2019年11月14日

【19号台風シリーズ2】 治山治水を忘れた報いかもしれない大洪水 -山と田は放置され、水路はコンクリートでは川があふれてしまう-19.11.13

<2山が怒っている:保水力の劣化した落葉松・杉の人工林>
 第一に落葉松の人工林面積が全国一の長野で、山の保水力が急激に下がっていることである。 まじめな日本人、その中でも超まじめで政府の方針に忠実だった長野県民は、戦後の「植樹せよ」という大号令に従い、よくこんな山のてっぺんまでと、今更ながら感心するところまで落葉松や杉等を植えた。
 自然は偉大である。大昔から大雨が降り大水が出て山崩れもあっただろうし、一面が水に覆われたこともあっただろう。後述するプレートテクトニクス理論のような気の遠くなるような陸の動きもある。そうしたことが何回も繰り返されて今の国土が造り上げられていった。ところが、近代に入り雑木林・天然林を人間の都合のいい木材を造るための森へと一気に変えてしまった。深く根を張った樹木が山崩れを防ぎ、しっかりと水を蓄えてくれていたが、単層林の貧弱な林となり、水源涵養機能は徐々に低下し、今回のような大洪水が発生するようになった。

<山と森林を捨てたことが招いた悲劇>
戦後74年、祖父母の世代に植えた木は大きく育ったが、1950年真っ先に関税ゼロとなった丸太の輸入に押され、木は売っても二束三文どころか赤字にしかならない事態となった。そのため中山間地の木では食べていけなくなり、大半が限界集落となり、崩壊していった。

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2019年11月11日

亀井静香元衆議院議員 連載コラム『政界交差点』で取り上げていただきました

『週刊現代(2019年11月2日・9日号)』の亀井静香 元衆議院議員 による連載コラム『政界交差点(第43回)』で篠原孝を取り上げていただきました。

(※クリックで大きな画像が開きます)
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2019年11月 8日

【台風19号水害シリーズ1】日本の山川海(自然)も怒っている- 地球温暖化がもたらした大型台風は今後通常化するおそれ-19.11.08

 台風19号により甚大な被害を受け、尊い人命までもが失われ痛ましい限りです。御遺族に対し哀悼の意を表しますとともに、被災された方々に心からお見舞いを申し上げます。
 私の選挙区では、2名の方が亡くなられ97名の重軽傷者が出ました。また、千曲川の堤防が決壊し、長野市の長沼、古里、若穂、松代、篠ノ井、など推計5,086世帯(豊野等含む)、須坂市285世帯、中野市125世帯、飯山市626世帯、小布施町57世帯、野沢温村泉20世帯、栄村4世帯、高山村・木島平村各1世帯 計6,205世帯と多くの住宅が床上・床下の浸水被害にあいました。台風からまもなく一カ月が経とうとする現在も、多くの住民の方々が避難を強いられております。
 当事務所も、少しでも早く元の生活を取り戻せるよう地元の秘書や元秘書が荷物の搬出や、泥出し、片付けに走り回り、東京の秘書2名も国民民主党ボランティア団40名とともにボランティア活動に出ています。私も被害現場をこの目で確かめるべくTV等で何度も報じられた長沼地区をはじめ、全市町の被害地に足を運びました。また、党の防災本部をはじめとする視察団の案内を自らやるなど、側面援助をしております。政府の再建支援策が徐々に決まりつつありますが、私は被害を受けた皆さんに寄り添って、いろいろなご要望に対応すべく汗を流しております。
 ただ、現場では人手がいくらあっても足りない状況が続いております。読者の皆様には、是非復旧活動にご協力いただきたくお願い申し上げます。
 そうした中で、私が感じた洪水の原因、長期的にみる防止対策について、長くなりますが、いつものとおり数回に分けてまとめてみましたのでお読みください。

