2023.04.14

【平岡秀夫シリーズ①】山口2区の「家系図」選挙で孤軍奮闘する平岡秀夫 -岸、佐藤、安倍の「世襲トライアングル」を打ち砕く地産地消政治家- 23.04.14

 5つの補欠選挙の中で山口2区は、岸圧勝と報じられていた。事実その通り野党側は候補者を立てられないでいた。色々な経緯があってかつてこの選挙区で5回当選し、法務大臣まで務めた平岡秀夫が突然立候補することになった。

<山口世襲のトライアングル>
 山口県は2007年の参議院選挙の29の1人区(従来自民党の金城湯池)で民主党(等野党側)が23勝6敗となったときも、勝てなかった選挙区の1つだった。その後、安倍総理が史上最長の政権を担うことになったが、その前から日本で一番自民党が強い県の1つである。それだけではなく、世襲が凄まじい。安倍晋三、林芳正、高村正大は3世の政治家である。そこに岸信夫の息子の岸信千世は4世政治家にならんとしている。ファミリーから岸信介、佐藤栄作、安倍晋三の3人の総理大臣を排出している。他に、安倍 寛、佐藤信二といった国会議員がいる。この点は、別表を参照されたい「山口県内選挙区の候補者の生い立ち 修正版」).pdf

<家系図対土着・地産地消>
 政治家はお金持ちになり東京に家が建つためか、世襲政治家は地元で育っていない。かくして世襲政治家は、選挙区は地方でも生まれ育ちは東京である。このような政治家に、地方の声をくみ取って国政に反映させる気持ちが足りないのではないかと思う。その点では、落下傘候補と何らかわるところがない。
 そこにいくと平岡秀夫は川下小学校・川下中学校、岩国高校と18歳まで岩国に住んでおり、いってみればまさに「地産地消の政治家」である。平岡の父は広島で原爆で被爆しているという。消防署に務めた後、今でいうと定年高齢専業農家となり、岩国市農協の組合長になっている。祖父はのり養殖をやっており、漁協でのり部会長を務めている。つまり半農半漁のごく普通の家庭で育っている。幼少期まだ手作業だったのりの天日干しに立ったり座ったりしなければならず、そのため足腰が丈夫だというのは本人の弁である。
 極めて優秀だったのだろう、東京大学法学部を卒業し、大蔵省(現財務省)に入省し、税務署長やインド大使館等に努めた。大学在学中に司法試験も受かっている。それもあり内閣法制局に出向もしている。そうした時に地元から政治家にという声がかかり政治の道に入り、役人の出世街道から逸れた。

<5期務め、法務大臣を歴任したプロの政治家>
 私より国会議員としては1期上だが、大体同じ世代であり同じような政治活動をしてきた。民主党では。「民主党法制局長官」と呼ばれ、論理的な平岡に敵うものはいなかった。2013年の参議院の補欠選挙の折、私と私の秘書2人もこぞって応援に駆け付けた。その時に平岡の支持者から「国会議員になっても家に帰ると、れんこん掘りを手伝っている孝行息子。それを農林水産委員会に誘ってくれないのか」と意見を言われることがあった。それを平岡にぶつけたところ、「法務委員会をやるのがいないのであんたやれ」と亡くなられた江田五月さんに勧められ、法務の専門になっていったのだという。いかにも平岡らしい対応である。そういった経歴から、野田内閣で法務大臣も務めている。

<故郷への想いを断ち切れず出馬>
 その後、時代の寵児安倍晋三総理の弟岸信夫が対抗馬として出馬し、それまでずっと連続当選してきたものが落選、捲土重来を図ったが叶わず諦めて政界から10年ほど離れていた。ところが岸信夫の後継信千世が家系図を書いたりして、悪評をかうという事態になった。こうした中で平岡コールが起こり、本人は相当迷っただろうが故郷のために一肌脱ごうと決意した。
 私は、3月中旬からかつて援軍したことのある前述の秘書を含め2人の地元秘書を送り込んでいる。10年間のブランクは大変なもので、事務所を立ち上げるだけでも大変な苦労をしたようである。3月20日に無所属で出馬すると記者会見し、やっと事務所を開けることができた。それこそ突貫工事で、4月11日11時半から13人の同僚議員が駆けつけてやっと出陣式(ここでは出発式と称して)を盛大に開くことが出来た。

<家系図対土着・地産地消>
 当初、立憲民主党公認・推薦が検討されたが、いろいろな事情があって、無所属の出馬となった。もう一つ、共産党も候補者を用意していたが、平岡の立候補が決まると取り下げてくれた。だから5つの選挙区の中では唯一の一対一の対決構図ができあがり、まさに激突の選挙となった。私はこれを、「家系図対土着」の対決構図の闘いと称している。

<13人の激励に現れた平岡への期待>
 出発式では、13人に2分間スピーチをお願いしたところさすが歴戦の政治家、本当に気の利いた激励の挨拶をいただいた。その一端をかいつまんで紹介しておく。
 
(政策)
 ・岩国基地を抱えた当地では軍拡路線を批判する平岡さんしか適任者はいない。
 ・明治維新の地は、進取刷新の気風、革新の気質がある。平岡さんはまさにその人。
 ・岩国基地も上関原発の問題もあり、日本は壊れる寸前だ。これを阻止できるのは、反原発、反軍拡路線を貫いている平岡さんしかいない
 ・43兆円もの莫大なお金を防衛費に充てるなら、少子化対策等に充てる希望の政治が必要

(家系図・世襲)
 ・無所属と言うのはちょうどいい。政治家は家系でもなく政党でもなく人物で選ばれなければならない。
 ・自民党政権が続き、同じ家系が続くと政治は腐敗していく。この辺できちんと衣替えすべきではないか。
 ・政治はファミリービジネスではないし、政治家は家系図で選ばれるものではない。
 ・世襲政治はこの地から改めるべき、世襲の指定席はキャンセルしよう。

(人柄)
 ・与党時代、原発反対の質問をしたら先輩に叱られたが、平岡さんは励ましてくれた優しい人。
 ・真剣な表情の中にもほのぼのとした優しさがある人

 私はというと、日本いや世界一長い政治家系小坂憲次と闘ってきたので、そのノウハウも伝授したいと、別表のとおり世襲の批判をし、ちょうど肉屋の「和平」が美味しい肉を厳選とうたった看板があったので、逆から読んで「平和」を目指しているのは平岡秀夫で、皆さんには厳選して平岡秀夫を選んでもらいたいと締めた。

<平岡の切実な訴え>
 平岡は、出発式で涙を浮かべて、出馬への決意を語った。
 山口2区は、岩国基地を抱え、上関原発問題があり、統一教会に深く関わる政治家がいて、日本の問題だらけの政治の縮図である。上関原発は日本を危うくし、瀬戸内海を汚染させ、死の海としかねない。世襲政治は利権を生む。地方の人口が減少し、高齢化・過疎化が著しい。私の愛する故郷を是非この手で活性化したい。
 私も同じような田舎の出で、平岡の訴えを聞いて涙を禁じえなかった。

<平岡を再び永田町に呼び戻す>
 山口4区に統一教会を糾弾してきた有田芳生が公認で出馬しており、争点はそちらに移っていた、私は今後は山口2区も同じように注目をあびるのではないかと思っていている。幸いなことに、世論調査も意外に平岡が善戦しているということで、それなりに自民党も危機感をもち力を入れ始めている。私はここで起死回生の勝利を得て、政権交代へ向けて第一歩を踏み出したいと思っている。

投稿者: 管理者

日時: 2023年4月14日 18:26