2025.07.14

政治

羽田次郎候補応援演説 - 父羽田孜元首相とそっくりの人柄で、我が党の将来のまとめ役はこの人以外おらず -25.07.14

 参院選がもはや中盤に突入し、長野県選挙区では2021年4月兄羽田雄一郎の急逝を受けて補欠選挙に出馬して4年半参議院議員を務めた羽田次郎の2期目の選挙である。
 父君は私の政界入りのきっかけを作った羽田孜元首相である。32の1人区が勝負と言われるが、それに加えて立憲民主党の象徴的候補なのだ。
 人となりを伝えるには今どきはSNSの駆使もあるが、最も効果があるのは、短い(と言っても衆院選の12日と比べて17日間と長い)期間で直に接する機会をなるべく多く作ることである。

<告示前14回のミニ集会に加えて個人演説会を11回開催(予定)>
 4年前はコロナ禍で一切会合は開けず、街宣車で回るだけだったことから、今回が実質的に初見参である。そこで、選挙戦が始まる前から私のいつものミニ集会を14回開催した。告示後、6日(日)に6ヶ所の集会を駆け足で回った。応援弁士はなるべく少なめにし、私も候補の紹介に止め、後半20分くらいは質疑応答に充てることにした。その方が羽田次郎の人となりが滲み出てくるからである。
 以下に私の羽田候補の紹介の一部を報告する。

【羽田次郎応援演説】
<温厚篤実で誠実な人柄は父・兄とそっくり>
 皆さん見ていただければよくおわかりのとおり、羽田候補は羽田孜元総理に、お兄さんよりもずっとよく似ています。最近ストレスによる食べ過ぎとやらで、特に横幅がお兄さんに迫ってきているそうですが、温厚篤実・誠実な人柄も親子そっくりです。そして、誰の話もよく聞いて、「羽田さんが言うんじゃ仕方ない」と周りを納得させる不思議な力も似てきています。皆さんの仕事場や集落の中でも話し合いでも、その人の一言で決してしまうという方がおられると思います。羽田候補はまさにそういう雰囲気が備わっている人です。

<羽田元首相の鶴の一声で決まった農林族幹部会合>
 私が30年間勤めた農林水産省では、自民党の農林族による侃侃諤諤の議論でよくメモ取りをさせられていました。最初の頃はアクの強い中川一郎、渡辺美智雄という大ボスが牛耳っていましたが、その次の世代では羽田さんと加藤紘一(幹事長、防衛庁長官)がリーダーでした。自民党は、本当に徹底的に議論をする立派な政党でした。かつての米価決定がそうですが、徹夜になってでも議論していました。そうした時に羽田孜さんが柔らかい口調で発言すると不思議とまとまるのです。これがギャンギャンと吠えるような人じゃそうはいかない。他ならぬ羽田さんだからみんなが納得したのです。

<「俺が、俺が」組ばかりで、まとめ役がいない野党>
 それに対して残念ながら我が党は、一応議論はしますが大事な決定は「決」を採るでもなく、ひな壇の執行部に一任となり、うやむやのうちに物事が決められてしまいます。
 周りを見渡してみると、野党にはこうしたコミュニケーション能力を持った政治家が残念ながら羽田候補の他になかなかいません。口から先に生まれたようなピーチクパーチク喋れる政治家が多く、「俺が、俺が」というタイプが目立ちます。ところが、ちゃんと人の話を聞いてまとめられるような人がいないと政治は進んでいきません。野党はだから物事がなかなか決まらず、挙句の果てに分裂を繰り返しているのです。