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2019年9月20日

一刻も早いワクチン接種が必要ではないか- 政府の対応は口蹄疫と比べると後手だらけ -19.09.16脱稿-

 通常国会の後半、私は出入国管理法の改正により肉製品を持った者を空港や港で入国拒否(上陸拒否)することを目指したが、立憲民主党の法務委員会の筆頭理事が1ヶ月も法案の議論をせずにほったらかしにしておいた。挙句の果てに、最後の段階になって賛成できないと言ってきて、せっかく準備して与党にも相当根回しをしたのに成立させられなかった。
 もっと感染力が強く、今でもワクチンのないアフリカ豚コレラの侵入が心配であり、一刻も早く上記の法律を成立させ、中国人観光客がウイルスを持ち込むのを防がなければならないと思っている。
付記:9月中旬、恐れていたとおり、韓国でアフリカ豚コレラが発生した。韓国のほうが近いし、いつ日本に上陸するかわからない。

<止まらない国内感染、とうとう長野でも発生>
 ところが、今まで豚コレラを抑えきれず、9月14日にはとうとう長野県畜産試験場でも感染が認められ、349頭を殺処分しなければならなくなった。

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2019年9月 8日

【漁業法シリーズ5】北欧のエネルギーの地産地消は(洋上)風力発電で決まり - 漁業法改悪で日本の海岸に見苦しい洋上風力発電が林立するおそれ - 19.09.08

 8月中旬に北欧諸国を訪問した。連日35℃近くの東京から20℃以下の北欧の国に降り立つと、全く別世界のように感じる。8月に入ると秋の気配が漂うという。9月8日告示の長野市議会に立候補する女性の応援、いつも繰り返される我が党のゴタゴタの話し合い、私のブログに対する抗議への対応等慌ただしく過ごしていたが、前から予定していた「高レベル放射性廃棄物処理議員連盟」(私が事務局長を務める)の視察である。10万年も埋めておかなければならない燃料棒等の処理場の現場を見るための「世界穴ボコ視察」(私のつけた渾名)の一環だが、今回は、原発に代わる再生可能エネルギー(洋上風力発電や水素発電)の先進地視察である。

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2019年8月27日

【政僚シリーズ7】外交官 杉原千畝の人道博愛精神と矜持-上司の命令と良心のはざまで揺れ動く苦悩に思いを馳せる- 19.08.27

 杉原千畝の功績を伝える「リトアニア杉原記念館」(カウナス)を訪問した。用意された2本のビデオ(杉原の故郷 岐阜県八百津町とユダヤ人入港地敦賀市の作成)を見て涙した。私はもともと涙もろく、寅さんの映画を見ながら涙を流す私を見て、幼い頃の子供から不思議に思われ笑われていた。今もその癖は治っていない。

<杉原の逡巡と博愛精神優先の決断>
 まず杉原がどのようにして6000人のユダヤ人を救ったか簡単に紹介する。
1940年7月18日 杉原は多くのユダヤ人がリトアニアのカウナス日本領事館の前に列をなしているのに気がついた。詳細は省くが亡命ユダヤ人が生き残るには、蘭領キュラソー島に行くと称して日本の通過ビザを取るしか脱出方法はなかった。日本はドイツと同盟関係にあり外務省は冷たく拒否しろという返電しかしてこなかった。杉原はそれが国益にかなうか逡巡する。そして、職を賭して人道博愛精神を優先した。それから1カ月余、ソ連のリトアニア占領による国外退去の日までのみならず、列車の中でもビザを書き続けた。
(8/28 西村氏から1938年猶太(ユダヤ)人対策要綱でユダヤ人を排斥せずに公正に扱うと定めていたと指摘がありました)

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2019年8月10日

ハンディのある棚田を守るのは日本国政府の重要な仕事‐経済効果一辺倒では棚田は生き残れない-19.08.10

<環境関係の議連に多く加入>
 私は様々な議員連盟に加盟している。数は少なくしているがそれでも3~40にはなっている。そうしたものの中に棚田振興議員連盟がある。嬉しいことにこの通常国会で棚田振興法が議員立法で通過している。超党派の棚田議連でまとめたものであり、全会一致で反対する人はいない。しかしながら、実際のところ棚田は急速に減っている。このほかに私は菜の花、有機農業、ラムサール、水力発電、バイオマス、再生可能エネルギー、食の安全、高レベル放射性廃棄物等の環境に関する議連に多く入っている。おわかりと思うが、いずれも業界団体とは無縁の、言ってみればエコロジスト(?)として私の趣味である。そして、私は「棚田学会」の会員でもある。

