2022年8月 7日

【安倍首相国会論戦追悼シリーズ➃】 政策の違いを超えて安倍首相の死を悼む -Abeの名は世界にも響き渡った- 22.08.07

<なぜかTPPに取り憑かれた安倍首相>
 16年秋、TPP特別委が設置されると、安倍首相は全ての委員会に出ると言い、事実その通りに出席しどおしだった。異例のことである。私は、野党の筆頭理事として十分な審議を進めるために汗をかいた。

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2022年8月 6日

【安倍首相国会論戦追悼シリーズ③】 篠原の冗談交じりの嫌味質問に真面目に答弁をする安倍首相 -仕返しに「尊敬する篠原議員」と3度も打ち返される-22.08.06

<篠原さんは安倍首相と漫談>
 我が党の真面目なベテラン議員からは「篠原さんは安倍首相と漫談しているようなものだ」と嫌味を言われた。また、「篠原さんほど安倍首相にキツイことを言っている人はいない。それなのに篠原さんにはカッとなって怒らない。安倍首相は篠原さんの皮肉の褒め殺しの言葉を本気に褒められていると勘違いしているからではないか」などと失礼な解説をする同僚議員もいた。安倍首相はユーモアのわかる人で、言い返しも上手くて、私とのやり取りをある意味楽しんでいたのかもしれない。そして、私のこうした質問のファンも多くいた。
 私が相当どぎつい嫌味を言っても怒らなかったのは、私が一国のトップとして安倍首相に敬意を表しつつ質問していたからである。言っては悪いが、最初からケンカ腰でワンワンキャンキャン喚かれては、まともに答弁する気にならないのも仕方あるまい。

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2022年8月 5日

【安倍首相国会論戦追悼シリーズ②】憲法、原発、TPPとことごとく対立する政策理念- お互いに本音のぶつかり合いで真摯な質疑応答- 22.08.05

 政権運営に汲々として漂流する民主党政権を尻目に、11年秋、自民党総裁選(安倍、町村、林、石原、石破)が行われ、安倍首相は総裁に復帰した。私は長野駅前の演説会を遠くから見守っていた。一方、09年08月の総選挙で308議席の大勝で政権交代を果たした民主党は鳩山、菅、野田と3人がほぼ1年交代で首相を務める。安倍首相は消費増税、TPPと功名に走る野田首相を唆し、12年11月の解散に持ち込んだ。民主党は57議席と大惨敗で、僅か3年3ヵ月で政権を自民党に明け渡すことになった。
 そして、この後に続く安倍政権で、私と安倍首相との国会論戦が度々行わることになった。それを辿って追悼してみたい。

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2022年8月 4日

【安倍首相国会論戦追悼シリーズ①】鼻息荒い最年少首相は、農業者戸別所得補償制度を歯牙にもかけず -07年参院選は悪夢の37議席で、第一次安倍内閣は崩壊- 22.08.04

 06年9月、安倍首相は戦後最年少首相(52歳)として華々しく登場した。この時点まで私との接点はなかった。教育基本法を改正し順調な滑り出しだったように見えた。(質問は、冗長な私の質問は短くしたが、安倍首相の答弁は大半そのままにして、生の声が伝わるようにした)

<農業者戸別所得補償を無視>
 私は民主党のネクストキャビネットの農林水産大臣を拝命し、農政を大転換する大胆な政策を作り上げており、それを引っ提げて07年の参院選を戦うことになっていた。そして初顔合わせは07年3月の予算委員会である。

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2022年7月24日

【ウクライナシリーズ⑦】 プーチンの核の脅しに屈してはならず - 核共有から核保有へと飛び跳ねる危険な日本 - 22.07.24

<卑劣にも核兵器を脅しに使う>
 今回の戦争で、特筆しなければならないのは、プーチンの核使用の脅しである。2月24日の突然の侵攻の翌日すぐに、ロシアは最も強力な核保有国の一つだ、いつでも核を使う用意ができている、とTV演説で述べ、実際に核使用の警戒態勢に入るよう命じている。
 戦争を開始して間もなくチェルノブイリ原発の研修棟を攻撃した。これはいざとなったら原発を破壊するぞという脅しである。さすがに原発には手を出していない。ロシア自体も放射能汚染されるからである。

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2022年7月23日

【ウクライナシリーズ⑥】 新東西冷戦に対してバランスのとれた外交が必要  -東(中・ロ)と西(米・欧)の狭間で国益を追求する- 22.07.24

<ウクライナはやはり非NATOの中立で行くしかない>
 国のトップはいつの世でも国民の生命を守ることを最優先しなければならない。しかし、ゼレンスキー大統領の発言からはロシアに対する敵対心や国民を鼓舞する声は聞かれても、国民を守る姿勢が伝わらない。
 ウクライナは地政学的に可哀想な位置にある。西と東の境界線上にあり、両方から援助を受けるといったコウモリもできず、どちらかに属することもできないのだ。だから初めからNATOになど触手を動かさず、中立国として生きる以外に途はないと思われる。アメリカの国際政治の有識者が唱える通りなのだ。だから今の段階でもウクライナはロシアからの圧力によってではなく、自ら中立を宣言し、国土再生を目指した方がよい。日露戦争は双方が消耗しきった時にルーズベルト大統領が仲介し、戦争が終結した。今回もどこかの首相なり国が仲介に乗り出す外に停戦の見通しは立たない。