<一期生の羽田候補の抑えた発言が食料品の消費税ゼロ公約を決定づける>
 そうした中、参院選前に立憲民主党の公約として食料品の消費税をゼロにする議論を決定づけたのは、羽田候補の一言でした。それまで数回、全員の討議が行われました。私も大体出席していましたが、もうこの手の議論には辟易していましたので一言も発言していませんでした。それぞれ一家言を持った人たちが多く、互いに譲らずなかなか決まらない。その前に野田代表は2014年に社会保障と税の一体改革で消費増税を決めたのだから、減税には否定的でした。皆、重苦しい雰囲気の中にいました。
 そこに数少ない現職で参院選を目前にしている羽田候補が「地元を回っていても物価高を何とかしてくれという声ばかりだ。せめて食料品の消費税ゼロぐらい決められないようでは参議院選挙で戦えない」と柔らかい口調で言ったところ、皆がシーンとなって聞き入りました。すると、いつもこうした議論に積極的に参画している中堅議員がすぐに飛び付いて、強力な支持発言をしました。その中堅議員だけでは説得力に欠けましたが、他ならぬ選挙当事者の羽田候補の一言で流れが決まりました。
 私は30年前の自民党農林族の7~8人のインナーサークル会合での羽田元首相の一言を見ているような錯覚に陥りました。

<目立たなかった自民党のまとめ役森山幹事長>
 皆様の中で自民党の森山裕幹事長を5年前から知っていた方はおられましたでしょうか。あまりおられなかったと思います。森山さんは鹿児島市議を7期務めた後、国会議員となり、農林分野で活動し、農林水産大臣を務めました。その後2016年秋TPP対策特別委員会で与党の筆頭理事、私は野党側の筆頭理事でした。
 安倍首相は変わった人で、TPPに政治生命を賭けるということで全ての委員会に出ずっぱりでした。私は大反対でしたが、成立してしまいました。しかし、新大統領になったトランプはもともと自由貿易が嫌いでTPPに入りませんでした。今相互関税で世界を揺るがせていますが、首尾一貫してるのです。
 温厚篤実を地で行く人で、2017年から2021年まで歴代最長の国会対策委員長を務めています。与野党の交渉が主な仕事にはピッタリだったのです。そして、総務会長を経て石破内閣では幹事長です。歴代最長の二階俊博幹事長は、そうは呼ばれていませんでしたが、今や森山さんは「影の総理」と呼ばれるまでになっています。

<10数年後の我が党の森山裕になれる>
 親孝行なんでしょう、地方出身者に人気の農林水産委員会にやっと入れてもらい、父や森山さんと同じく、農林水産行政に力を入れています。
 内輪揉めばかりして危うくて政権を任せられないと冷たい目で見られている野党には、森山さんのような政治家こそが必要です。羽田候補は、ゆくゆくは森山さんのような国対委員長、あるいは幹事長になる素質を備えた政治家です。いや、もっとその上で父上と同じく首相になっていただいても結構なのですが。まとめ役として野党を引っ張ってもらわないといけない大切な政治家です。演説後の質疑応答を聞いていただければにじみ出る人柄に皆さんも納得されるはずです。

 ついでに、早速応援にかけつけてくれた笠さんの紹介文も報告する
【笠浩史国対委員長紹介】
 2003年初当選の同期で、ずっと8回連続当選している6人の仲間の1人です。政策的には文部科学分野を中心に活動していますが、圧倒的に長いのは、国会をどう動かしていくかを決める国対の分野で活躍しておられます。
 我が党はいわゆる「立ち技」すなわち予算委員会等で華々しい質問をする人が要職をしめていますが、自民党では、議運・国対というのは一つの登竜門で、竹下登首相、大島理森衆議院議長が典型です。我が党もそうならないといけません。
 後で羽田候補の紹介の時に触れますが、森山自民党幹事長も議運・国体族です。ただ、我が方の安住淳・笠浩史といった人たちは森山さんと違い高飛車ですが、我儘な野党をまとめ、与党にかみつくには違うタイプの人でないとならないかもしれません。笠さんは少数与党という前代未聞の国会をうまく取り仕切ってこられ、お疲れと思います。お忙しい身にもかかわらず父君と兄上の御恩で応援に来ていただきました。

投稿者: しのはら孝

日時: 2025年7月14日 13:42