行っています。雨降って地固まる例えよろしく、これ以降親密な関係になっていきます。各党の思惑がぶつかり合い、意見対立が解けず、各党が持ち帰り、一夜明けて前日の激論はさておき、また折衝。議運・国対の訓練がそのまま地元活動にも活かされたのです。
 政策的には嘉田知事の8年の経験の足許にも及びませんが、嘉田知事が苦労された議会との駆け引きは、多分三日月候補が数段上のはずです。突っ走り続けたあとの知事は、ちょっと元気すぎるかもしれませんが、調整力抜群の三日月候補が向いているのです。

<野次中隊長 三日月を欠き寂しい国会>
 塩村都議への鈴木自民党都議のはしたないセクハラ野次が世界でも批判されていますが、実は三日月候補も、大きな声を活かした野次議員だったのです。しかし、皆さんご安心ください。野次のセンスはそれほどなく、自分のように大きな声がいいと思っているのでしょう。「もっと大きな声を出せ」とか「気合が入っとらん」とか、何の気にもならない、従って少しも記憶に残らない野次ばかりで、人身攻撃的な野次など出来ない議員でした。
 私がいろいろ茶化して紹介しているのを知っていますので、数日前すれ違った時に「篠原さん、野次のこと言ってる?」と心配していました。少しも言っていなかったのですが、本人が心配しているようなので、健全な野次だと皆さんにお伝えしておきます。

<誰にも愛されるキャラ>
 ひょっとすると三日月候補は、党内よりも他党に友人が多いかもしれません。それだけ議運・国対で長く縁の下の下支えを集中的にしてきたのです。滋賀県知事選への出馬、大半の党の皆さんは大丈夫かと心配し、引き留めた人も多くいました。それだけ魅力のある男なのです。それを振り切っての出馬は、三日月候補のふるさと滋賀を何とかしたいという気持ちがそれだけ強力だったということです。実は、三日月出馬にそこそこ関わっていることを知った同僚議員からは、私に対しても「なぜ止めてくれないんだ」と非難の目さえ向けられました。
 しかし、最後は男三日月の英断に皆がこぞって拍手をし、大送別会を開いて送り出してくれました。

<芸術家に認められたいい顔>
 あの変な風に突っ立った髪と、どことなく皆丸っこい目、口、鼻で出来上がった丸い顔は、漫画にしやすい顔でもあります。イケメンには程遠い容姿です。
 私は、加藤登紀子さんが、三度目の出馬をしなかった嘉田知事に詰め寄る現場に偶然出くわしました。嘉田知事が恐る恐る出した三日月候補の写真を初めて見た加藤さんが言いました。
「いいじゃない。イケメンなんかじゃなくて愛嬌のある顔で。これならいい」と一発で決着しました。私は「アーティストにほめられた顔だから自信を持て」と三日月候補を励ましています。夫人が付きりで選挙運動をやっておられますし、民主党の議員にありがちな女性スキャンダルとも無縁です。

<丈夫すぎで体調不良になれず>
 三日月候補は、嘉田知事の眼目的政策である「被害地元」等脱原発政策等をそっくり踏襲しています。しかし、他の全野党が反対する原子力協定に賛成した民主党に、嘉田知事の熱狂的支持者から大きな疑問が提示されました。
 実は、私はその他大勢の副幹事長の一人でしかありませんが、一応海江田・大畠体制を支える立場ですから、党の極めてヘンチクリンな方針ですが、何かとガタつくことの多い民主党、じっと我慢して賛成するつもりでした。いろいろどんでん返しがあり、体調不良で採決を欠席しました。そして厳重注意という処分を受けました。
 怒ったのは純粋無垢な嘉田知事、「三日月さんも篠原さんと同じように体調不良になればいいのに」。私の援護射撃は「丈夫(「だけ」ではない)が取り柄の三日月さんが、体調不良になるわけがない」。私のように党内出世など全く無関係に自らの政治信条を全面に出せる政治家はそれほどおらず、40代の中堅はやはり党の方針には従わなくてはなりません。まして、議運・国対は党議拘束を守らせるのが仕事。彼は、本心は当然私や嘉田さんと同じく、原発輸出などとんでもないという意見でしたが、それを採決の場で表せませんでした。この点は切にご理解いただきたいと思います。

<総理になるかもしれないダークホース>
 私は、こんなことは本人に一度も言ったことはありませんが、将来、ひょっとして総理になるかもしれないと思って(嫌がられながら、余計な世話を焼いて)いる数少ない政治家の一人です。本当のところはわかりませんが、私のこういう勘というか見通しは、結構な確率で実現しています。実は武村正義さんも、将来総理にと私が期待した一人でした。
 とらぬ狸の皮算用ですが、もし皆さんに知事に選んでいただけたら、嘉田知事と同じように2期8年で全力で知事を勤めあげ、再び国政に復帰し総理を目指してほしいと思っています。
 オバマは違いますが、アメリカの大統領の大半は州知事として統治の訓練を積んだ人がなっています。滋賀県から短命に終わった宇野宗佑を超える総理を育てるつもりで、是非三日月大造候補を知事に選んでいただきたいと思います。
 私はそのため「チームしが」の事務所と狭いホテルの一室に陣取って、周りに気を使いながら三日月応援をしています。13日には是非万歳をさせてください。

投稿者: しのはら孝

日時: 2014年7月11日 15:37