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2019年7月31日

長野県(羽田)の圧勝から見えてくる政権交代への道 -反安倍連合戦線により14万5千票の大差の勝利-19.07.31

 後日のブログで公開するが、参議院選挙は野党の敗北である。しかし、そうした中で一人気を吐き健闘したのが、我が長野県だった。

<3年前の杉尾議員の勝利>
 杉尾参議院議員は3年前に当選して以来、今回の羽田候補の応援活動でも必ずよく使うフレーズがある。「3年前は大激戦で全国一の62.86%の投票率、自民党の若林候補は50万票とれば当選と頑張り、ほぼ達したが、私はお陰でそれを7万5千票上回る得票をいただき、当選させていだいた」というものである。私はこの杉尾の自慢話(?)を引き継いで、いつものジョークで「杉尾議員をこれ以上威張らせないためにも、羽田さんには10万票以上の大差をつけて圧勝させていただきたい」と個人演説会の前座を締めくくっていた。

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2019年7月17日

【政僚シリーズ6】国家戦略特区は安倍政権による新たな「利権」を生むだけ-「政僚」原英史の跋扈を許す制度は廃止すべし- 19.07.17

<内閣機能強化により発生した官邸の〇〇会議>
 橋本行革の頃からだったと記憶している。内閣機能の強化が叫ばれ、行政改革が進みはじめて、徐々にその形が出来上がっていった。その一環として、官邸に総理の私的諮問機関として〇〇会議などが設置され、我が物顔に振る舞うようになった。
悪弊が目立ち始めたのは、小泉内閣の経済財政諮問会議あたりからだった。かくゆう私も菅政権下では、官邸に「食と農林漁業の再生推進本部」なるものを立ち上げ、TPP交渉に参加しかかった農林水産業界の動揺を抑えるべく、官邸の力で強力な農林水産行政を推進しようと画策していたが、東日本大震災により立ち消えた。

<八田・原コンビの悪弊が目立ち始める>
 安倍政権になってからは、総理という虎の威を借りて官邸に巣食う政僚と利権に走る学者、業界が、欲しいがままに新しい「利権特区」を生み出し始めた。「規制改革」や「国家戦略」という耳当たりのいい美名のもと、一部の企業を特別待遇しているにすぎない。その陰で泣いているのは真面目にコツコツとやってきた中小企業や零細な農民・漁民である。
 私はかねてより官邸に設置された〇〇会議の下、八田達夫政策研究大学教授と原英史ワーキング・グループ(WG)委員の利権コンビによるいかがわしい政策作りが行われていることを問題としてきた。
 加計学園絡みでもWGとは名ばかりでほとんど2人で切り盛りし、それこそ独善的に物事が決められていたのを、HPに載せられるWGの開催状況や出席者や議事録で察知していた。そのやり口は、公正にはほど遠かった。京都産業大学も獣医学部の新設を申し込んでいたが、それを排除するように加計学園に決めることを急いでいる様子が見事に浮かび上がっていた。

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2019年7月 7日

野党統合の象徴・羽田雄一郎参議院議員 ‐5期目の当選を目指して信州から反転攻勢を発信‐ 19.07.07

 各種の世論調査によると、7月4日公示、21日日投開票の参議院選挙はそれほど関心が高くない。困ったものである。前号のとおり、議会も行政もトップ<行政長官>も自ら選べない香港市民と比べたら、日本人は恵まれすぎている。両方を選挙で選べるというのに、投票率が高くない。せいぜい50%~60%止まりである。
 その大きな原因の一つは。我々野党の分裂にあることは明らかである。

<野党が一つなら07年並みの勝利を再現できるのに>
 参議院選挙は地方区1人区の勝敗が勝負であると言われている。ところが与野党対決にならず野党が分裂していたのでは自民党を利するだけである。こういう状況では戦いにならない。2007年の場合は幸いにして野党・民主党は1つだったので農業者戸別所得補償を全面に出し、1人区で23勝6敗と自民党に思いがけない勝利となった。その結果、安倍首相は秋の臨時国会で所信表明をしただけで、代表質問を受けずに辞任した。今もそれほど安倍内閣の支持率が高くないので、もし野党が1つならば同じような状況を作る絶好のチャンスだが、国民民主党と立憲民主党の二つに分かれてしまっている。

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