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2022年7月22日

【ウクライナシリーズ⑤】日本がウクライナと同じくアメリカの代理戦争で戦場化するおそれ- 歯止めのかからない日本の浮かれた軍事国家への道 -22.07.22

 岸田政権は、ウクライナ侵攻に乗じるかのように敵基地攻撃能力(改め反撃能力)、防衛費をGDPの2%に引き上げ、核兵器禁止三原則に風穴をあける核共有、武器輸出禁止原則もとっぱらう、自衛隊を明記する憲法9条改正、と勇ましくなりすぎている。

<台湾有事には動くという危ういバイデン発言>
 もし中国が台湾に手を出した時にアメリカがどう振る舞うか。故安倍晋三元首相は台湾有事は日本有事であり、日米同盟で一緒に対応すると明言してはばからなかった。
 5月23日の日米首脳会談でバイデンが「台湾有事には動く」と発言し、ホワイトハウスが火消しに回っている。アメリカの公式見解は「台湾自らの防衛努力を支援する」であり、ウクライナと同様に直接手を下さないで、背後で糸を引く逃げ腰の態度に終始する可能性が高い。それを日本では「最高の失言」などと有頂天になっている者がいる。
 日本は逆に台湾有事に巻き込まれないようにしなければならない。中国が台湾に侵攻すれば、台湾がウクライナと同じく戦場化し、米中の代理戦争が行われることになる。それが日本にも飛び火し、米中代理戦争の場が日本にまで広がるおそれがなきにしもあらずなのだ。

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2022年7月21日

【ウクライナシリーズ➃】ウクライナ戦争で得をしているのはどこか-軍産複合体がアメリカのウクライナ対応を操るー22.07.21

<ウクライナ対応は支持されるも国内政策は不人気のバイデン政権>
今のアメリカは非常に平和な状態にある。アメリカ人の血がどこでも流されていない珍しい時だからである。
 ウクライナの抵抗戦が、国際社会でもアメリカでも正しい戦争と受けとめられ、経済制裁、6兆円にも及ぶ軍事支援は、分極化するアメリカでも党派を超えて70%を超える支持を受けている。バイデン大統領は外交委員会のトップを務め、外交が不得手なオバマ大統領を支えた副大統領の経験を活かしているといえる。しかし、こうしたウクライナ危機の下でもコロナ対応や深刻なインフレへの不満は大きく、政権の支持率は40%前後に低迷している。アフガン撤退で失った信頼をウクライナを支援し続けることで取り返さんとしている気配さえも感じられる。

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2022年7月19日

【ウクライナシリーズ③】ウクライナ戦争はアメリカが自重すれば回避できた-強すぎる同盟NATOは前世紀の遺物かもしれず-22.07.19

<ワルシャワ条約機構の解散とともにNATOは解散すべきだった>
 米ソ冷戦が終わった1991年、ソ連が解体しウクライナを含む14か国が独立、ポーランド、チェコスロバキア等の東欧諸国も自立し、ワルシャワ条約機構(WTO)は解散した。同時に進行していた東西ドイツの統一交渉の過程で、アメリカはNATOを東方に拡大しないと何度も言っていた。
NATOは1948年ソ連の拡大に対応するため12か国により設立された軍事同盟であり、一国が攻められたら助け合う集団的自衛権が中心となっている。今回の混乱を考えると、この時に米ソ対立でできていたNATOも解散しておけば、今日の混乱は起きなかったのだ。それを存続させただけでなく、次々と拡大してきた。これではヨーロッパの国際平和は保てなくなって当然である。

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2022年7月18日

【ウクライナシリーズ②】 ウクライナの混乱はロシアだけが悪いのではない - ロシアの侵攻は正当化されないがアメリカ・NATOの東方拡大こそ遠因 -22.07.18

参院選挙そして最終盤7月8日の安倍元首相の逝去と目まぐるしく動いたが、私はずっとウクライナ情勢が気になっていた。拙い見方かもしれないが、戦争を引き起こさないために何が必要か必死で考えたことを2回から7回に分けて報告したい。

<ソルジェニーツィンも主張したスラブ3ヶ国統合>
ロシアはずっと「ウクライナは他の東欧諸国とは違う」、と言い続けてきた。しかし、度重なる(プーチンから見た)裏切りに堪忍袋の緒が切れ、ロシアは着々とウクライナ侵攻の準備を始めていた。プーチンだけでなく、スラブ民族には、ロシア・ベラルーシ・ウクライナの東スラブ諸国を一体と考える「ルースキー・ミール」というイデオロギーがある。13~14世紀のキエフ大公国をルーツとする、同じ民族の国家だからだ。
1970年にノーベル文学賞を受賞したソ連の反体制作家ソルジェニーツィンも、ロシア正教を基盤にした3ヶ国連合を提唱していた。ただ、ロシアは言語について象徴的だが、どうも上から目線でウクライナを従わせようとしており、これが民族間の対立感情につながっている。

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